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父と選挙日和

先日の衆議院選挙、生まれて初めて投票に行った。投票に行くのはめんどくさいという思いあって、当日気が向いたらと留まっていた。公務員試験を受験したため、政治学やら行政学やら学び、テキストを学んだだけで政治に参加しているような感覚があった。実際に投票するとなると、見知らぬことに身構えてしまう。

選挙当日、漠然とした疎外感から自宅で、重い腰を上げられずにいた。「選挙」「政党」「公約」とインターネットで政党を検索してみるも話が難しい。簡単なネットのアンケート診断で政党を見つけて、自分の考えに近しいのはここかと理解した。父から「ネットで決めるんじゃないよ、ニュースを見なさい」と小言を言われる。こんな曖昧な気持ちで投票しても良いものかと変に身構えていると、見かねた父が選挙に行くよと尻をたたいた。

初の選挙は父と向かうことになった。投票が行われている母校の体育館に行ってみると、長蛇の列ができていた。緊張するかと尋ねられ、しないと答えたものの内心ドキドキだった。
初めての投票は発見だらけであった。投票するためには自治体から送られた入場券がいること、なくても本人確認できれは可能なこと。裁判の投票も同時に行われていたこと。小選挙区の人の名前はおぼえなくてもブースに書いてあること。投票用紙がサラサラとして上質そうなこと。
ものの数分で投票は終わり、案外あっけなく政治参画の扉を叩くことができた。

投票終わり父と歩いて帰った。父が「あんじゅも投票したことだし、今回は投票率上がるんじゃないかなあ」と満足そうである。投票の結果を予想し合うのも誇らしい。
次も必ず選挙に行こう。

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