ふらっと日帰りでクアラルンプールに行ってきました - 櫻坂46 in Japan Expo Malaysia2023
ふらっと日帰りでクアラルンプールに行ってきました。
1週間前に考え始めたとは思えない行動力。
櫻のライブ楽しかった~日本の方が暑い~
というわけで。
タイトルに釣られて開いたけどてめえの一人語りとかマレーシア入りするまでの経緯は知らんわという方は目次から「Japan Expo Malaysia2023」まで飛んでね。といっても大したこと書いてるわけでもないので3行でどうぞな人は下記を読んでね。4行だけど。
焦りと無念
「焦り」の理由を説明するために、長くなるけど5月28日の話からしておこう。
ドルトムントが11年ぶりの優勝を目前に最終節でシャーレを取りこぼす悲劇から一夜明け、午前中にFP3級試験を受け、その足でマリノスvsアビスパの試合を見に行ったその夜。そこさくでの6thシングルフォーメーション発表。
推しの藤吉夏鈴がセンターになった。
今まで推しが選抜メンバーになったこと、
センター「だった」ことならあったけど、
センターに「なった」のは初めてだった。
ヲタクになったのは本店の「神曲たち」というアルバムの頃からだから、ヲタク歴はそんなに長くないとはいえ、ヲタクをやっていてこれほど嬉しかったことはなかった。なんかもう1か月くらいずっとハイだった。
・・・これ以上書くと長くなりすぎるし気持ち悪くなるのでやめとく。(すでに気持ち悪い)
だからこのシングルの活動期間中は、ヲタ活費用のほとんどを櫻につぎ込むことはその時から決めていた。さすがに海外遠征するとは思っていなかったけど。
今年はW-KEYAKI FESが開催されず、次の単独ライブは11月末のアニラまでなし。どこから出てきたのか、その代わりに海外でなにかやるんじゃないか、といううわさ話。もしそれが本当だったら、台湾なら行っていいかなと思っていた。そしたらなんとパリ行き。
流石にパリ行きは無理だ。ジャイガも日程的に無理で、ロッキンはリセールが当たらず。フェスは行ったことがないので投げることを躊躇して最初の販売の時点で投げなかったけど、後から考えると躊躇してる場合じゃなかったな。
これでは一度も現地でパフォーマンスを見ないまま6thの活動が終了してしまう。Start over!自体はこの先も見れる。けど6th版のOvertureを見れるのは6thの活動期間中だけだ。アニラよりも先に7枚目が出たら見れなくなってしまう。「焦り」というのはこれのこと。「無念」とは、初演を現地で見れなかったこと。これは仕事でどうしようもなかった。
まれーしあ…???
焦りと無念で悶々としていたところにJapan Expo Malaysia 2023に出演決定のお知らせ。まれーしあ…???
その告知が8月9日の昼。その日の夜には行けるかどうかを検討し始めた。往復でいくらくらいかかるものなのか、いくらまでならこの大バカに出せるのか・・・。
「大バカ」といっても卑下しているわけではない。ヲタクは1度は大バカをやってナンボ。武勇伝みたいなものだ。
※「1度は」というのは、櫻坂のヲタクなら「櫻坂のヲタクとして1度は」という意味で、沼ごとに1度ということ。
最安の航空券を探すと同時に、行ったことがない国で空港から会場へちゃんとたどり着けるのかとアクセスを調べた。この時に非常に役に立ったのがSakuzaka Central(@sakuzakacentral)というアカウントが書いていたアクセスガイド。
https://sakurazaka101.com/japan-expo-malaysia-guide-en/
これがなければ行くかどうかを迷うことすらできなかった。感謝感謝。
