不安は伝染しない?―地震に際して―
テレビの地震の報道の際に
「是非不安な気持ちを皆さんで話しあってください。不安な気持ちを話すことで不安が和らぐことがあります。」
といった趣旨を呼び掛けるシーンを見ることが増えた気がします。
少なくとも、漫然と見ている私はそう理解する内容を伝えていました。
(特に民放)各局は感情に訴えるような報道をしているように感じます。
映画やドラマのように、全てにメッセージのある、シナリオのある作品。
そういう捉え方は別に構わないです。バックに新聞社もあって、それぞれの論調・視点・主張もあるでしょうから。
ただ、冒頭の 「是非不安な気持ちを皆さんで話しあってください。不安な気持ちを話すことで不安が和らぐことがあります。」が気になりました。
「是非皆さんで声を掛け合って下さい。」は気になりません。
不安な人どうしで不安を語り合って、本当に不安って和らぐ?
と私は疑問に感じました。
確かに仲間意識は生まれるかもしれませんが、助け合える人がいる安心感は生まれるかもしれませんが、根本的な不安は和らぐのでしょうか?
例えば、
【遠隔地で互いの状況が見えない場合】
●私の父方の親戚が熊本にいるのですが、夜中の3時半過ぎに熊本にいる親戚から横浜にいる私の父親に「(同居していない熊本にいる)母親(=親戚)と連絡が取れなくなった」と電話がありました。
きっと余震(結果的にはこちらが本震または双子地震・同時多発地震ということでしたが。)があり、現地では皆起きているのが普通なのに、電話が繋がらないので不安なのだろうな、とは容易に推測がつきます。
私も大丈夫かなと案じていました。
【同じ状況に居合わせている場合】
●東日本大震災の際、横浜でも何度か震度5弱/強の地震が起き、私の住んでいた辺りでは停電・断水し、計画停電でも毎回(合計5回程)停電されていました。
最初に揺れている時、母親が「どんどん大きくなってく。怖い。いつまで続くんだろう。長い 。大きい。」と言っていました。
後日続く余震の時、アルバイトをしていた塾で小学生の生徒達が「怖い。大きい。大丈夫かな?お母さん大丈夫かな?」と言っていました。
その後も、「いつまで余震続くんだろうね?」「いつまで停電続くんだろう」「いつまで断水なんだろう」等色々母親や周りの人達が言っていました。
当然私も分からず、気を揉んでいました。
どうでしょうか?
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今回も「こころ」等の有料マガジン用に書くか迷いましたが、試し読みの意味もこめてまずは軽く無料公開の「テレビ番組系」のマガジン用にすることにしました。
だいたい私が何を言いたいのかは察しのついている方もいらっしゃるかとは思いますが、 私なりの答えをもう少し例や個人的な経験も加えて「こころ」や「人間関係」のマガジンの別のノートで記したいと思います。
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最後までお読みくださりありがとうございました。