考えすぎと美容室

自分は色々考えすぎてしまう。

受験会場でのお昼ごはんはものすごく静かで、自分の咀嚼音が気になってイライラしている人がいるかもしれないと思い、おにぎりを噛まずに飲み込んでいた。

バイトを選ぶときには、近所のコンビニやスーパーのような生活用品を買う場所に、知り合いが勤めていると迷惑だろうかと思い、知り合いがこなそうな謎のキャラクターの人形を売る販売員をやっている。

その延長で、自分は趣味を知られたくない。

例えばの話だが「花が好き」といえば「おしゃれぶってんな〜」と思われそう…と考えてしまうからだ。

瑛人さんの「香水」が流行った時期に声を大にして瑛人さん大好き!というと「ミーハーだと思われないだろうか…」と考えてしまうような感じといえばなんとなく理解してもらえるだろうか(?)

そんなこんなでこれがなぜ美容院と関係しているかというと…

美容院には美容師さんセレクトの雑誌が置いてあることが多い。多くの人はそれを読み、美容室での時間を過ごすだろうが、自分は性に合わない「セブンティーン」などの雑誌を読むことで「こんなやつもセブンティーン読むんだな〜」と思われたくないのだ。

美容師さんが自分のことをそれほどまでに気にしていないということは十分承知である。けどどうしても考えてしまう。

しかし、最近久しぶりに美容室に行くと雑誌ではなく自分の好きな本をかなりの数のなかから電子書籍として読めるタブレットになっていたのだ。
これが自分にとっては地獄で、本当の趣味がバレてしまうことが懸念された。

ここでセブンティーンを選べば本当にセブンティーンを読みたいやつだと思われるし、それだけは避けていきたいと思い、何があるか画面をスクロールすると…

「ムー」があったのだ。

何を血迷ったのかこの時の自分はここで「ムー」を選ぶことにより美容師さんがチラッと画面を見たとき知的な女の子やな…と思われるのではないかと考えていた。

そして私は「これだ!!、」と自信満々に、ムーをタップした。

結果として、美容院のWi-Fiの接続が悪くタブレットが真っ白になった状態で固まってしまい、しまいには美容師さんにチラッと見てもらうためだった「ムー」をガッツリ見られてしまった。

その後私は鏡の自分をじっくり見つめていたが、ふと目が冷めて「ムー」を選んでしまった恥ずかしさに襲われた。

あの日の美容院をでて、2ヶ月が経ったがこの2ヶ月間で何度「ムー」を選んだ恥ずかしさに襲われたことかわからない…。

因みに私はショートヘアで大体1ヶ月半から2ヶ月に一回のペースで美容院にいく。 

というわけでそろそろリベンジマッチが来るわけだ。


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