限られた時間でできる最低限の観光についても調べた。
行くのか?行かないのか?それだけだ
往復にかかるおおよその金額も把握できた。「大バカ」に出す上限も設定。
航空券を往復で取るなら、金曜の夜に羽田発、土曜の朝にクアラルンプール着、夜にクアラルンプール発、日曜の朝に成田着の組み合わせが一番安くて14万程度。もっと下がるのを待った。
13日、リアルミーグリの列に並びながら調べて、「もう一声!」ともう少し下がることを期待していたら下がらなくなった。それどころか上がり始めた。往路と復路を別々に取ってもあまり変わらない。もはやこれまでかと思った時。「東京着でなくてもいいのでは」と思いついた。横浜県民からすれば成田なんかから帰ってくるのはひと仕事。
横浜へ特急を使わずに帰るなら、大阪から横浜へ帰るのと所要時間がそんなに変わらない。名古屋に着陸できようものならそちらの方が普通に早い、ということで、復路を関空着とセントレア着に絞って検索をかけた。
ヲタクというのはこういう時に頭が働く。もっと他のことに使えよ。
ゴーサインの基準は成田着の飛行機代よりも大阪あるいは名古屋着の飛行機代+新幹線代の方が十分に安いこと。
セントレア着は高くて断念。関空着ならその条件を満たす便があって、往復の飛行機代と新幹線代込みで13万弱。これなら行ける。
冷静に考えたら、いくら行ったことがないとはいえ、チケット代が15000円の国内のフェスと、チケット代はなくても交通費が10万円以上する海外のJapan Expoと、どちらを躊躇するかというと後者のはず。しかし僕はヲタクだ。冷静に考えられるわけがない。
パリのExpoではメンバーが会場に現れてかなり近距離で見れたとか、写真を撮れたとか、そういう話があったので、クアラルンプールでもそういうスペイベを期待できたけど、それはあまり意識していなかった。遭遇できればそれに越したことはない、くらいの感覚。それよりも6thの活動期間中に現地で見たい、その一心だった。
その一心はとても大きかったけど、目的地が今まで行ったことのない東南アジアの国だということは僕に「何とかなるだろうが、とはいえ・・・」と最後まで躊躇させるには十分だった。
背中をもうひと押してくれる何かを求めて、同じようにマレーシアヘ行くBuddiesはいるだろうかとTwitterで検索してみた。すると行きも帰りも同じ便になりそうな人を発見。当日の過ごし方のことなどを話して行く覚悟を決めた。それが火曜日の夜、水曜日の朝。
いざ出発
出発当日。仕事を早めに切り上げて用意をして羽田空港へ。
エアアジアはアジア方面への旅行は過去に一度も考えたことがないこともあって、聞いたことがない航空会社だった。東南アジアを中心に展開しているLCCだそう。本当に飛ぶのか?といろいろ調べると、定時到着率が90%以上らしい。ということは墜落しない確率はもっと高いということで、まあ、大丈夫だろうということで一番安かったこの航空会社にした。
その他に出てきた情報が「機内が激寒」だということ。
ブランケットの貸出が有料なのはLCCだから仕方ないとして、借りようにもすべて出払って借りられない可能性もあるとのこと。
絶対に半袖で行くのに飛行機の中で凍えたくないとブランケットを買うことを検討したけど、結局一番コンパクトになるのがすでに持っているウルトラライトダウンだった。実際に乗ると、これを持っていって大正解だった。機内が25度にキープしているとアナウンスがあったが、もっと低いだろ、という寒さ。こんなところで半袖で寝ていたら風邪をひいてしまう。
それ以外はまあ普通のLCC。LCCという名の人間輸送機(≠旅客機)。
初マレーシア!
