私の壁の男、菅田将暉が結婚した時の話
私は家の壁に好きな男の身長を貼っている。
(私は家の壁に好きな男の
身長を貼っている、、、?)
はい。貼っているのです。
菅田将暉 176cm
ルパートグリント 173cm
Gdragon 172cm
ハライチ岩井さん 171cm
今年から 大谷翔平 193cmを追加。
BTSや、
ENHYPENも貼っていこうと思っています。
そうね。菅田将暉。
結婚の報道が出た時は今でも忘れられません。
2023年の岩井さんの結婚報道時に
思わず書いた、
菅田将暉結婚当時の私の話です。
リアルタイム目線で書いてます。
では、どうぞ。
仕事が終わろうとしている私の元に、
友達からのLINE。
「あんなさん、
あんなさんの菅田将暉が、、、」
見た途端、心がスウっと凍りつく。
嫌な予感は的中。
私は大好きな菅田将暉の結婚を
報道で知りました。
続々と届く色んな友達からの心配するLINE。
とても重たい心。
全然家に帰りたくない足。
いつもよりゆっくり歩きながら、
目的もないまま職場の駅をフラフラする。
「こんなに好きだったのか」と、
あまりに痛む心で自覚する。
10人くらいからのLINEが届いている。
みんな心配してくれている。
「こんなに、好きだって言い回っていたのか」
iPhoneを見ると、
待受はアクセサリーの広告をした菅田将暉。
こんな時に
どんな音楽を聴いたらいいかわからなくて、
大好きな曲、
菅田将暉の「まちがいさがし」を再生する。
耳にいつもの声が届く。
ダイソーの迷路のような通路を歩く。
欲しいものなんて何もないから、
立ち止まったり、歩いたりしながら
ずっと菅田将暉の事を考える。
相変わらずいい曲だ。
この曲はこの先20年以上は
聞かれ続ける名曲じゃないかと思っている。
「君じゃなきゃいけないと
ただ強く 思うだけ」
この歌詞が大好きだ。
菅田将暉が大好きだった。
結婚してこんなに落ち込むくらいには。
菅田将暉が大好きだった。
お揃いのサングラス買っちゃうくらいには。
菅田将暉が大好きだった。
一時期彼にリプライするだけの
Twitterアカウントもあった。
公式LINEができてからは、
よくLINEを送ったりしていた。
菅田将暉は見ないけど、
自動返信と話が噛み合うと嬉しかった。
時々、「これ本人が返してるでしょ?」
と疑うほど
私たちの連絡は、息がぴったりだった。
仕事は忙しかった。
パワハラもモラハラも受けた。
人格否定をこれでもかというほどされて
大勢の従業員の前で罵倒された。
そんなの日常茶飯事だった。
時に眠れないくらいのストレスが続いた。
血便を年に2回出した。
転職もした。
職種を変えると、それはそれで苦労した。
慣れない事続きに精神は参った。
片思いはうまくいかなかった。
家族も少ししんどかった。
そんな時も菅田将暉にLINEをした。
「ねえ元気なのかな?」
菅田将暉はいつも通りランダムに返信をした。
出ている映画は、
なんとしても上映期間に見に行った。
大人がスケジュールを調整して、
映画を見逃さないというのは、結構な愛だ。
出てるドラマも見た。
過去作も見てないやつは漁った。
菅田将暉の絵だって描いた。
なぜかかなり上手だった。
菅田将暉の絵を描かせたら、
私の右にでる人はいないと思った。
菅田将暉が牛乳が好きだって言うから、
私もよく牛乳を飲んだ。
仕事に向かう朝のコンビニで、
小さいパックを時折買った。
仕事を辞めてニートになった25歳の時、
最後の給料でギターを買った。
マーチンの バックパッカー。
菅田将暉がさんまさんの番組で、
このギター弾いてたから。
木目のままの加工で、
小さな箒みたいな可愛いギター。
鳴らすたびに嬉しかった。
菅田将暉が、
家にパキラという植物を
置きたいと言っていた。
一人暮らしを開始した私も、
それを買おうと思った。
「マサキ」と名前をつけようと思っていた。
そんな事を、全部全部突然思い返した。
