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ドイツから来た友人をマリノスの試合に連れて行ったお話

2023年6月10日柏レイソル戦。
この日はとある友人を誘いました。
気づいたこと、思ったことを何でもいいので教えてとお願いしたところ、後日感想メモを送ってくれたので、「第3者が見たマリノス」のレポとしてここに残しておこうと思います。まずは友人の紹介から。

●友人

私が大阪でドルトムントの観戦会を開いた時に会った女性で、ヨーロッパで生まれ育った日本人です。今もドイツで仕事をしています。
ドルトムントのシーズンシートを持っているというので、どこの席かと聞いたらなんとゴール裏。

ゴール裏だけで2万人収容

知り合って何年も経ちますがこれは初耳でした。ブロックを指定して、その中では自由席というシステムだそう。(まあ椅子はないんですが)
ガタイのいいドイツ人男性が終始飛び跳ねてるようなところでよくもみむちゃにされないねと言うと、うるさいし、(発煙筒で!)煙たいし暑いけど、ケガしたり気分悪くした人(特に女子供、老人)がいたらすぐにみんな大声で「スペースつくって通路に出させてあげろ」と絶対協力するとのこと。
えぐい負け方をした時は何かを破壊したり傷害事件まで起きてしまうこともありますが、そういうことをする人でも弱者にはものすごくやさしいそう。

今回、仕事で日本に来るというので時間が合えば会おうと話をしていて、せっかくなのでマリノスの試合を見てほしいと思って誘いました。(この時、スタグルを特に宣伝しました)
日本への「出張」先は神戸であることが多い関係でJリーグはヴィッセル神戸の試合は見に行ったことがあるものの、特に見ているチームはなし。

横浜観光をしたいと言っていたので、みなとみらい周辺をまわりましたが、本題ではないのでキャッツアイ割愛します。
仕事で会った人にこの間の福岡戦で配られたユニフォームを貰ったらしく、スタジアムではそれを着てくれました。

残してくれた感想メモをスタジアム、スタグル、サポーター、マリノスのサッカー(選手)の項目に分けてまとめました。

●友人の感想

●スタジアム

  • 駅からの道もスタジアムの中も周りもゴミ一つも落ちてない

  • 専用スタジアムではないのでピッチまでが遠い

  • 芝が綺麗

  • ビール売りに来てくれるの最高

  • 荷物検査無いのに治安が良い

  • 入るために並ぶぐらいたくさんの人が使うのにトイレがすごく綺麗

  • 煙が出てこない(発煙筒のこと)

●スタグル

  • スタグル美味しすぎた!普通にもうレストラン。日本は駅の中でご飯を食べても美味しいもの食べれる国だから当たり前かもしれないけど、すごいたくさん選べるし、見た目も写真と全然違うみたいなのも無いし、素晴らしすぎた。次はトリコロールチュロス食べたい。

  • 1個提供するのにかかる時間を掲示してあるのが凄かった。

●サポーター

  • キックオフ前から飲みまくって頭おかしい感じに騒いでる集団とかいない

  • グッズなどを買う時にちゃんと列を作って並んでる。

  • 酷いプレーしてたら文句言ったり野次は出るけど、差別的なこととか誹謗中傷みたいなこと叫ばないのはリスペクトがあっていい。でも甘やかしすぎ?

  • スタグル並びながら選手のテクニックの話とか戦術のことをすごい語って いる人もいたりして、サッカーのちゃんとした知識がしっかりあるサポも多そうだった。

  • チャント歌うのがうまい。ちゃんと斉唱になっている(チャントだけに)

  • 一方ドイツは音痴でも気にせずに大声で歌うから不協和音(僕は嫌だ!)

  • なべこー会のような推し選手別の集まりにびっくり。

●マリノスのサッカー

  • (友人にとっての)ディフェンスの定義は積極的にボール取りにいくことで、ボールを奪ったらすぐ攻撃、という感覚なので、とりあえずボール持ってる相手選手に近づいたら早くボール取りに行け!何してるんだ!とすごく思っていた。

  • 奪い方を知らないのか、下手なのか、ファール出されないような狡猾な感じの取り方をできないのか、というかJリーグではそういう文化無くて必要ないのかはわからないが、そういうのがないと感じた

●いいなと思った選手

西村拓真・・・守備もしっかりして、目につかない場所でもよく貢献してたように見えた
エウベル・・・エゴよりチームとして得点入るように全体を見て優先できる
理性ある感じ。ずっとスタメンらしいので監督は全体的に評価してる?