クアラルンプール国際空港へ無事到着。初マレーシア。
楽天カードのキャッシング機能で現地通貨100リンギットを払い出し(3000円くらい)、まずは朝飯。チキンは普通のフライドチキンだけど、ご飯とスープがアジアっぽくて美味しかった。
さて、まずは空港アクセス線で中心街にあるKLセントラル駅へ出る。
切符はKlookという、マリノスの海外観光客向けのチケットも扱っているサイトで購入済み。往復で2800円ちょっと。QRコードを自動改札機にかざすだけ。
直行特急を使えばKLセントラル駅まで30分。
クアラルンプール市内観光
午前中は市内観光をすることに。
予定ではKLセントラル駅から歩いてマレーシア・イスラーム博物館に行こうと思っていたけど、地図をよく見たら歩いて行けるのはKLセントラル駅からではなく1つ隣のクアラルンプール駅からだった。
窓口で運賃9.50リンギットに対して50リンギット札を出したことに文句を言われながら切符を購入。仕方ないだろ100リンギット引き出したら50リンギット札が2枚出てきたんだよ。
数分でクアラルンプール駅に到着。
2001年にKLセントラル駅ができるまで、文字通りクアラルンプールの中心駅として栄えていたらしい。
ここからマレーシア・イスラーム博物館へ向かう。
館内は撮影可。1つ1つが綺麗。
キングダム・オブ・ヘブンを思い出させる武器なども。
建物自体もすごく綺麗。
せっかくなのですぐ近くのマレーシア国立モスクにも寄ることにした。モスクに入れることなんてそうそうない。
観光客でも名前とどこから来たか、宗教を登録すれば(!)見学することができる。ただし露出の多い服装はダメで、半袖シャツはOKだけど短パンはNG。そういう場合はローブを貸してくれるので、それを着て入る。
礼拝堂で実際に礼拝している信者もいたけど、当然観光客は写真は撮れても中には入れない。近くにいたイタリア人観光客と一緒にガイドによる説明を聞く。
印象に残ったのは礼拝が男女で分かれている理由。礼拝の時、大勢が1か所に集まると隣の人と距離が近くなる。密になる。その時隣にいる人が美男美女だったら気が散ってしまう。それはけしからぬ、ということで分かれているのだという。世界どこでも人間は人間だとよく分かる面白い話だった。
この先の人生、いつイスラム圏の国に行くか分からない。とても貴重な経験ができた。
どこまで電車に乗れば会場は見えて来るのか?
観光していたら12時過ぎ。ぼちぼちJapan Expoの会場へ向かう。
これが時間がかかった。上記のガイドによればKLセントラル駅から1時間半。クアラルンプール駅の近く、KLセントラル駅の1つ手前のPasar Seni駅からLRTで終点のPutra Heights駅まで約1時間。
途中、会場にまつりといのりが現れたとの情報が入る。ぐぬぬ。
そこで乗り換えてさらに30分かけてAwan Besar駅まで。
そしてそこからバス。10分もかからないでJapan Expoの会場があるPavilion Bukit Jalilに着いた。時間は2時過ぎ。
Japan Expo Malaysia2023
Pavilion Bukit Jalilは巨大ショッピングモール。会場は屋外の屋根付き広場。
日本関係の食べ物のブースが並び、ステージでは日本の団体がパフォーマンスをしている。櫻坂ももちろんそこでパフォーマンスをする。
アニメのコスプレをしている人がたくさんいた。印象に残っているのはアーニャのコスプレをした女の子。ピンク色のヒジャブをつけることでアーニャの髪を表現していた。自分たちの宗教の決まりを守りながらコスプレを楽しむ工夫に感心した。
お昼ごはんを食べていなかったけど、食べに行っている間にメンバーが現れると嫌なので、味の素の出展ブースで売っていたチキン餃子を食べた。
飲み物は緑茶とはちみつレモンをかけ合わせたブツを飲んでみた。
Sakurazaka Centralの人たちの推しメン投票企画で当然夏鈴ちゃんのところにシールを貼る。
結局、会場には昼にまつりといのりが現れただけで他のメンバーは現れず、スぺイベには遭遇できなかった。べ、別にそれが目的で来たんじゃないし!(強がり時計)
ステージではPSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE、そしてBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEがパフォーマンスしていた。驚いたのは彼らが英語ベースでMCを回していたことだ。海外展開を意識して、普段から英語の勉強もしているのかもしれない。(帰国子女で元々得意なだけかもしれないけど。)
ステージは20分ほど押して進行。
櫻のパフォーマンスを少しでもいい位置で見るためにEXILE TRIBEのグループのパフォーマンスが終わる頃に観覧スペースの前の方へじわじわと進出。柵で仕切られた最前の観覧スペースは有料チケットが必要だけど、行くと決めた時にはすでに完売。そりゃそうか。櫻の1つ前のAMEFURASSHIというグループがパフォーマンスする頃にはこんな写真が撮れるくらいに前の方を陣取ることができた。
AMEFURASSHIのパフォーマンスが終わり、いよいよ櫻の出番。
が、なかなか始まらない。BGMが終わって、始まるかと思ったら次のBGMが始まり…を何回か繰り返した後、ついにきたかと思ったら出てきたのは総合MCの2人。焦らすねえ。
でもこの2人のおかげで会場のボルテージは更に上がった。
今度こそスタート。
スペシャルライブスタート!
