シナトラ研究-2: 二階堂尚さんのシナトラ5篇 in ARBAN
次に二階堂尚(にかいどう しょう)さんのシナトラについてARBANというオンラインメディアに執筆された5篇を読む。さすがプロのライター、どれも読み応えある。特にスタンダード化 (Vol.38) とシナトラとブラジルとボサノバの関係 (Vol.42)を綴った記事が勉強になった。さらに、Vol.40で、シシリア系イタリア人の父、米軍兵士出兵の主要港だったシナトラの故郷ホーボーケン、禁酒法(1920-1933) などの要因によって、いかにシナトラの育った環境に自然にマフィアが存在していたかを知り、シナトラに対する理解が深まった。おすすめ!
はじめに
二階堂尚さんのシナトラの連載記事を最後まで読んだ後、Vol. 42の最後のメッセージ (下に抜粋させていただく)に目を通すと、本当に腑に落ちる。
「ザ・ヴォイス」と呼ばれた男がジャズにもたらしたもの─フランク・シナトラの曲はなぜ「スタンダード化」したのか【ヒップの誕生】Vol.38●2022.07.05
ジャズスタンダード化をうまく説明してくれている秀逸記事
『ゴッドファーザー』で描かれたシナトラの虚構と真実【ヒップの誕生】Vol.39●2022.08.02
シナトラの陰の部分
この記事も読み応えある! ところで、このARBAN とはきっとジャズ通に知られたメディアなのだろう。そういう香りが漂ってくる。
「200人を殺した男」とフランク・シナトラ─J・F・ケネディの大統領就任を実現させた2人のシシリアン【ヒップの誕生】Vol.40●2022.09.06
マフィア、ギャング、シンジケートの定義。どのようにマフィアがシナトラの人生の中に自然に存在していたかを二階堂さんはとても丁寧に説明してくれている。
シナトラ、ケネディ、モンロー、ジアンカーナ──セレブリティたちの闇のネットワーク【ヒップの誕生】Vol.41● 2022.10.04
「ボサ・ノヴァの神」としてのフランク・シナトラ【ヒップの誕生】Vol.42 ●2022.11.01
シナトラのブラジル人気
ボサノバの普及にシナトラが貢献したこと
トム・ジョビンとの共作
知らないことばかり!
シナトラ研究 資料
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