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種族統一環境を意識した持ち物縛りフワライド統一について

 こちらの記事は、種族統一Advent Calendar2020企画13日目の記事です。他の方の記事も興味深い内容が多いので、是非ご覧ください。

1.はじめに


 初めまして。のの字ことあんにんと申します。普段は、ドヒドイデなどの種族統一パーティを組んで「リピートボール級」(種族統一パーティを組み、YY通信機能を用いたパスワードマッチで部屋に入って対戦する)で対戦しています。「リピートボール級」の詳細は、リピートボール級様のTwitterアカウントをご覧ください。

 こちらの記事では、「リピートボール級」という特殊な対戦環境を意識したフワライド統一についてまとめたものを取り扱います。少々身内寄りのピンポイントな内容になっているかもしれませんが、フワライドを徹底的に意識した内容であることを(なるべく)分かり易く伝えられるように、ダメージ計算や素早さ調整について細かく載せているつもりなので、参考にしていただければ幸いです。
 内容に入る前に、少し自己紹介も交えて今回の記事でフワライド統一を取り扱うことになった経緯について説明させていただきます。

 私が種族統一を始めたのは、第8世代に当たるポケットモンスターソード・シールド(以下、剣盾)からです。そもそも対戦に力を入れ始めたのも剣盾からなのですが、紆余曲折あって「リピートボール級」の存在を知ったことをきっかけに、


「種族統一とか、好きなポケモンだけ使えて、やりたいギミックも試せて、自分が強いと思う型を思う存分使えるなんて最高じゃんね」

と思いました。そこから、数多く存在する統一ルールの中から種族統一というルールに注目して好きなポケモンであるドヒドイデやマッスグマ、準伝説や進化前ポケモン、伝説、幻まで幅広く種族統一パーティを組み始めました。
 そして、「リピートボール級」での対戦を重ねていくうちに、
 ・フワライド統一とのマッチング率が高いこと
 ・フワライド統一パーティを使用している人のことをTwitter内では「フワライダー」と称されていること
 ・フワライド統一だけのマルチバトルが開催されていること

等々を知り、フワライド統一への興味を持ちました。

 私事ではありますが…私自身、何かしらにこだわった唯一無二のパーティを育成したくなる性格なので、
コンセプトとして
「フワライドとのマッチングが多いことをメタとして捉え」、更に、「持ち物をきのみに限定した」
フワライド統一パーティを育成しました。
 「きのみ」に絞った理由としては、「発動条件がわかりやすく、対戦中に発動させやすい」「きのみは比較的安価に手に入る」という2点があります。きのみを採用した理由は1点目の内容から、きのみとフワライドの相性がいいと判断したからです。フワライドとの相性がいい理由については後述します。

そこで今回は、
・リピートボール級にいるフワライドについて
・育成したパーティの紹介
・どのようにフワライドを意識したのか
・リピートボール級での対戦記録
・種族統一で持ち物縛りをする楽しさや可能性、オリジナリティの発見
について書いていけたらと思います。
 ただ、「リピートボール級」ではフワライドだけにマッチングするわけではないので、他のポケモンにも対抗できるように育成しています。耐久調整やどういうフワライドの型が多いかを考慮した上でのパーティにしているので、その点だけご了承いただければと思います。

※この記事では、HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをH、A、B、C、D、Sと略して使用します。その他略称や非公式の単語を使用しております。
※パーティを組んだのが、2020年10月上旬のものなので冠の雪原で追加されたきのみは持たせていません。まだ使用感は試せていないので想像上の話になってしまいますが、フワライドとの相性が良さそうなイバンのみ、ジャポのみ、その他採用していない他のきのみを持たせた場合の考察も掲載します。
※所々、敬体と常体が入り混じった文になっています。論文という形ではないのでご容赦ください。

2.フワライドについて

 フワライドについてよくご存知の方は、「3.リピートボール級にいるフワライドについて」まで読み飛ばしてください。
 フワライドは、第4世代から登場したゴースト・ひこうタイプのポケモンです。
〇種族値

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〇特性
・通常特性
 ゆうばく:相手の直接攻撃で『ひんし』になった時、相手に相手の最大HPの1/4のダメージを与える。
 かるわざ:持っている道具がなくなると『すばやさ』が2倍になる。再び道具を持つと元に戻る。最初から道具を持っていない場合は効果がない。
・隠れ特性
 ねつぼうそう:『やけど』状態の時、自分の特殊技の威力が1.5倍になる。

