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Japan Expo in Parisで櫻坂46を見たドイツ人に感想を聞いてみた

、先日、2023年の紅白歌合戦の出場者が発表されました。
櫻坂46は2年ぶりの選出。櫻坂46ほど「返り咲き」という言葉が似合うグループがあるでしょうか。
今年の頑張りが報われたようでとてもうれしいです。特に松田は去年キャプテンマークを引き継いですぐの紅白で落選したのは、本人に非はないとはいえ責任を感じていたと思うので、本当に良かったと思います。
番組の制作統括は櫻坂の選出理由について「今年海外などでもライブに出演されたり、精力的に活躍していらっしゃるという印象があります」とコメント。

櫻坂は6月に2枚目を出したことで年内にもう1枚、トータル3枚シングルを出せると予想できたこと、そして何よりJapan Expoでフランスとマレーシアに行った実績はかなりポイントが高いはずで、紅白復帰の可能性は結構高く、結果として日向坂は弾き出されてしまうのでは、と夏に予想していたのですがその通りになりました。

と、予想が当たった自慢をしたいのではなく、今回私が書きたいのはとあるドイツ人がJapan Expo in Parisで櫻坂のパフォーマンスを見た、という話です。
なんで今更その話を書くのかというと、海外をかなり強く意識した活動をやってきたことが紅白復帰の理由の一つになっているからです。
このドイツ人から直接聞いたのではなく、友人を通した又聞きですし、そもそもこの記事のためにレポートを書いてもらったというわけではないので結構フワッとしていると思いますが、それでも残しておくことに意味があるかなと思い書きます。


登場人物

Aさん:今回の話の提供者。ドイツ在住。ボルシア・ドルトムントの観戦会で知り合う。日本文化が好きな同僚の話を聞かせてくれる。私から彼らへの櫻坂や横浜Fマリノスの布教は彼女を通して行われる。

Bさん:Aさんの同僚。ドイツ人。きゃりーぱみゅぱみゅ、Perfume、アニメ、マンガが好き。ドラゴンボールやワンピース全巻をはじめとしてマンガは500冊以上所有。「GS美神 極楽大作戦!!」を知っていると聞けばどれくらいのヲタクか分かりますかね?
今年のJapan Expo in Parisに行くと聞いて、「それなら櫻坂を一度見てみてほしい」とAさんを通してお願いしたところ、パフォーマンスを見てくれて感想をAさんを通して伝えてくれる。これをきっかけに櫻坂のCDをプレゼントしたらお返しに「推しの子」のドイツ語版が届く。

私:ただの藤吉夏鈴推し

欧米のShowbiz

本題に入る前に、世界に打って出るということは、どんなところへ飛び込むことを意味するのか、ヨーロッパ在住者の声を参考に書いてみようと思います。

「欧米のShowbizはプロフェッショナルの世界だから、技術が不十分な日本のアイドルは通用しない、韓国のアイドルが世界に進出できているのは技術がしっかりしているからだ」みたいな話を聞いたことがあるかもしれません。
Aさん、Bさんの話を聞いていると、どうやらこれはただ日本下げをしたいだけの出羽守や、相対的な韓国上げをするために日本下げをしたい人の決まり文句というわけではなく、Showbizをやる以上歌やダンスの技術があって当たり前、というのは欧米のShowbiz界の基本のようです。

と、言っても、技術に加えて何か目にとまるようなオリジナルの個性が必要、というのは日本でも同じですよね。
日本で特有なのは、未熟な状態からそれなりの表現者になっていく過程を見守ることもShowbizの中に含まれているところでしょうか。
ドイツで育ったAさんは、「投票などで推しメンが晴れ舞台に立てるようにしたい、晴れ舞台に立っているのを見たい(そのためにはお金をかけることを厭わない)」というヲタクの感覚がピンとこなくて、「親心?あしながおじさん?」と聞いてきたので、そういう文化は欧米にはあまりないようです。
(ちなみに、応援したことで推しメンに「○○さんのおかげだよ!」と言われたいという側面もある、と説明したら「「承認欲求」だね!」と返ってきました。1本取られました。)

さて、パリでパフォーマンスをした櫻坂はどのように見られたのでしょうか。

"Japan expoのアイドル was so excited."

櫻坂46が海外でウケるのか試されることになったJapan Expo in Paris。メンバーは人が集まらないんじゃないか、なんて言っていましたが入場整理に時間がかかって開演が遅れるくらいの盛況ぶり。

この映像にはありませんが、Start over!の櫓パフォーマンスにいかにも欧米らしい歓声があがるなど、かなり反応がよかった様子。
終演後の藤吉は何か新しい世界を見た、という目をしていますね。

Bさんは人が多くてかなり後ろの方で見る羽目になったそうですが、感想としてまず最初に「Japan expoのアイドル was so excited.」というコメントを残してくれました。詳しく聞いてみると、「ダンスがすごく踊れるだけでなくてkawaii」のだそう。「kawaiiだけでなく、ダンスが踊れる」ではないところから「歌やダンスの技術があって当たり前」という考え方がベースだということが分かりますね。
BさんはPerfumeをかれこれ10年以上見ているらしいので、ダンスを見る目は肥えているわけです。その彼が評価しているということは、櫻坂のパフォーマンスはなかなかのものだと言えるのではないでしょうか。

櫻坂のかわいさ=「マンガやアニメで見ていたかわいらしさ」?

