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シャーウッド
シャーウッドは今年の春に新苗でお迎えした
我が家では新人さんです。
ロサオリエンティスプログレッシオの薔薇です。
新苗なので春からずーっと摘蕾を続けていたので、実は今年初めて花姿を見ました。
そしてこの薔薇が我が家の今年最後の薔薇です。
近年の薔薇界隈は耐病性の強い薔薇が主流です。
地球温暖化の影響で、これまで以上に薔薇栽培だけでなく園芸自体が難しくなってきました。そして私自身の年齢的な問題。はっきり言っていくら美しくても弱い薔薇は手がかかります。若く元気なうちはそれが良かった面もありました。今現在でも弱くてもどうしても手離せない薔薇はありますが、ほとんど薬剤散布しなくても強く元気に美しく咲いてくれるならこんな嬉しい事はありません。このシャーウッド、夏剪定の時に新苗なのにやり過ぎ?と思うほど短く切ってしまい今年は無理かなと思っていたのに、12月の寒さの中美しい姿を見せてくれました。花色は「茶系、ベージュ系」という事ですが、確かに言葉では言い表し難い色です。そしてこの花姿。正直、ロサオリエンティスの強い薔薇は強すぎるが故に何となく無機質な感じがすると思う事もあったのですが、育てていくうちにその良さがわかって来る薔薇なんだと思うようになりました。春と秋でも薔薇の姿は随分違っていて、私はどちらかというと秋の薔薇の方が好きです。ただ、春しか咲かない薔薇もあるのでどれがその薔薇の本当の姿なのかわからないところもありますが、このシャーウッド、今年最後の薔薇に相応しい美しさだと思いました。放っておけばいつまでも咲くのかもしれませんが、今年は早めに冬の剪定を始めたので、写真を撮ったあと、切って花瓶に生けて飾りました。本当は11月頃から植え替えを始めたかったのですが、なかなか思うようにいかず、ほとんど植え替えられないまま年末を迎えてしまったのと、12月に入って直ぐに転んで両脚の半月板を損傷し、両脚ギブス生活で思うように身体を動かせなくなってしまい、それでも庭を放置するわけにもいかず、少しずつ(ちょっと無理し過ぎかなと思ってはいますが)薔薇仕事をしています。年が明けたら少しずつ植え替えするのと、まだ剪定出来ていない薔薇の剪定を進めながら、薔薇の断捨離を続けることと、荒れている部分の庭の片付けを毎日少しずつ進めていきたいと思っています。以前は300種類を超える数の薔薇があったのですが、昨年の猛暑でかなりの薔薇を枯らしてしまい庭は荒れ放題になり、近所からの苦情もあってたくさんの薔薇を断捨離しました。表の庭は一見片付いているように見えるのですが、昨年の暮れに慌てて片付けて、裏庭の人に見られない場所に処分するものを運んで今年1年放置していました。その放置したものと荒れた裏庭を来年は片付けようと思っています。足の事もあるし、寒い中どこまで頑張れるかという事で不安も大きいですし、何だか私自身の人生の片付けをしているようで時々とても辛くなったり、家族(特に娘達)に嫌な顔をされるので孤独感もあるのですが、言わば自業自得なので新しい生活のスタートと思って進めていこうと思います。昨日の夕方裏庭に行ってみると、断捨離したつもりで放置していた薔薇が一輪咲いていました。北側で陽当たりが良くない事でかえって夏の暑さを逃れて鉢から根を下に下ろしていたのでしょう。何とも言えない申し訳ない気持ちになると同時に柔らかなアプリコット色の薔薇の花が希望の光のようにも見えました。薔薇は足音で咲くと言いますが、私はそれほど細やかなお世話はしていないのに、私が辛い時薔薇は静かに咲いて私の心を温めてくれます。取り憑かれたように欲しい薔薇を集めていましたが、今は何だか憑き物がとれたような感じです。多分、子育てをしながらの義母の介護がストレスになり、私を薔薇生活へと駆り立てていたのかもしれません。新しい年からはもう少し心身ともに安らかに薔薇との暮らしを続けていこうと思います。