 特出しているステータスとしては、H種族値が150と高い点。その分、BとD種族値は低めで、A、C、Sは並。
 S80族はシャンデラ、ヌメルゴン、バシャーモ、フシギバナ…等々とかなり数が多く、激戦区となっていますが、Sに4振っておくだけで特性の「かるわざ」が発動するとSの実数値が202となり、130族を抜くことができる程度には素早く動けるポケモンです。
 きのみとの相性がいいのは、この「かるわざ」という特性があるからですね。

〇フワライドの覚える技について(重要な技のみピックアップ、過去作限定技含む)

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 タイプ一致はゴーストダイブとそらをとぶ、アクロバットとそこそこ優秀ですがターン消費する技が2種類と、多少の使いにくさが目立ちます。ジャイロボールはダイスチルの媒体となってBを上げることができることや、苦手な岩や氷への打点に。ダイマックス前提での採用はしやすそうです。
 先制技が過去作限定技のふいうちのみで、使い勝手と入手がそこそこ難しいところが難点。

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 特殊のゴーストタイプ技はダイマックスとの相性があまり良くない点と、特殊技の方が物理技と比べて範囲も広いため、特殊アタッカーで採用する時にはタイプ一致技を切っているケースも考えられそうです。加えて、特殊の飛行技が「かぜおこし」と過去作限定技の「エアカッタ―」のみと、タイプ一致特殊技を打つことが難しいです。
 また、「かぜおこし」ダイジェットの威力は90、「エアカッタ―」の威力は110と20もの違いは大きいので、できればエアカッターを採用したいところですが、これまた入手がやや困難。なんなら、はかいこうせんダイアタックの方がよっぽど火力が出ることでしょう。
 どろかけ媒体のダイアースは苦手な電気タイプや岩タイプ打点をつけ、尚且つDを上げることができるので採用している個体は多そうです。多くのポケモンが覚えるあまごい、にほんばれに関してはフワライドも同様に覚えるのでウェザーボールの採用もダイバーン、ダイストリームと技範囲を疑似的に広げることができそうです。

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 変化技は有用なものが多い印象。S操作や積み相手を止めるこだわりアイテムのトリックやかなしばりが可能、相手のAを下げるちからをすいとる等々。組み合わせ次第でかなり器用に動けそうです。

〇技の要点まとめ
 ・物理技、特殊技共に扱いに多少難あり
 ・技範囲はそこそこ優秀、ただ悪タイプのポケモンに対して弱点をつける技が無い
 ・変化技が優秀

3.リピートボール級にいるフワライドについて


2020/10/17(土)に開催された仲間大会「とういつエキスパンションカップV2」の結果に基づいてフワライドの型についてまとめてみました。

〇「とういつエキスパンションカップV2」
※主催者による総評はこちら
・大会詳細
タイプ統一パと種族統一パの混合戦、5063シングルバトルノーマルルールで行われました。参加者は50名。

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注目すべきは、
・技と性格共に物理型での採用が多い点
・準速が多い点
・ねつぼうそう型がいない点

の3点が挙げられると思います。
 物理型が多い理由としては、先述の物理技の方がダイマックスとの相性が良い点や、道具を消費した後のダイジェット媒体であるアクロバットとかるわざとのシナジーが良い点が考えられます。加えて、かるわざ発動を前提に準速にしている個体が多くなっているとも考えられます。
 ねつぼうそう型がいない理由を、あるフワライダーの方にお聞きしてみたところ、「やけどのスリップダメージが痛い、たたりめのダメージ量増加も痛い。やけどになってまでCを上げるよりは、かるわざで採用して『のどスプレー』+ないしょばなしorりんしょうをした方がSもC上げられて一石二鳥」との回答を頂き、ねつぼうそう型の採用が無かったのも納得です。

 2.フワライドについてと、3.リピートボール級にいるフワライドの情報から、
・特性「かるわざ」でS操作が可能なこと
・変化技に有用なものが多いこと
・フワライドには物理型が多いこと
・変化技と合わせて物理受けに役割を持たせやすいこと