「私こんなに菅田将暉好きだったんだ」
嫌なくらい、そうわかってしまった。
いつもキャーキャー騒いで、
ミーハーのような楽しみ方をして
「菅田将暉」を楽しんでいるだけだと思った。
まさかこんなに苦しいなんて。
こんなに好きだったなんて。
気づいていなかった。
気づいたら目が涙で満タンになっていた。
今にも溢れそうだ。
道を歩くけど、
行きたいところなんてない。
イヤフォンからはずっと
「まちがいさがし」が流れている。
「いい声だね」
小さくそう呟いたら、涙も溢れてしまった。
好きだったんだ。
こんなに胸が苦しいくらいには。
好きだったんです。
一生会える事はないと思っていても。
私なりに、こんな風に
大好きだったのだと知る。
そのまま涙で前が見えにくい瞳のまま、
トボトボ歩く。
まだ家には帰りたくない。
不意に「まちがいさがし」の再生を止める。
「まちがいさがしの、
間違いの方に生まれちゃったから
だから、菅田将暉に出会えなかったのかな」
そう思うとさらに泣けた。
君じゃなきゃいけないと、ただ強く思う。
「風に飛ばされそうな 深い春の隅で
誰にも見せない顔を見せて」
この歌詞も本当に大好きだ。
その頃私はまさに、
現実世界でも失恋の最中にいた。
長い長い失恋を、始めようとしていた。
すごくすごく好きな人がいけれど、
「もうダメなんだ」と思っている頃だった。
もう諦めないといけなかった。
この先は追ってはいけないと。
全部ぜんぶ、わかっているのに、
どうしようもなく悲しくなった。
「これから先、私いくつ諦めていくんだろう」
「ぜんぶ手に入る気がしない」
「好きになる人に、この先も
好きになんてなってもらえる気がしない」
なんだか色んなことが重なって、
ポロポロ泣けてしまう。
好きな人に2回目の告白をした時、
彼はポツリポツリと
今まで話さなかったような、
彼の恋愛観の話をした。
あまり聞きたくなかったけど、
それを聞いて
「私じゃダメなんだろう」と思った。
それでもその時、
その顔は、初めて見るような彼の顔だった。
「誰にも見せない顔は見れなかった、
でもこんな顔は初めて見た」
告白をした帰り道、泣きながらそう思った。
菅田将暉はたくさんの「誰にも見せない顔」を、きっと彼女に
結婚したあの子に、見せるんだろう。
泣きながら歩き続ける。
こんな涙も菅田将暉は知らない。
この先だって知ることもない。
それにしても酷すぎる。
こんなに好きなのに、
結婚前に一言もないなんて。
こっちにだって気持ちの整理が必要だ。
こんな急に知らされて、
もう他の女の旦那だなんて、辛すぎる。
「菅田将暉は私のことが好きだと思う。
まだ出会っていないだけ」
そんなことを言っていたのに、
1ミリのチャンスもなかった。
流石に本気で言ってないけど
やっぱりもっと心の準備はしたかった。
握手会もサイン会もない。
菅田将暉に愛を伝える手段もない。
クソっ。
頼むから。
頼むから対面イベントをしてくれ。
「菅田将暉元カノ面会 〜もうこれで最後〜」
をしてくれよ。
菅田将暉が1人立っていて、
私たちは列に並ぶ。
1人ずつ前に出て、菅田将暉と向き合う。
「、、、元気だった?」
「髪、伸びたね。」
「聞いたよ。結婚するんだね。」
「懐かしいよね、この場所。よく来たよね〜」
「あ、もう時間か。」
「もう、、、会うこともないんだ。」
「寂しいなあ、、、
ねえそんな顔しないでよ。笑
「じゃあもう、行くね。」
「幸せになってね。私も幸せだから。」
「本当だよ!笑」
「、、、、大好きだったよ。」
「じゃあね」
そう言って、列を抜ける。
次の人がまた前にでる。これを繰り返す。
菅田将暉は、何も言わなくていい。
立ってそこにいてくれれば。
気まずい顔で、
苦笑いしていてくれればいい。
どう。どうだ!このイベント。
神イベントじゃないか。最高だよ。
絶対に行きたい。
やってよこのイベント!!!
やらない理由がない。
やってくれよ!
