恋に恋する
「恋に恋する」とは、実際の相手に対する恋愛感情というよりも、恋愛そのものに対して憧れや夢を抱き、それ自体を楽しむような状態を指す言葉です。
現実の人間関係の中で生まれる感情や困難さよりも、恋愛の甘美な部分や理想的なイメージに強く魅了されることが多いです。
つまり、恋愛に対して理想化されたイメージを抱いているため、相手そのものではなく「恋をしている自分」に対して満足感を感じている状態とも言えるでしょう。
具体的なシチュエーションで例えると、例えば映画やドラマのロマンチックなシーンに感動して「自分もこんな恋愛がしたい」と夢見ることが挙げられます。
その憧れから、現実の相手を深く理解するよりも、「理想の恋愛シーンを再現したい」という気持ちが強くなりがちです。
また、あるいは実際に誰かに恋をしているつもりでも、その相手との関係を育むことよりも「好きでいること自体」が目的になっている場合も「恋に恋している」と言えるかもしれません。
このような状態は特に、恋愛経験が浅い若い世代や、現実の恋愛に疲れた人々に多く見られる傾向がありますが、少なからず私たちには恋に恋する気持ちがあるからこそ、恋愛を楽しみとして感じることができるのかもしれません。