が分かりました。
 特殊型を考慮する必要がないことはないと思いますが、このことを参考にして育成したパーティを紹介していきます。

4.パーティ紹介

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※左上から
・アッキの実フワライド NNイベルタル
・チイラの実フワライド NNハピナス
・ラムの実フワライド  NNランクルス
・タラプの実フワライド NNドリュウズ
・フィラの実フワライド NNドヒドイデ
・カシブの実フワライド NNメッソン
持ち物をきのみにしているので、ねつぼうそう型はいません。「かるわざ」をメインに採用して、2体を「ゆうばく」にしています。

〇個体紹介
【アッキの実フワライド NNイベルタル】
努力値 H4 A36 B212 D4 S252
実数値 H226 A105 B100 D75 S132
性格  腕白
・調整意図
HB A特化フワライドのゴーストダイブ確定耐え
HD C特化フワライドのシャドボ確定耐え
A アッキ発動後のアクロバット+不意打ちでH無振りフワライド確1
・役割
物理受けフワライド。
ゆうばくにしている理由は、軽業発動後のフワライドより下から不意打ちを打つことでゆうばくに巻き込みたいため。
初手にフワライド@パワフルハーブのゴーストダイブが来ることを想定した場合に出すことが多い、堪えるで相手のダイマターン枯らしにも。

【チイラの実フワライド NNハピナス】
努力値 H4 A252 B100 D44 S108
実数値 H226 A145 B77 D80 S114
性格  意地っ張り
・調整意図
H 4n+1~+3 みがわり4回使用可能
HB A特化フワライドのゴーストダイブ確2耐え、低乱数(6.2%)1発
HD C特化フワライドのシャドボ確2耐え
→チイラ発動圏内
S かるわざ発動で実数値228(スカーフロトム抜き)
A A↑アクロバットでH4フワライド乱数(62.5%)1発
・役割
物理アタッカーフワライド。
身代わりはHPを消費してチイラ発動圏内まで減らしたり、ダイウォールにも。
Sを下げているため、後発身代わりのことが多いので相手の様子を見て出していきたい。
また、特化ダイジェットであれば耐えられるので上手く身代わりを使って切り返していく系のフワライド。

【ラムの実フワライド  NNランクルス】
努力値 H4 B20 C108 D124 S252
実数値 H226 B67 C124 D90 S145
性格  臆病
・調整意図
H 4n+1~+3 みがわり4回使用可能
HD C非特化フワライドのシャドボ耐え、高乱数でみがわり出せる
B 余り
C,D 上昇率を考えて偶数
S 最速
・役割
スカーフ電磁波などの対策、特殊受け兼特殊アタッカー。
先発に出して、電磁波を撒きにきたところを軽業を発動させつつ上から瞑想を積んだりみがわりをしたりとうまくいけば器用に動けます。また、先発のねつぼうそう型フワライドの守る読み身代わりも可能です。ねつぼうそう型はひかえめか、おくびょうが性格としては選択肢になると思うので、なるべく上を取れるように最速にしています。

【タラプの実フワライド NNドリュウズ】
努力値 H4 B20 C252 D124 S108
実数値 H226 B67 C156 D90 S114
性格  控えめ
・調整意図
H 4n+1~+3 みがわり4回使用可能
HD C非特化フワライドのシャドボ耐え
B 余り
C 振り切り
S 準速61族抜き
・役割
特殊受け特殊アタッカー。
泥かけはフワライド以外のポケモンとマッチングした時にしか使いませんが、ダイアースでDを上げられるので採用。
ゆうばくにしている理由は、特殊受けだと認識されて物理型を出されても抵抗できるように。
HPに依存するきのみではないので、身代わり→守るでの採用もありだと思います。

【フィラの実フワライド NNドヒドイデ】
努力値 H12 A4 B228 D228 S36
実数値 H227 A101 B102 D103 S105
性格  腕白
・調整意図
H,A 余り H奇数値
B>D 種族統一において必要になるかどうかわからないDL調整
S かるわざ発動で実数値210 最速勇者ザシアン、ザマゼンタ抜き
・役割
詰めかダイマターン枯らしに大体使います。
しめつけるはフワライドには打てないので別のポケモン意識です、フワライドにはどくどくで定数ダメージを与えてじわじわ追い詰めていきます。
リサイクルできのみを回収すると、かるわざが未発動状態に戻るため注意。