Bさんの「かわいい」はマンガに出てくる"かわいい女の子"の"かわいい"にかなり影響を受けているらしく、Aさんに伝える時も、「○○というマンガの登場人物○○みたいだった」という言い方をしていたそうです。
私はマンガを全然読まないので、「マンガに出てくる"かわいい女の子"の"かわいい"」が分からないのですが、マンガを読む人はその感覚は分かりますかね?
「いや、そのマンガの登場人物を教えろやい」となると思いますが、すいません、Aさんもマンガが分からないので聞いても分からず名前を控えていないのです・・・。とにかく、櫻坂46からマンガのかわいい日本の女の子っぽい部分を感じた、ということのようです。

櫻坂のかわいさ=「adorable」?

「かわいい」という日本語と完全にイコールになる英単語は実はなくて、「cute」、「adorable」、「かわいい」がそのまま英語になった「kawaii」などと表現されます。それぞれの定義を調べてみましょう。

cute: 1.きれいで魅力的 2.セクシーで魅力的 3.小利口で、あざとい
adorable: とても魅力的で、愛さずにはいられない
kawaii: 特に日本のポピュラー文化に特徴的なキュートさ。魅力的。 いとおしい。これ見よがしの愛らしさ

「カワイイ」を英語にする難しさ ハローキティはcuteそれともadorable?

Bさんが櫻坂の「かわいい」をどの単語で表現したかというと「adorable」でした。
参考として、他のアイドル、アーティストについてもどの「かわいい」にあたるかを教えてくれたので下記に書き出してみます。

Perfume、K-POPアイドル:「cute」
きゃりーぱみゅぱみゅ:「kawaii」、「adorable」

あくまでこれはBさんの感覚ですが、どうでしょう、櫻坂のかわいさはPerfumeのかわいさとは別と捉えてるあたりとか、何となく言わんとすることは分かる気がしませんか?
上で紹介した記事では「adorable」は『崇拝に値する』というフランス語が語源だと書いてあり、「推しが尊い」という感覚に近いのかななんて思ってしまいます。
※英語のニュアンスは地域や人によって様々で、ここで紹介したニュアンスが普遍的なものというわけではありません。

"Sakurazaka46"の売り出し方

Bさんの感想を聞いた後、櫻坂がBさんの言うようにダンスが上手くて、他のアーティストとは違うかわいさ、adorableの雰囲気を持ってるならば欧米でマンガとかアニメを見て日本の「かわいい」を知ってる人にウケるのでは、という話をAさんとしました。
"Sakurazaka46"が世界で勝負するなら「パフォーマンス+adorableなかわいさ」ではないでしょうか。

あと、ぜひ実現して欲しいと思うのが、楽曲がアニメ主題歌に選ばれることです。
Bさんは「ワンピース」や「鋼の錬金術師」の主題歌を歌えるという話や「推しの子」と共にYOASOBIの「アイドル」もヒットしているというニュースを聞くと、アニメ主題歌に選ばれることの影響は絶大なんだなと分かります。
これに関しては「櫻坂46がアニメ主題歌を勝ち取るべきこれだけの理由」という1つの記事が書けると思います。マンガ、アニメに詳しいBuddiesのどなたか、書いてみませんか。
欧州でのマンガ、アニメの市場規模がいくらだとか、裸一貫でK-POPアイドルに真っ向から勝負するより勝算がある、とか書けばそれっぽくなりますよ知らんけど。
というわけで、運営の方!そちら方面に営業をかけて!!
いや、来年リリースする曲がアニメの主題歌になる、と予言しておきましょうか。

やっぱり英語は話せた方がいい

私はJapan Expo in マレーシアに行ったのですが、櫻坂の前に出演していたグループが英語でMCをまわしているのを見て、MC要員だけでもいいから英語は話せた方がいいと思いました。

先日放送された「そこ曲がったら櫻坂?」では「世界に羽ばたけ!! チーム対抗英語バトル」という企画があって、それはそれはとてもおもしろかったんですが、同時に「やっぱり英語できた方がいいよな」と思っていました。
そんなところにBさんからMCでメンバーが何を話しているか分かる方がうれしい、という話を聞いたので、いよいよ「英語できた方がいい!」という思いを強くしました。
偉そうなことを言ってますが、私自身海外旅行で困らない程度しか話せません。でもそれくらいで十分だと思います。

今月末のアニラはただ海外にも配信するだけでなく、複数言語のリアルタイム字幕も用意するとリリースがありました。これはほんとにすばらしいですね。

ちなみに早速Bさんに伝えるようAさんにお願いしたら、「Slackに(!)for further informationと書いてURLあげといた」と返事がきました。

新せ界へ果敢に挑め!

今年はキャプテンの松田が「勝負の年だと思っている」と言った通り、櫻坂は外部のイベントに12月分も含めると14件も出演、うち3本が海外と、大攻勢をかけた1年となりました。
ライブの配信を海外にもやったり、多言語の字幕をつけたりするところにも運営の本気を感じます。今年の動きが序章でしかなかったら、すごくワクワクしますね。
来月の2023 Asia Artist Awardsは投票があるのでBuddiesも無理のない範囲で後押ししたいところです。
海外進出はうまくいかないかもしれません。まさか惨敗するなんて、という結果に終わってしまうかもしれません。
でもビビらず勇猛果敢に攻めてほしいです。
とにかく、信じてやってみようよ。

#何処へだって行ける櫻坂46

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