乙女チックは人生の宝箱~田淵由美子展

こんにちは。杏ジャムです。

知らなかった…全然知らなかった。弥生美術館で田淵由美子先生の展覧会があるなんて!!!!
たまたまメルカリのおすすめに田淵先生のりぼん時代の付録が登場し、あまりのなつかしさに色々検索してみたら、なんとコミックスも発売となっており、早速に注文するとともに、そんなこんなしているうちに田淵由美子展のことも知りました。

うわ~行きたいよ~!!
でもコロナ禍で行くことは難しい。無念でならないけれど、きっといつかまた先生の作品たちに触れる機会があると信じたい。そう思って気持ちを抑えています。しくしくしく。

子ども時代に乙女チック世代とされる作品と出会い、たくさんの学びを得た私は本当に幸せだとつくづく思います。
友人との付き合い方も、好きな男の子ができたときの気持ちも、みんな漫画から教えてもらったんですよね。そりゃあ、主人公のような恋愛ができたかと言えばムムムとなるが、それでも純粋に憧れることができたことは偉大です。いつか好きな人ができて、その人とずっと仲良く暮らすんだ、とか、大学生になってこんな風に友人と楽しみたいとか、親や学校では教わらないことをたくさん知ることができました。
だから我が子にも漫画からたくさん学べと言い続けてきたような気がする。

田淵由美子先生の作品はその中でも、そこはかとなく知性があり、ちょっと難しい漢字を使った登場人物の名前なんかにぞくぞくしたものです。駆け引きなんてなく、自分が自分であることが素晴らしい、そんな自分でも素敵な男の子と出会えるんだ、と、希望をもつことができました。後期の作品もとても好きでした。りぼんコミックスはあまりないけれど、作品集はすべてといっていいほど持っております。文庫サイズは老眼で読みにくくなってきていたので、この度の大きい作品集はとてもありがたかった(笑)
弥生美術館さんには感謝しかありません。ありがとうございます。

50代になっても、少女のような気持ちになれる。そんな時代を過ごせたこと、大切にしたいです。

子ども時代に大人に憧れる。こんな素敵な世界をくれた乙女チックは人生の宝箱の中で今でもキラキラと輝くのでした。

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