【カシブの実フワライド NNメッソン】
努力値 H4 A252 B148 D76 S28
実数値 H227 A145 B83 D84 S104
性格  いじっぱり
・調整意図(半減実ありでの計算)
HB A特化フワライドのゴーストダイブ確定3発
HD C特化ねつぼうそうフワライドのシャドーボール確定2発
S かるわざ発動で実数値208、スカーフパッチラゴンやウオノラゴンと同速
A 道具消費後+急所ありでH無振りフワライドに対してアクロバット乱数1発(62.5%)
・役割
カシブのみで一度抜群技を耐えて、きあいだめを積む動きができるように調整しました。
多くのフワライドが持ち合わせている弱点保険の発動がされていない状態で出してきあいだめを積めるようにします。あとはアクロバットなどをメインに戦うだけです。

〇基本選出
・相手がフワライドの場合
ラムの実orチイラの実→フィラの実orアッキの実→カシブの実
カシブは必ず連れていきます、どれを選出しても初手ダイジェット等は耐えられるようにしているのでみがわりなどを使って、エースに繋げていきます。
・相手の火力が低く、展開していくのに時間がかかる場合
ラムの実→アッキの実orタラプの実→カシブの実orチイラの実
初手からめいそうを積んで攻めていきます、相手を見てアッキかタラプの選択して、エースのカシブかチイラに繋げていきます。
・相手の火力が高く、一発で倒れてしまう可能性が高い場合
カシブの実orチイラの実→アッキの実orタラプの実→フィラの実
初手ダイマックスをして、相手の攻撃を耐えつつ火力とSを上げていきます、ゴーストダイブが使えるので相手がダイマックス使用→こちらのダイマックス終了でもゴーストダイブで1ターンは大体凌げるように動きます。相手によってアッキ、タラプを使い分け、フィラの実で詰めていく戦法をとります。


5.リピートボール級での対戦


〇vsネンドール統一 結果:勝ち
こちらの選出:ラムの実→フィラの実→カシブの実
 タイプ的にはこちらが有利ですが、正直何をしてくるのか分からなかったのと、こうこうのしっぽトリックやトリックルームを警戒してみがわりで様子見ができるラムのみから選出。

・こだわりスカーフ持ちに上を取られ先にスカーフを押し付けられてしまったため、みがわりを出したがフィラの実持ちに交代。ラムの実はいらなかったのか、フィラの実とラムの実をトリックされた。
・相手は冷凍ビーム、こちらは回復のリソースを奪われてしまったため、どくどくを選択。どくどくは外さなかったが、冷凍ビームの連射で撃沈、こちらはこだわりスカーフを押し付けられたラムの実型を選出し、シャドーボールで1体目を倒すことができた。
・2体目はコスモパワー積み型であったため、カシブの実型に交代、きあいだめを1度積んだのちにダイマックス。コスモパワー2段積みのアシストパワーを耐えつつ、ダイジェットでSを上げてダイマックス2ターン目で急所に当たり、2体目を撃破。
・3体目にもダイジェットを打ったが、きあいのタスキが発動、トリックルームを決められ、こちらのダイマックスターンが終了。相手はダイマックスしたがふいうちで3体目を倒し、勝つことができた。

 ふいうちときあいだめが活かされた対戦。残念ながらきのみは活かされずでしたが相手のトリック妨害にはなっていたかもしれません。
 耐久積み相手にも急所に当たるようにすれば、ある程度抵抗可能なことがわかりました。きあいだめを積めるようなタイミングを作ることが重要。

〇vsレアコイル統一 結果:勝ち
こちらの選出:ラムの実→タラプの実→フィラの実
 キツイ相手。高いC火力に加えて、飛行技耐性が1/4という優秀なタイプ。また、特性のアナライズと頑丈が強力、種族値的にはこちらの方が早いためアナライズの火力とエレキフィールドの組み合わせに要注意。

・相手は初手ダイマックス、相手の持ち物が命の珠であることが判明。こちらはでんじはを警戒してみがわりから入ったが、みがわりでダイマックスターンを3ターン消費。
・シャドーボールで多少削り、1体目を10まんボルトで落とされる。2体目のタラプの実でダイマックス、相手の10まんボルトでタラプの実を発動させつつ、どろかけ媒体のダイアースでDを上げる。2体目は頑丈でダイアースを1ターン耐えられるが相手の10まんボルトを耐えて3ターン目にダイアースで2体目を撃破。
・3体目はスカーフだったのか相手が先手。4段上昇のDが活かされて10まんボルトを一度耐える。どろかけをうつと、さすがに火力が足りず1度耐えられるが命中ダウンの恩恵を受けて10まんボルトを2回かわして勝つことができた。