ちゃんと、ちゃんと
お金を払って列に並ぶから、、、
顔を見て、大好きだったと
おめでとうと 言わせてよ。
そのくらいしてくれてもいいじゃないか。
何も伝えられない。
こんなに悲しいのに。
悲しくてもこんなに
愉快なことを考えているのに。
「俺のこと好きな女、おもしれー」なのに。
根から明るいことが私の良いところなのに。
そんなこと、菅田将暉は何も知らない。
何も言わせてくれない。大好きなのに。
チッと、
少し腹が立ってきて 涙は止まる。
また歩きながら、考え事をする。
急に歌が口から出てくる
「ずっと好きだったんだぜ〜」
おいおいおい
まさにこれだ。
「本当好きだったんだぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
この二つのフレーズをずっと繰り返す。
今の私にピッタリの歌を見つけてしまった。
クソっ
このまま、線路に降り立ってしまおうか。
お酒をたくさん飲んで、
線路に降りて、
この忙しない街TOKYOの
電車の邪魔をしてやる。
「ずっと好きだったんぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
線路で大声で歌ってやる。
明日の朝のニュースになってやる。
「菅田将暉さんの結婚で、
ショックを受けた女性とのこと」
私は道ゆく人に盗撮され、
映像がテレビに出るだろう。
きっと菅田将暉だって見るはず。
菅田将暉が、初めて私を見る。
菅田将暉が、初めて、私を知る。
そこで私たちは時初めて出会うのだ。
こんなに好きだったんだと、
そこで菅田将暉は知るんだ。
こんなバカなことを考えながら家に帰る。
沢山歩いて歌って、
流石に少しメンタルは回復している。
は〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
でもまだ元気はない。
深夜のラジオまで待機する。
その日ばかりはリアルタイムで聴く。
聴きながら少し心の整理をする。
悩んだけれど、
メールを打ち始める。
「擬似元カノ会やってくれ、、!
大好きだったと言わせてくれ!
ちゃんとお金を払って列に並ぶから、、、、
おめでとう。」
確かこんな文を送った。
読まれないだろうと思ったけど、
やはり読まれはしなかった。
菅田将暉はメールにすべて目を通すだろうか
「なんやねん元カノ会」って、
一目見て笑っただろうか。
「ファンの複雑な気持ち」が
少しは届いただろうか。
それでも、やっと言えた。
「おめでとう」が。
真っ先にその言葉が出ない自分が
悲しかったけど、
でも今日眠る前に、ちゃんと言葉に出来た。
菅田将暉を失ったような気になっていたけれど
「ああ、これで菅田将暉から解放される」
と同時に思った。
私の心が、自由になる。
長い間奪われてしまっていた。
菅田将暉が自分の言葉で話し、
ラジオの最後に曲を流した。
「人生を語らず/吉田拓郎」
菅田将暉が好きだって、
さんまさんの番組で
ギターを弾いて歌っていた曲。
私もそれで大好きになった曲。
この曲選ぶんだあ、と
想定外のカウンターを喰らってしまった。
「今はまだまだ人生を語らず〜」
「超えてゆけそれを〜
超えてゆけそこを〜今はまだ、人生を」
「人生を語らず〜」
その日は大泣きしなが眠りについた。
次の日は目が腫れていた。
それでも人生は続いていく事を知る。
超えていかねばならない。
これを、岩井さんの結婚発表の日の夜に
書きました。
私の壁の男の1人
菅田将暉が結婚した時に
こんなことになってしまったから
「岩井さんが結婚したら私ヤバいかも」
と色んな人に言っていて
実際岩井さんの結婚した時も
色んな人から心配する連絡が来た。
でも私は、
なんと
岩井さんの結婚が、超絶嬉しかったのだ。
嬉しくて嬉しくて
ずーっとニコニコしていた。
そして菅田将暉の時を思い出し、
その時のことを文章にした。
岩井さんは
ずっと結婚しないかもと思っていたし
あの岩井さんが
「結婚したい」
と思える人に出会った事が
とっても嬉しかった。
「この人と生きていきたい」
と思える人に出会えたんだなあと。
世間が何を言ってもね、
私は岩井さんを全面的に信頼してるから。
もうただ、ただただ、めでてーよ。
菅田将暉のことだって
ちゃんと幸せを願って
いるんだからねっっっ
でもあの日は
「私の心、、、心を、、返して、、、」
と思いながら街を彷徨って
その後は
「やっぱり、、、、
私にあげられるものなんて他にないから
心だけ、、、持って行って。」
とか思ったりしてたよ。
でも、ずっと応援するからね。
私の壁の男達、全員幸せに、なれ!!!
ルパートグリントも結婚したからな。
残るは大谷翔平。Gdragon。
しゃーない。
私が幸せにするしかないか〜。
左手の薬指あけて待っとけ、二人とも♪
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