●第3者ならではの感想

マリノスの(日本の)スタジアムに通っているだけでは気づかない、ドイツあるいは海外の視点らしい感想だなと思いました。

●スタジアム

スタジアムが専スタじゃないというのは仕方ないですね。ブンデスでもヘルタのホームスタジアムは陸上競技場ですが、ヘルタサポはどう思ってるんでしょうね。席は私のネンチケのバックSB席に来てもらいました。誰かを初めて日産スタジアムに誘うなら絶対に全体を見渡せる2階席に連れて行こうと思っていましたが、実際座ってみて全体を見渡せてよかったとのこと。

●マリノススタグルは外国人来場客にもウケる?

友人が食べたスタグルは私が勧めたコルポデラストレーガのポルケッタでした。大満足していたようでうれしいです。CDAさん様様ですね。星が5つついているコップは持って帰って再利用までしていました。

海外の食べ物事情を考えると、スタグルでもこのクオリティを食べられるというのは海外客にもウケる可能性を感じました。マリノスは外国人観光客向けのチケット販売に力を入れ始めているそうなので、英語メニューを用意することを考えてもいいかもしれません。(もしかしてもうあります?)

●友人が感じ取ったのは「マリサポらしさ」?

友人がサポーターから感じ取ったのは「マリサポらしさ」かもしれません。
応援では叱咤というより激励が多いところや、列に並びながら戦術のことを話しているといったところがそれじゃないでしょうか。
暴言については日本では誹謗中傷はSNSでしばしば見かけますが、それに比べると差別発言は少ないですかね。ドイツでは出自や肌の色を持ち出した差別発言がしばしばあるとのこと。ギュンドアンやエジルも被害に遭っていましたね。
歌うまについては私はゴール裏住民ではないので本当のところはわからないです。でも歌いやすいように工夫していると聞いたことがあります。
「なべこー会」みたいな集まりは確かにドイツにあるイメージはないです。
というよりJリーグの他のチームではやってるんですかね?
それから、推しの生写真やグッズの交換をしていて驚いた、とも言っていたんですがなんのことですかね??(すっとぽけ)

●サッカーの違い

サッカーの違いは聞いていておもしろかったです。
私も10年以上ドルトムントを見ていますが、戦術のせの字も分からなくてもドルトムントとマリノスは全然違うと分かります。具体的にどう違うのかは分かる人に聞いてください。まあ、とにかく別のものだと思っているので「なんでドルトムントみたいにやらないんだ!(その逆も)」みたいなことは思ったことはありません。レベルが云々なんていう話もくだらないなと思っています。どっちも見ていて楽しいですから。
ただ、この夏にバイエルンと試合する川崎には11連覇するチームのえげつなさを思い知ってほしいとは思っています。自滅しているところが多々あるにしてもドルトムントもその「被害者」なので・・・。

初めて見に来た人には強烈に印象に残る結末

試合は打ち合いで結末はあまりにも劇的でした。打ち合いが嫌いな私でもこの結末はシビれました。
友人は私とだけではなく後ろの席の人とまでハイタッチしていました。
思い返してみると、私がトリコロールメンバーズになったきっかけの試合は17年のホーム開幕戦、浦和との試合でした。1-2から85分に追いついて、アディショナルタイムの前田の逆転弾での勝利に大興奮してその勢いで加入しました。優勝を目指す以上、打ち合いはそう何回もあってもらっては困りますが、初めて来た人に「また行こう!」とか「もっと見たい!」と思ってもらうにはああいう脳汁が出る展開、結末はいいのかもしれません。
これはなかなか複雑な気持ちになります。

試合後、ピッチレベルに降りて記念写真を撮れるメモリアルフォトに行ってみました。普段1人では行かなくても、誰かを誘った時にはこういう特別感のあるイベントに連れて行くとより思い出に残るのかなと思います。

集合写真に加わるべくマリンちゃんをおんぶしてジャトコ観戦会のみなさんの方へ
向かうマリノス君。マリンちゃんを下ろした後、腰をさすっていたのは秘密。

●「また行きたい」の一言

何よりもうれしかったのは「また見に行きたい」と言ってくれたことです。
まあ、これは勝ったからというのが一番大きいのですが。
7月に休みを取ってドイツから川崎戦を見に来てくれます。
布教に成功したと言えるのではないでしょうか。
どうでしょう。藤吉夏鈴さんの握手券を3枚くらいくれませんか?

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