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今年おばあちゃんは99歳になる

私のおばあちゃんは今年99歳になる!!

おばあちゃん、来年になったら100歳になっちゃう!!びっくりだ!!

先日、おばあちゃんとzoomでオンライン面会をした。

おばあちゃんがいるホームは、今リアルに会いに行くことができない代わりにzoomで面会ができる♪20分くらいしかお話はできないのだけど、とっても楽しい時間。週に1回予約できるので、私は月2回くらいのペースでおばあちゃんとオンライン会話をしている。

おばあちゃんから教えてもらう生の歴史

おばあちゃんの口癖といえば「もう、早くお父さんお迎えにきてくれないかねえ、ああ早く死にたい」と言う。ホームの皆様も苦笑中。私も「おばあちゃん、そう言ってばかりだからお爺ちゃんもなかなか来ないのかもよ〜」なんて言うとおばあちゃんは「やんなっちゃうねえ」と笑う。20分の会話の中心はほぼこの会話、、、

おばあちゃんの認知症が進んでしまい、ここ10年くらいの記憶が曖昧。昨日食べたご飯も忘れてしまう。でも、私のことは覚えてくれている。そして、昔の記憶は鮮明に覚えている。私は、おばあちゃんが生まれた大正時代のことや戦前の話をよくおばあちゃんに質問している。おばあちゃんの人生は壮絶だ。いつか少しずつ記事にしていこうと思うけど、おばあちゃんの記憶を追いかけて行くと、その時代背景が色濃く滲み出す。戦争前、戦争中の生活や当時の人間関係、国との関わり方など色々なものがおばあちゃんのひとことに乗ってくる。

そのひとことひとことをなるべく逃さないように一生懸命聞くことでリアルな歴史を知ることができるのだ。それが私はおばあちゃんから教えてもらっている生きる歴史だと思っている。


大丈夫、何とかなるから!その一言が全てを物語っている

おばあちゃんは今、全世界がコロナと闘っていることを知らない。コロナの話をしても「ふうん、そうか、大変だ、だから会えないんだね」と理解しているが、それ以上のことは知らないし、だけど「大丈夫、何とかなるから!」と力強く言う。

「戦争が終わって、東京に戻った時もうこれはダメだなってみんなが思うような状態だったのに、何とかなっただろ、だから何とかなるんだよ、大丈夫」と何か大変なことがあればよくそう言っていた。

おばあちゃんのその一言はとても心強い。

そう、私たちが知らないかつての大変だった時代にも、どうにかして何とかなっていった、だからいまがある、結局人はいつの日かその困難を乗り越え、また次の困難に立ち向かい、この星がある限り、ずっと生きていくのだ。

その規模で考えると「大丈夫」と思えてくる。おばあちゃんの一言には歴史が詰まっていて、おばあちゃんの発する言葉は私にとってはパワーの源になるんだ。

大丈夫、何とかなるから!そう思うといまよりも少し斜め上を見て希望を持って生きていけそうな気がする。

おばあちゃん大好き。

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梅沢杏奈/装飾品デザイナー
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