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深イイ話、バービーさんの密着。

こんにちは、あんなです。
先日、お家でゆっくりしながらテレビを見ていたら、深イイ話でバービーさんが特集されていました。つい最近、バービーさんの「男の胃袋を掴みたくない理由」というネットインタビューを拝見し、とても素敵な方だなと思っていたので、期待しながら番組を見ることに。


番組では、バービーさんこと笹森花菜さんが、地元北海道での町おこしに奮闘したり、様々な体型の女性が身につけられる下着のプロジェクトを考案したりする姿が映っており、とても素晴らしく、より彼女のことが好きになる内容でした。
彼女のこれらの活動に敬意を示し、この記事でも、彼女のことを笹森さんとお呼びしたいと思います。


今田耕司氏のヤジ。 「悪徳プロレスラーみたいやな!」

番組では、笹森さんが多様な女性の体に合わせた下着をピーチジョンとともに制作する姿が映され、「パンツのここ(お腹の部分)、伸びるんですよ。」「このブラジャーは、脇の下のお肉も胸になるようにできてるんです。」と、女性ならば一度は気になったことがある問題を指摘しながら下着の説明をしていました。デザインも可愛く、「これなら付けてても楽かも!」と見ている私も関心しました。

そんな中、笹森さんが下着のモデルとして撮影されている様子が映った時、今田耕司氏が放った一言で私の気分は一気に低落しました。

「悪徳レスラーやんけ!」

撮影現場では、女性カメラマンが「かわいい!本当にかわいい!」と笹森さんと他のモデルさんたちを移す様子が。出来上がった写真もヘルシーでとってもキュート。これに対しても今田氏は、

「カメラマン、よぉかわいい言うたな!」

笹森さんが想いを語りながら涙する場面では、

「顔から油出てるで!」

そして最後、ぽっちゃり女性のためにソング(Tバックとパンツの間くらいの下着)を考案したという彼女が、実際にモデルとしてそれを披露した際に、撮影のために鍛えたという彼女のお尻が露わに。それに対して、今田氏は

「見たないわ!汚い!」

いったい、どこが「笑い」なのだろうか。何が「面白い」のだろうか。少なくとも、一視聴者であった私は、大変不快な思いをしました。時代錯誤も甚だしい。

「バービーさんがいじられているのを見て傷つきました。」
と言っていた女の子たちのために。

番組では、笹森さんが、インスタグラムに寄せられる女性たちのコメントを見た際に、「バービーさんが、整形しろ!と言われているのを見て、同じくらいの顔の私もそうなのかな、と傷つきました。」とのメッセージが寄せられていたことを告白。このコメントを受けて、笹森さんは「私は大丈夫かもしれないけど、世の女の子は私ほど強くない。だから、私が自由にして、楽しそうにして、大丈夫なんだよという姿勢を見せていきたい。私を通して自分も自由になってほしい。」と胸のうちを語ってくれました。

この話がされている最中でも、今田氏のヤジは止まりません。番組の内容と、彼のヤジとの間の乖離が激しすぎて、同じビデオを目にしている人のコメントとは思えない。途中、隣に座っていたおかずクラブのオカリナさんに、「そんなことないですよ、綺麗ですよ。」と止められる場面も。

人の容姿を悪く言ってはいけない。これは誰もが幼いころに教わることだと思います。けれども、長い間テレビの中では「お笑い」の名のもとそれが良しとされてきました。しかし、時代は変わり、今では女性を「デブ」「ブス」ということはお笑いではないし面白くありません。むしろ不快になり、お茶の間の雰囲気を悪くするだけです。

その事実が、所謂「中堅」お笑い芸人の多くの方にまだ浸透していないように思います。

とくにこの番組で言うと、笹森さんの密着の内容は、女性のエンパワメントがメインテーマとして取り上げられているのに、それを全く尊重せず、彼女のメッセージを全て無視して、ただただ彼女の容姿をバカにしている今田氏の様子は、滑稽でもあり、怖くもありました。笹森さんがプロデュースしている下着はまさに、「誰かのためのセクシーではなく、自分がアガる下着」テーマにしています。女性のオシャレは、男性にこびるためではなく、自分のためのものなのです。

そのメッセージを全く理解することが出来なかった彼の暴言は、笹森さんだけでなく、女性全員に対するものでした。

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番組冒頭、独身である今田氏は、「2020年、恋愛対象をモデルと女優に限らず女性芸人も狙っていきます!」と高々宣言していました。

目の前の女性を尊敬できない彼に、パートナーを作る資格はありません。


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