062 韓国の大学を卒業する頃には、韓国語はペラペラ?【答え】半分YES、半分NO
韓国の大学に入学&卒業をした結果、韓国語はどこまで習得できたのかをまとめてみる。
これまでのnoteと少し重複するけれど、私の経歴はこんな感じ。
・両親ともに日本人。日本生まれの日本育ち
・高校卒業後、ソウルにある大学付属の言語堂に語学留学
・語学留学中にソウルにある大学を受験し、入学
・大学を4年で卒業
・大学卒業後はすぐ日本に戻り、ずっと日本で働いている
語学留学では語学堂のレベルテストの結果、1.5級という不思議なクラスに入れられた。1級と2級の狭間…ということみたい。
ちなみに韓国の語学堂の多くは、1級からスタートして6級が終わると卒業となっている。TOPIKも一番簡単なのが1級、最上級が6級ですよね。
語学堂には9ヶ月ほど在籍していて、それぞれ3ヶ月のコースを3回履修。
2006年3月~6月:語学堂1.5級
2006年7月~9月:語学堂2級
2006年10月~12月:語学堂3級
2007年3月:大学入学
こんな感じのスケジュールだった。
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大学に入学した時には、語学堂の3級を終えたレベル。TOPIKは4級を取得していた。
大学入学後、1年生の時には外国人留学生の為の韓国語クラスを履修して、まずは韓国語力を鍛えてから他の講義を取ることにした。
大学に入ったころには、「卒業する時にはペラペラなんだろうな。韓国語の論述も韓国人並みに書けるようになるってるんだろうな」と思っていた。
***
ここから実際に私が大学1年生~卒業までの韓国語レベルと、自分の韓国語のスキルに関して感じていたことをまとめてみよう。
◆大学1年生
・前期と夏休みは、ほとんどの単位を留学生の為の韓国語クラスにあてる
・後期から本格的に韓国人学生に混ざっての受講スタート。電子辞書を毎日持ち歩く。試験前には電子辞書の電池がなくなる
↓↓1年生後期の私の机の上。当時住んでいた大学の寮にて。
◆大学2年生
・引き続き毎日電子辞書を持ち歩く。講義のノートはハングル80%+日本語10%+英語10%というカオス
・韓国人の彼氏とべったりだったこともあり、喋りが一番流暢だった。今振り返るとこの時が韓国語のスピーキングは人生でピークだった。現地人の恋人がいると語学は伸びる。間違いない。
◆大学3年生
・引き続き韓国人の彼氏のおかげでスピーキングは順調。彼氏とのケンカが絶えず、ケンカをするたびにさらに韓国語のスピーキングスキルが上がっていった。韓国人の友達の目の前で電話で彼氏とケンカしていると、「彼氏とケンカしてるときのannieはほんと韓国人みたい!」と苦笑されていた。
・学業の面では、「韓国語で講義を聞いて、韓国語でノートを取って、韓国語で試験を受けて、韓国語で課題をする」という作業に慣れる。電子辞書も持ち歩かなくなる。韓国語のレベルが上がったと言うよりは、「慣れた」が正しい。
◆大学4年生
・韓国語で学ぶことにはほぼストレスを感じなくなった。韓国語のレベルが上がったわけではなく、「知っている韓国語の単語で表現する」術が身についた感じ。
・試験の論述などは低レベルな韓国語しか書けないままだった。
・韓国での日常生活、大学生活に困らないぐらいの韓国語レベルに到達すると、それより高いレベルを目指すのは困難だと気付く。
↓↓卒業式の日に撮影した写真。手に持っているのは卒業証書
◆卒業後に思ったこと
・大学3年生以降は、「韓国語が上手になった」というよりは「韓国語を使って自分の書きたいことや言いたいことを表現するスキルが上がった」という感じ。
・語学はある程度まで伸びると、そこからさらに極めるのは相当な目標意識と努力がないと難しい。
しつこいようだけど、ある程度のレベルに達すると、本当に言いたいことの単語が分からなくても、知ってる単語をかき集めて何とか気持ちを伝えることができたりする。
例:「離婚」という単語が分からない
対処:「別れる」「別々に暮らす」「結婚生活を終わらせる」など、「離婚」を連想させる言い回しで乗り切る
こんな感じ。(なぜ例に「離婚」を思い浮かべたのかは自分でも謎。苦笑)
こうなると知らない単語があっても何とかなってしまったため、新しく単語を調べたり覚えようとしない。
外国語の習得に対しては、ある一定のレベルまで到達するとそれ以上はなかなか伸びないと自分の体験上断言できる。
私はある程度まで韓国語ができるようになると、その先は努力を怠っていた。今となっては翻訳の勉強をしているので、留学中にもうちょっと本格的に勉強を続けていればよかったと後悔しています。
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