 どろかけがかなり活躍した対戦。タラプの実も発動し、特殊受け特殊アタッカーとして役割を果たすことができた。やはりダイアースの恩恵は大きく、特殊メインのアタッカーに対してはかなり良い打点になることがわかりました。

〇vsフワライド統一 結果:負け


 ツイートの動画参照。(※サビぬきさんからは掲載許可を頂いています)
 3体目相手にみがわりをしているのは、ふいうちorダイマックス読みでした。
 フワライド相手には大人しくダイジェットを打つのが正解だと感じました。2連ダイウォール後はふいうちを選択していたのですが、普通に考えが甘かったです。変なタイミングでダイジェットやきあいだめ等を積むと、きあいのタスキ型クリアスモッグなどがかなりネックになるので、知れば知るほど読み合いが難しいポケモンです。(結局負けてるじゃないか)
 メタとして採用したアッキの実とカシブの実が上手く発動したのでヨシとします。アッキの実発動後のダイホロウは、ダメージ量的にシャドーボール媒体だと思っていましたがやはり両刀でした。

○反省
・プレイングスキルが低い
 ここは自分の問題で、フワライドは何も悪くありません。ふいうちに怯えすぎ。
・補助技を上手く活用するべき
 後述しますが、カムラの実やイバンの実を持たせて堪えるを上手く使い、クリアスモッグやおきみやげ、みちづれ等々の技を採用した個体も用意すべきでした。

6.雪原追加のきのみや採用を悩んだきのみについて

〇採用を悩んだきのみ
・ソクノの実
 カシブの実枠と悩んだきのみ。フワライドをピンポイントにメタったので採用を見送りしました。サブウェポンに10まんボルトなどの電気技を採用しているポケモンが多いだろうと考えて、仲間大会等では採用しやすいかと思っていましたが実際に調べてみたところ、
剣盾とDLC追加のポケモンを合わせて、
・10まんボルトを覚えるポケモンは193体
・シャドーボールを覚えるポケモンは245体

ということが分かり、カシブの実での採用で十分だと思いました。そもそもタイプ不一致でシャドークローを覚えるポケモンも合わせると、カシブの実の方が有用性が高かったです。
・カムラの実
 実質、火力アップアイテムを持たせない縛りをしていたようなものなので早さよりも火力を求めた結果、採用を見送ったきのみ。また、ふいうちを警戒していたため採用の優先度が低くなっていました。ただ、かるわざとのシナジーは高いので、こらえる+みちづれやおきみやげ等々の変化技と合わせての採用を考えて、別の個体を育成する際には積極的に採用したいと思います。
・ヤタピの実
 特殊型の育成のしにくさを感じ、チイラの実を採用。
・スターの実
 運ゲーには頼れず…。

○冠の雪原追加のきのみ
・ジャポ、レンブの実
 きのみ縛りにはありがたいタスキ削りの役割を持たせることができるきのみ。対フワライドであれば、先述の通り物理型の方が多い印象なので持たせるとしたら、ジャポのみだと思います。
・イバンの実
 こらえる+先制みちづれが安定して発動できる。Sを上げても抜けない相手や、逆にトリックルームなどでS関係が逆転している状態でも使えるので、とりあえず持たせておけば便利枠になりそうなきのみです。新規育成するのであれば採用確定。
・ナゾの実
 フワライドはいくらHが高いと言っても抜群技を何回も耐えられるわけではないので、採用が難しい点とリサイクルで回収しても相手にナゾの実を持っていることが分かられてしまうと、抜群技を突かれず、回復のリソースが無くなってしまいます。回復実はオボンの実や混乱実で十分かもしれません。

7.おわりに

 ここまで長々と読んでくださり、ありがとうございました。まだここからちょっと長いです、記事の主な内容自体はここまでなので以下は読まなくても構いません。感情の吐露です。

 正直フワライドの記事を書くなんて想定していなかったので、どういう意図でこの調整したのか1から確認したり、そもそもフワライドとは…を調べ直したりとしていたらこの記事を書き始めてから3週間ほど経っていました。自分でもビックリしています。
 途中で、縛り(同じポケモンだけのパーティ)に縛り(持ち物を一種類限定にする)をするなんて変態だ(称賛と受け止めています)と言われましたが、個人的には可能性をかなり秘めている縛りだと実戦を通じて感じました。

