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メモの複利・知識教養の幅を広げる

学ぶ上での方法が大切

学び知識を深めるためのアプローチとして最適な方法がメモの複利を活かすことです。
正しくメモを取り、正しく学ぶために学習の方法を最初に学びます。
学習を進め知識をインプットしてもその知識が定着しなければ無駄になってしまいます。学んだことを知識として自分のものにし、その知識を生きる上の糧としてしっかりと利用したいですね。その為には有効な学習手段、つまりメモを有効に活用しメモの複利を実践しましょう。

知識を複利で増やせれば効率が良い。

知識を複利で増やすことができれば、非常に効率よく知識の幅を広げることができます。複利は人類最大の発明と知られていますね。出来ることなら複利を活かしたいです、そのためには得た知識同士をまず理解し、知識を繋げていく作業が必要になります。 木から枝が次々と増えていくように知識を増やすことができれば、複利を活かしていない学習と大きな差が生まれます。できることなら活かさない手はないでしょう。

なぜ学ぶ必要があるのですか?

そもそもなぜあなたは学ぶ必要があるのでしょうか?
それは==知識教養の領域を広げ、物事の道理をつかみ、人としての使命を知ることが目的です。==
あなたの正しい道をみつけそこに向かって進むためには、あなたにとって必要な学問を学び続ける必要があります。
「今の世の中に生まれて、国を良くしようと思うものは、何もそれほど苦悩する必要はない。大事なことは、人としての当然の感情に基いて、自分の行動を正しくし、熱心に勉強し、広く知識を得て、それぞれの社会的役割にふさわしい知識や人間性を備えることだ。 そうすれば、政府は政治をしやすくなり、国民は苦しむことがなくなり、お互いに責任を果たすことが出来る。そうやってこの国の平和と安定を守ることが大切なのだ。私が進めている学問というものも、ひたすらこれを目的としている。」福澤諭吉. 現代語訳 学問のすすめ

メモの活用と整理:環境づくりに最も重点を置く。

環境は自ら変えることができます。そして環境はもっとも重要な要素になります。環境が重要である理由として、あなたの自制心と自己規律には、自分自身よりも環境の影響が大きいことが判っています。**意味があり。はっきりとゴールが決められた作業は、常に意思を必要としません。**意思を持つのではなく、意思を使わなくて済むようにすることで成功への態勢を整えることができます。

あなたは自身にどんな環境を用意するのか

あなたにとって最も重要で必要なことをメモの中心します。ノートにあなたの考えていること、求めていること書き出してみてください。
書き出した内容の真に求めていることがメモの中心になります。

つまりメモを取る時にどの様に整理しておくか、メモをいつでも取れるような状態、取りたくなるような、学習がしたくなるような環境、状態が大切となります。

なぜ学ぶためにメモを取る必要があるのか

理解しなければ覚えることはできない。

メモは覚えておくためではなく思考するために取ります。知識を得るには理解することです。そのための有効な手段としてメモを取ります。 人間の記憶は理解していないとすぐに忘れるようにできています。これは人間の脳の合理的な機能で、すべての記憶を脳にため込んでしまうと重要なトピックや主旨に気付くことが出来なくなってしまいます。人は判断をするために不要な情報を排除します。人の脳は合理的に忘れるように出来ているのです。
理解は学びを思い出しその知識を活用するためには不可欠な作業になります。

メモの整理・編集が理解を深める。

自分の言葉で説明することで記憶が促進されます。

学んだことを理解するために自分の言葉で説明することで記憶が促進されます。
自分の言葉で説明する学習法は手法としては、ほかのどのアプローチよりもうまくいくことが証明されています(McDaniel and Dpnnelly, 1995)
1960年台から1980年代前半までのいくつかの研究を調査した結果、バリー・Sスタインらは次のようにまとめています。「最近行われた複数の研究の結果は、記憶表現の弁別性が向上する方法で情報を自分の言葉で説明するように促すという獲得条件によって、記憶保持が促進される、という仮説を裏付けています」(Stein et al. 1984) ここでメモを利用する理由として自分で取ったメモを自分の言葉に変換し理解することに利用します。また知識情報のデータベースを積み上げる作業によって、考えることに集中することが出来ます。

偉大なメモ術「ツェッテルカステン」を利用していた。ルーマンのメモは、きわめて短く要約されていました(Schmidt, 2015)
実践をすることで表現するための最適な言葉が見つかるようになります。重要なことは簡略化ではなく、簡潔に言い表すということです。
読者も聴衆も、表現が明快であればあるほど、著者あるいは話者を知的だと考えることが証明されています(Oppenheimer, 2006)
幅広いチリ気を持つ能力よりもさらに重要なことが、問いや主張や情報を新たな枠組みで捉えなおす能力です。
==自分の言葉で言い換え別の個所との繋がりがどこにあるのか考えること==
引用を収集するのではなく、テキストの主旨を短い説明で書き留めることが大事だということです。

