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私の大好きな街

家と職場を往復するだけの日々からようやく一休みできるお盆休み。
私は、私の大好きな街へ来ていた。

学生の時によく歩いた道、通ったお店、眺めた景色。
この街で私は、頭の中で地図を広げて迷いなく歩くことができる。
高く悠々と飛ぶ鷹が空から見下ろすように、
自分が今どこを歩いているのかが分かる。
いつもどこかへ出かける時にはGoogle map片手にうろうろしているのにね。

5年もいたからかもしれないけれど
やっぱりこの街が好きだなって思ったんです。
この街には思い出がたくさんあるから
会いに行ける人たちがたくさんいるから
自分のお気に入りがたくさんあるから。

今住んでいるまちも
時間が経てばそういうふうに感じるようになるのかな。

でも

そうなってほしくない、とどこかで思ってしまっている自分もいる。
私の一番の街はずっとここがいい、と願っている自分がいる。
これは愛着なのか、執着なのか。

まあどっちでもいいや、と今は思っている。

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