 今回は、かるわざと効果が発動しやすいきのみとの相性の良さや、きのみは比較的安価に手に入りやすいこと、尚且つミラーが発生しやすい環境というのを鑑みて「メタあり持ち物きのみ縛り」として育成してみましたが、縛りに縛りを設けるというのは対戦での扱いの難しさは感じつつも、自分だけのパーティとここまで戦うことができることに気がつけたのは嬉しかったです。
 種族統一は通常のシングルバトルと異なり、言ってしまえば現時点(2020年12月10日時点)では約700種類のポケモンでしかパーティが組めないわけです。進化前や中間進化に限定してパーティを組んでいる方もいらっしゃると思いますが、最終進化系のポケモンに限定すると約300種類のみです。そうなると、必然的に同じポケモンの統一パーティを所持している方が複数生じてきます。しかし、そこにオリジナリティの要素として持ち物や特性、覚えさせる技を1つ決めてそれを全員に覚えさせる等々の縛りを設け、唯一無二のパーティを育成して対戦することは楽しいと思うよりほかありませんでした。
 そのパーティは紛うことなき、貴方(貴女)だけのパーティであり、世界に一つだけの存在です。ここからは私の持論になってしまいますが、統一ポケモン被り以前に、一から育成して対戦したらそれは自分だけのパーティではあります。ただ、他の人との区別をつけたいという統一勢にとって一定の縛りを設けるということはそのポケモンの可能性を探る一つの手段であり、限界を試すものでもあるのではないかと考えました。

今は冬なのに暑く語ってしまいましたが、要は、


「好きなポケモンだけ使える種族統一という最高な環境で縛りプレイして、そのポケモンの限界や可能性を掘り下げたり、世界に一つのパーティを作ったりしようぜ」

ということです。
 縛りについて、持ち物に関して言えば、きのみに限らず、各種シードやBPで交換する所謂対戦用アイテムを持たせない縛りなど、考えれば案は沢山出てくると思います。
 縛りをするのに相応しいポケモン、好きなポケモンだから独自ルールで更にこだわっていきたい、可能性を探りたい等々の動機で持ち物縛り、是非やってみてはいかがでしょうか。(ちなみに、きのみのこと調べていて面白そうだなと思ったのは、ほおぶくろ・しゅうかく・じゅくせいの特性を持つポケモンでの持ち物きのみ縛り統一です。)
 何か気になる点等ありましたら、Twitterでお願いします。長々とありがとうございました。

のの字(@ninnaekop)

【使用させていただいた計算ツールや参考サイト】
・ポケモン剣盾素早さ比較ツール © 2019 created by @inosy22_poke
https://pokemon-tools.netlify.app/speed-checker/
・ダメージ計算SS created by Kensuke Hoshikawa
※iOS、android向けのアプリになります。
・ポケモン徹底攻略さん https://yakkun.com

【圧倒的感謝】
・この企画を立ち上げてくださったぐんそー(@sergeant118)さん
・リピートボール級運営 トフイツスキ様
・普段Twitterでお世話になっているフォロワーの皆様
・いつも一緒に戦ってくれているドヒドイデ
・フワライドとゆかいななかまたち

おまけ

〇今回のフワライドのNNの説明
・NNイベルタル
 ふいうちをしまくるイメージだったので。
・NNハピナス
 特殊型だと思わせるために。(物理型)
・NNランクルス
 状態異常をマジックガードで回避しつつ、瞑想を積むといえばランクルスかなと思ってつけました。シャドーボールはタイプ一致がほしくて甘えた技構成になっています、ランクルスならサイキネでしょうに…。
・NNドリュウズ
 どろかけが使えるから、特に地面タイプポケモンの候補がいなかった、ただそれだけでつけました。
・NNドヒドイデ

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まごうことなきドヒドイデ、ドヒドイデ以外何をつけようか。
リサイクルをしまくって自己再生していけ。
・NNメッソン

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 証リボンと技構成に合わせてメッソンと付けたのですが、「よくわらっていた トゲキッス」の方が一部には受けていたかもしれませんね。(ネタです)
※画像提供:ヤタガラさん(@yatagara426)


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