「ついていけないことが悪い」とは限らない
超がつくほど方向音痴な私の流儀は、「とりあえず人の流れについていけばたどり着く」でした。今までは大抵それでやってこられたんだけれど、先日、その自慢の流儀が見事に覆されたんです。
駅のホームに降りて、なんの考えも無しにただ人の流れに身を任せて歩いていくと、目の前に「東出口」の標識が。
「……いやいや、私が行きたいのは西出口やん!」
なんて、ツッコミを入れたところで標識が「東出口」から「西出口」に変わるはずもなく…。仕方なく、元来た道を引き返しました。
「周りについていくことで正しいところに着くとは限らないんだな…」なんて反省しながら。
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コロコロ変わる流行、次々と出てくる新商品、毎日更新されるニュース、スクロールしても追いつかないSNSの投稿。
「これが王道の方法だ!」とか、「みんなやってる〇〇」みたいなタイトル。
確かに、世の中で何が起こっているのか、何をすれば成功するのかを常に追いかける、知っておくことはプラスになることも多いと思う。
でも、全部に対して完璧についていこうとすると疲れちゃう気がします。
『ついていくことが正しいとは限らないし、ついていけないことが悪いとも限らない。』
この名言、私の大好きなコミュニティで、先日生まれた言葉です。(引用させていただきました!笑)
これを聞いた瞬間、ハッとしたんです。
無理してついていかなくてもいいんだ。
「自分が心地よいところにいる」ことの方が大切なんだ、と。
例えば、『世の中はスマホ一色だけど、私はガラケーの方が使いやすいからこれでいい!』
とか、
『流行を追っかけるよりも、私は私が着たい服を着るんだ!』
とか。(もちろん流行に乗るのもあり!)
「周りがどう思うか」ではなくて、
「私がどう感じるか、私がちゃんと納得できるか」
に耳を傾ける方がずっと楽しいと思います。
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立ち止まることも、流れに逆らうことも、元来た道を戻ることも悪いことじゃない。
流れに取り残されそうって不安がよぎったり、焦ったりしても、
「しかたない、ついてってやるか〜」
って気持ちになってからまた動き出せばいい。そんな余裕を持ち続けたいなと思いました。
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散歩をしていると、小学生くらいの女の子が上を見上げながら自転車をこいでくるのが見えました。(今思うと、だいぶ危ない運転だったな…)
私もつられて上を見てみると、青くて、でもちょっと夜の足音が近づいてきたような薄暗さも感じられる、キレイな秋空が。
それをしばらく眺めていると、なんだか身体の中を澄んだ風が通り抜けたような、軽やかな気分になったんです。
普通に歩いているだけだったら、こんな素敵な空に気づけなかったかもしれません。
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前ばっかり見るのは疲れちゃう。だから、たまには上を見たり下を見たり、グルっと見渡してみたりする。
そうやって自分が心地よいと思うところを探すのもいいかもしれないですね。