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シナトラ研究-3: Why Sinatra Matters by Pete Hamill ●October 1, 1998 / 『ザ・ヴォイス フランク・シナトラの人生』ピート・ハミル著/馬場啓一訳(日之出出版)
二階堂尚さんのARBAN の記事から、日本人にもよく知られたピート・ハミル氏がシナトラの友人で、彼の伝記を書いていることがわかった。初版日October 1, 1998。シナトラは同年5月に逝去
原題
Why Sinatra Matters by Pete Hamill
邦題は『ザ・ヴォイス フランク・シナトラの人生』
ピート・ハミル著/馬場啓一訳(日之出出版)
シナトラ研究をしていくと、この本からよく引用されていることがわかる。例えば、生誕100年に放送されたHBOの4時間のドキュメンタリー "All or Nothing at All" の最後は、この本の最後の文で終わっていく。3年かけて制作されたドキュメンタリーの最後のメッセージはこの本から。なんと光栄なことだろう。シナトラの詳細な伝記で知られるJames Kaplanもここから引用していた。
動画【Pete Hamill, Part 2 | Tony Guida's NY】●12/30/2015
Tony Guidaは、NYでよく知られたテレビを中心に活躍しているジャーナリスト。彼が Pete Hamillにシナトラについてインタビューしている。ハミルは2020年に他界しており、彼の77歳のインタビュー。一番最後にハミル自身が彼の執筆した”Why Sinatra Matters”の最後の一節を読んでいる。
フランクシナトラ は真の芸術家であり、彼の作品は人々が聞き、考え、感じる限り、永遠に残るだろう。結局、それこそが本当に重要なことだ。
ハミルは語り口が柔らかい。優しい人
シナトラは読書好きだった
どうしてハミルはシナトラが好きなのか
同じ理由だった
都会的だから、と
そう、粋なもの好きなんだなと自分で再確認する
孤独を歌っている、癒してくれではなくて、大丈夫だと強がっていると
シナトラはイタリア系移民のイメージを変えた
移民は、強い意志と勤勉さによって夢を現実にすると
シナトラは「願い、行動し、実現しようとする力」に満ちた人
Pete Hamill お気に入りアルバム♡ In the Wee Small Hours of the Morning
Capitol Records
編曲:Nelson Riddle, 1955
このアルバムは、通の間で評判が良いとか
ジャケットの絵がすてき
ちっとも古くなくて都会的で粋!
ここにも中野充浩 さんの同アルバムを讃える記事が
フランク・シナトラ『In the Wee Small Hours』(1955) ジャズ・ヴォーカル史に輝く永遠の失恋名盤。フランク・シナトラのキャピトル時代の最高傑作だ。真夜中の静寂に漂うブルーな声。このムードを表現できる歌い手はいるかもしれないが、その舞台となる都会の風景までも完璧に見せてくれる歌い手は当時シナトラ以外にいなかった。黄金期のパートナーである指揮・編曲のネルソン・リドルのオーケストラも色彩豊か。 ~ 中野充浩
Why Sinatra Mattersのオーディオブック
アマゾンで購入し一気に聞いた
面白い!文が簡潔
イタリア系移民もかなり差別を受けていた
シナトラがいかに発音を研ぎ澄ませていたか
母もなまりを使い分けるほど言語に長けた人
特に面白かったのは、無名時代から階段を登って行ったところ
「トミードーシー大学の教育を3年受けたのだ」 のハミル氏の言葉が忘れられない
シナトラは人生の節々に会うべく人に会い歌手として成長していった