物語③「新しい景色」
アンとヒーは日々木の実や果物、大きなハートからもらった木の皮や樹液を頂きながら、のんびりの過ごしていました。
ハートの木の周りを散策することはありましたが遠くに行くことは出来ずにいました。
今日もアンとヒーはハートの木の周りで過ごしていると、ハートは「この森はもっと綺麗な場所や美味しい食べ物があるからもっと遠くに行ってみるのはどうだい?」と提案されました。
アンは「でもちゃんと帰ってこれるか不安だよ」と言い、ヒーは「遠くに行くのは少し怖いな」と二人は気乗りしない様子でした。
次の日朝早くにハートは「おーい」とアンとヒーを呼びました。ハートの声にハートの背中の穴で寝ていたアンとヒーはゆっくり起きてハートの前に降りてきました。
すると以前出会った子ギツネのユーリとコウがハートの前でじゃれ合っていました。驚いたアンとヒーはハートの顔を見ました。するとハートが「今日はユーリとコウがこの森を案内してくれるよ」と言いました。
不安げなアンとヒーの顔を見たハートは「大丈夫。優しい子たちだからしっかり案内してくれるよ。」と言った後、ハートはユーリとコウにも「頼んだよ」と優しく言いました。
そしてユーリとコウはアンとヒーの歩くスピードに合わせて「とてもきれいな場所があるから付いてきて」と言い案内しました。
少し歩くと野イチゴがたくさんなっている場所があり、アンとヒーは大喜びで野イチゴ摘みをしました。「お腹減ってきたんだよねー」とアン。「すごく美味しいよ」とヒー。
その姿を見てユーリとコウは大喜びで飛び跳ね、じゃれ合いました。
野イチゴをたくさん食べた後、「まだ案内したいところがあるんだよね」とユーリは言いました。そして4匹は次の場所へ歩きました。
坂道を上り続けていると「まだ着かないの?少し疲れちゃった。」とヒーは言いました。「もう少しだよ」とコウは言いました。そしてすこしすると「着いたよ!」とユーリとコウは言いました。すると大きな湖がありその奥には木々やたくさんの色とりどりの花が咲いていました。湖面には空の青さと雲そして木々の緑色が反射して映り、とてもきれいな景色でした。「こんなにきれいな景色は初めて見たよ」とアンとヒーは少しの時間景色を眺めていました。
木々の近くにはたくさんのどんぐりが落ちており、葉や木の実を食べて少していました。「ここの水はとてもきれいでおいしいから食べ物も美味しいんだよ」とユーリは教えてくれました。「それに水の中に入るとすごく気持ちいいよ」と言い、食べた後は少し水浴びもしました。
のんびり過ごしているとアンとヒーはいつもよりたくさん歩いて疲れてしまい。切り株にもたれて眠ってしまいました。
ユーリとコウは「眠ってしまったね」と言い、ユーリの背中にヒーをコウの背中にアンを乗せて大きな木のハートの元にアンとヒーを届けました。アンとヒーが目を覚ますと、大きな木のハートが優しく見守っており、ユーリとコウはすでに帰っていました。
アンとヒーの横には大きな葉の上にたくさんと木の実や野イチゴが置いてありました。「ユーリとコウが二人にプレゼントだって」とハートはいいました。
アンとヒーは見合わせ微笑みました。