![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173025835/rectangle_large_type_2_5c9db8b9167990874749b82672d85a71.jpeg?width=1200)
ミッコの入院備忘録②
母が入院してからのことを備忘録として綴っておく。
その①はこちら
母のミッコは72歳。
自身が経営するティールームで週4日働いている。娘の私はフリーランスのガーデナーで、お店との関わりは裏方作業中心。お店には月5日ほど立っている。
ミッコは20年ほど前に離婚していて、今は娘の私と会社員の私の夫の3人と保護猫3匹と暮らしている。車で2時間程のところに息子(私の弟)がいる。
2日目の朝
2025年1月31日
6:30頃、夫の弁当を作るためにキッチンへ行くと、
「今日は昼で早退してくることにしたから、弁当は大丈夫だよ。」と夫に言われる。荷物もたくさんあるだろうし心配だから、と優しい。夫を見送る。
面会までに用意するものを確認しようと、のそのそと昨晩もらった紙の束を取り出した。
ICU必要物品
下着4~5枚
平おむつ
おしり拭き
ボディーソープ
シャンプー、リンス
ティッシュペーパー
スリッパまたはリハビリ用の靴
歯ブラシ、歯磨き粉、コップ
吸い飲みまたは目盛り付きコップ
ストロー
スプーン、フォーク、箸(普段使用しているもの)
その他、普段使用しているもの(眼鏡、化粧水、ヘアブラシ、入れ歯、補聴器など)
面会は14時から17時。色々と買い出しに行かねば。
物品リストの一番下には、「上記のものは全て院内にあるコンビニで購入可能」とあったが、ボディーソープやシャンプーなどは、体が弱ってるので余計なストレスがかからないようなるべく使い慣れたものも持っていく方がいいだろうし、
そんな余裕はないかもしれないが、少しでも可愛いものとかお洒落な物の方が入院生活でも気が紛れるのではと思った。ミッコは結構乙女なのだ。
とりあえず、何か食べようか。軽く朝食を済ます。
その日は午前中に荷物が届く予定だったので、買い出しはそれからだなと思いながら、自宅で用意できるものを準備した。
9:00頃、お店のスタッフMさんから本日配達分の注文のキャンセルについてや、
休業中の席の予約のキャンセルの電話が済んだという連絡を受ける。助かる〜。
他にもやれることがあったらなんでも言ってくださいねと、優しい言葉が心強い。
1組連絡がつかない予約まで日数があるお客様がいるというので、病院の帰りに店に寄って連絡をしてみると伝える。
10:40頃。ICUのナースステーションから着信。
ミッコがHCUに移動になるとの連絡だった。
経過が順調そうでホッとする。
12:30。午前指定の配達がまだ来ない。こんな日に限って遅延だ。
まぁ、そんなこともあるよなと、配達員さんへの置き配のメモをドアに貼って買い出しに出かけた。
買い出し
100円ショップが入っているドラッグストアで諸々購入する。
リストにはなかったが、
ペットボトルに付けられるストロー付きのキャップや
病棟が移ったら使えそうなお風呂セットをひとまとめにできるプラの籠、
使い捨てのフェイシャルタオル、小ぶりなスパバッグなども購入。
スプーンやフォーク、箸は一応使い捨てのものも購入。
ストローはなんとなくパステルカラーの可愛いものにした。
スリッパはサンキでモコモコで裏面は滑り止めがついているものを購入。
ミッコは冷え性なのだ。
平おむつがよくわからなかったが、この辺は病院で購入することにした。
13:30頃帰宅。荷物はまだ届いていなかった。
夫が帰宅していた。
使うかわからなかったが、サブスクで色々観れるようにiPad miniやら充電器、
延長コード、ちょっと羽織れるカーディガンなども一応詰め込む。
結構な荷物になってしまった。
病院へ向かう準備をしていると、ようやく荷物が到着。
ホッとして出かけた。
2日目の面会
いくらか落ち着いてそうで安心するが、声は弱々しい。
とにかく眠くて堪らないとのこと。
治療としては、
痛み止めと血圧を下げる薬で出血した血が固まるのを絶対安静で待つ、というもの。
もしも痛みが治らなかったり、大事な臓器への血管が詰まる恐れがある場合は手術すると昨晩先生から聞いていた。
欲しいものを聞くと、水が飲みたいのと、化粧を落としたいとのこと。
しまった!化粧のことはすっかり忘れていた。
あんなに色々必要そうなものを考えてたのに痛恨のミス。
顔がカッピカピで気持ち悪いというので、仕方なく体拭きシートで顔面を拭う。
テレビカードを購入しようか聞くと、いらないという。
テレビっ子のミッコなのに。翌日は土曜日で土日は面会できないから次に来れるのは3日後なのに。
しかしそこは看護師さんから、何か脳に刺激を与えるものがないと幻覚を見たり、気が狂いそうになることもあるから絶対購入した方がいいと強く勧められ購入。
iPadもWi-Fiを繋いで置いていくことにした。これで連絡も取り合える。
携帯電話はまだ私が預かることにした。仕事関係の電話応対を懸念してのことだ。
次は月曜日に来ることを伝えて病院を出る。
帰りがけにお店に寄り、休業の貼り紙をし、連絡がつかなかったお客様へ予約キャンセルの電話をかけるが再び不通。仕方ない。またかけよう。帰宅した。
弟に状況報告LINE。
仕事の関係で1週間後に会いに来ると返信があった。
イベント出店
こんな時だったが、日曜日は以前から決まっていたイベントへの出店があった。
市内でのイベントであったこと、自宅からよりイベント会場の方が病院に近いこと、夫も出店の手伝いをしてくれると言ってくれたので、予定通り出店することに決めた。
土曜日、
ミッコを心配してくれるメッセージがたくさん届いて、ありがたく返信する。
夕方から、会場設営と搬入を終える。
病院からの連絡はなし。
日曜日、イベント当日。
ミッコを心配した方がたくさん顔を出してくれた。本当にありがたい。
素敵なイベントで、たくさん勉強になった。迷ったけど出店してよかった。
そして、夫に手伝ってもらえて本当によかった。ありがとう。
病院からの連絡はなし。
ホッとして週末を終える。