メモ同士を繋げシナプスを増やしていく。

現代の研究で脳はつながりのある情報を、もっていればもっているほど、新しい情報を古い情報に結びつけることができ、多くを覚えられることが知られています。 メモ同士を繋げることができれば多くのことを覚えておくことができます。別の個所とどう繋がるかを考えることで理解が深まります。
メモ同士を繋げる行為は適切な「手がかり」によって最も有用な情報を、必要なタイミングで思い出すことが出来るように戦略的に考える行為です。メモを保存するとアイディアに集中することが出来ます。脳は。主旨。深い理解、全体的なイメージに集中し、想像力を発揮するために余裕を持つことが出来ます。そして重要なことはこれがアイディアの足場になり、新たな学習、発見の手助けをすることです。

取ったメモを読み返し思考する

取ったメモをどこにつなげるか、どうやって編集するかなど。取ったメモに問いを続けます。このような作業は時間がかかります。正しく学習することとは理解することですので、覚えるためには一定の苦労が必要になります。そして理解するということは==元々あった知識にその知識を意味のある形で繋げることです。==新たに学習した知識は今までの知識とつながる可能性があります。メモを増やしていければ、つながりの可能性増えていき、メモの複利が進んでいきます。

メモの複利とObsodianリンク

フォルダごとにメモやノートを分け管理している方法をとっている方もいらっしゃるかもしれません。しかしこのような主要なメモの取り方やノートのまとめ方はトップダウンの方法ですが、秩序が整いすぎていると、かえって学習の妨げになるという事実があります(Carey, 2014)
トピック別に整理され分野によって分類されたものは、概して他の情報から隔離されている為、それを自分の言葉で説明し情報同士をつなげる作業をする必要があります。
そこでObsidianを利用します。Obsidianを利用すればフォルダからメモを見つけるという作業は必要なくなります。

Obsidianの活用

Obsidianをダウンロードして使っていけば自然と活用できると考えています。
簡単に方法を書きます。

  1. 他のメモの後ろにメモを追加します。Obsidianではバックリンクを作成しメモ同士を繋げることが出来ます。

  2. 新しいメモに関係する別のメモへのリンクを追加します。または既存のメモに新しいメモへのリンクを追加します。

  3. キーとなるメモを索引に認定し、そこから様々なメモに飛べるようなメモを設定します。新しいメモは必ず索引から見つけられるようにします。索引があるとよりメモが見つけやするなります。必要に応じて索引に項目を追加していきます。索引に繋がっているメモからメモに飛んでいくと新しい発見や新たに学習したい内容が見つかります。あくまで索引はサブ的な位置づけですので、本来は通常の結び付けからメモに飛びます。

  4. リンクを貼るときは、メモのつながりを強く意識します。リンクを貼ることが思考の一部になります。またリンクでメモを同士をつなげることによって。社会の中の異なる要素の中に同じ構造を発見することが出来ます。==このようにメモをリンクにつなげたり新しいメモ取ること、整理することによってアイディアが洗練され磨かれていく。== ※自然とアウトプットが多くなり過ぎるので何を入れないかが大切です。何を書くか決める作業よりも、書く必要がない内容を洗い出す作業が重要です。 作業中の思考の結果も必ずメモとして書き留めます。思考過程の内容は財産になります。

自ら好循環の環境を設計構築する。

シンプルに物事が進むような環境を設計すれば、自然と学習が進みます。

やっていて満足出来る、繰り返し可能な体験を行う必要があります。難しく気が乗らないことは捗りません。自分自身が「よい体験」を発見すること重要です。よい体験の好循環を構築することができれば、自然とやる気になり、この循環はあらゆる学習のプロセスの中心となります。
大成功を収めた人物を研究した論文によると、成功とは強い意志力と抵抗に打ち勝つ力の産物ではなく、最初から抵抗を発生させない賢い仕事環境の成果であることが、繰り返し示されています( Neal et al., 2012 Painter er al 2002; Hearn et al., 1988)

人間は計画を立てるのをやめた瞬間、学習を始めます。

あなたが学びたい内容を学習しメモを編集する作業は楽しくなるはずです。シンプルにあなたが今考えたいアイディア、学習したい事柄を学べばよいのです。
上達するための唯一のチャンスはその時に具体的なフィードバックを得ることです。フィードバックを避けるのではなく求めることが、学びたい、あるいは成長したい人の何よりの特徴だと心理学者キャロル・ドゥエッグは言います。あなたが学びたい内容をメモに起こし編集しフィードバッグすることで学びの複利の好循環が生まれます。そしてそれを今までの知識メモと繋げるだけです。
メモは途中でやめて別の学習したい内容を学習しても構いません。
通常完了していないタスクは、完了するまで短期記憶を占有する傾向がありますが、これは小さな問題に落とすこと、つまりメモを取ることで解決します。仕事そのものにやりがいがあってこそ、やる気を自力で維持できるようになり、プロセス全体が前に進んでいきます(DePpasque and Tricomi, 2015)
メモが増えていくにつれて更なる好循環が生まれます。今までの知識が新しい知識を呼び込むのです。あらゆる知的な試みは、もともともっていた先入観に基いて始まります。これを「解釈学的循環」とよんでいます。ハンスゲオルグ・ガダマー(Gadamer,2004)

#学び  #学問

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