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イライラするほど他人に期待しなくていい

先週の日曜日、付き合って3年目になる恋人にイライラした。恋人は最近ゲームに恋をしている。社会人の彼にとって、友達とゆっくりゲームする時間は土日の夜しかないらしい。

学生の私は、彼が友達とゲームしている間、簿記の勉強を始めてみる。しかし、予定外のゲームにチラチラと存在が気になってしまう。今日は二人で馬鹿話をしたい気分だ。こちらを見よと、恋人にちょっかいを何かとだしてみるもお構いなしにサバイバルゲームとやらに夢中になっている。ゲームに無頓着な私はそれが面白くない。

普段は温厚なカップルだが、和の外に放り出されてしまった捨て犬のような感覚を覚えた。ついには腹ただしさと寂しさからワンワンと泣き出してしまう。

彼は優しい声でごめんねと潔く謝った。
それでも一度流れ出した涙を止めることができない5個下の彼女。
幼さを許容しつつ、
「あんじゅも好きなことしていいんだよ、もう3年目なんだから」と諭した。

落ち着いた私は広告か何かで見た、ある言葉を思い出していた。

他人にイライラするまで期待しなくていい

彼が私の涙をコントロールできないように私は彼をコントロールできないのだろう。他者の大好きな物事を、寂しさ任せに取り上げてしまうのはお互いにとって心地良くない。

その後ゲームをする日のルールを二人で話し合った。「ゲームをする日は先に言う」という決まり。
それだけで、ゲームをしている間に卒論などを進めしまおうか、と心の余裕が広がるような気がした。

相手が何かに夢中ならわたしも自分を大切にすればいいだけのことだと、心の隙間に収まる。

雨降って地固まるとはこのことか、喧嘩も忘れ私たちは日本酒を飲みながら馬鹿話をして夜ふかした。ほんの少し、歳の差が縮まったような、そんな出来事であった。




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