0. Overture
ついに、6th ver.のOvertureを現地で見られた。これだけで来た意味があったと言っても過言ではない。
1. 流れ弾
こんな距離で見られたらはっきり言ってペンライトを振っている場合ではない。全ツのぴあアリーナでは最前列だったけど、それよりも近い。目が2つしかないので全員を同時に見ることができないのが惜しい。これだけ近い位置で見られたら遠征費は実質タダだ。
2. 摩擦係数
衣装は摩擦係数衣装だったんだけど、夕方で屋根ありのステージとはいえ夏の東南アジアであの衣装を着せて踊らせるのは、普段スコットランドで試合をしているセルティックを高温多湿な日本の夏に呼びつけて試合をさせるようなものじゃないか。みんなめちゃくちゃ暑そうだった。日本文化を海外に発信する場なのだからそれこそロッキンの和風衣装を見たかったな。
●MC
挨拶は現地語で言うとたどたどしくても現地の人たちは喜ぶだろうけど、普通の喋りに関しては、海外へ、と言うのならEXILE TRIBEのグループのようにある程度は英語で話せた方がいいなと思った。
逆の立場で考えてみる。例えば、チェコ人アーティストがこういうイベントで日本に来た時に、MCでチェコ語を話されるのと、英語で話されるのとでは、特にそのアーティストを知らない人にとっては、何を話しているかがわかるか分からないかで全然印象が違うはずだ。
まつりや天ちゃんももちろん頑張っていたけど、感心したのが武元。当たり前のように英語を使っていたので心のなかで拍手を送っていた。
勉強ができる子が多い(?)3期生が先輩たちを差し置いて海外公演のMC要員になったらそれはそれで面白いかもしれない。
3. なぜ恋
大型ビジョンに映される映像はカメラ割りもなにもあったものじゃないので、演出で使い終わった糸を舞台袖へ放り投げるところまで見られた。
4. 桜月
5. Buddies
手前の花道まで出てきて本当にすぐそば。スぺイベだ・・・。
●MC
6. BAN
7. Start over!
Start over!をついに現地で見られた。ここに来ていなかったら11月末まで見れなかったかもしれない。翌週行く乃木坂の全ツ@神宮球場だってモヤモヤを抱えたまま行くことになっていたかもしれない。
イントロでメンバーと同じようにジャンプするとこの曲に「入れる」。たまらない。夏鈴ちゃんが櫓を登っていくところではフランスの時同様歓声が上がっていた。いかにも欧米的なリアクションだけども、これは日本でも定着しそう。リアクションの逆輸入、おもしろいじゃないか。それにしても、櫓の演出で上に乗るのは女の子1人とはいえ、上下に動かす動きまでやるとなると結構なジュード・ロウ重労働だな・・・。
夏鈴ちゃんがこの曲を自由に楽しんでいることがよく分かった。ほんとにいい曲をもらったねえ。いや、きっと呼び寄せたんだ。
こばゆいへのハグを解いた直後の笑顔が最高だった。
お客は日本人がかなり多いように感じた。地元の人はどれくらいいたんだろう。初見さんは満足してくれたかしら。
メンバーがありがとうございました!とはけるとみんなは終わったと思ってMCのアナウンスも聞かず散り始める。と思ったらインタビューセッションで戻ってきた。MC、「だからまだ終わりじゃないって言ったでしょ」と呆れる。
Buddiesとの出会い
終演後はDMでその日のお互いの動きを話していた行きも帰りも同じ便のフォロワーさんと合流。なんと空港へ行くタクシーに一緒に乗せてもらうことになった。買っていた空港アクセス線の切符は往復分で、約1400円の復路分が無駄になるけども、来た時と同じルートで戻るとなると2時間かかる。お言葉に甘えることにした。タクシーだと空港まで40分程度。
空港到着後は一度分かれて僕はご飯を食べに行った。
ご当地グルメらしいものを食べようと選んだのはナシ・ビリヤニなるもの。これもまたおいしかった。
再びフォロワーさんと合流してお土産を購入。そしてラウンジは同行者も入れるからとラウンジに入らせてもらった。何かお返しをしないと気が済まない・・・。飛行機を待ってる間はひたすらヲタトーク。
出国!
では帰ります!じゃあねマレーシア!ありがとうマレーシア!
飛行機は23時45分定刻に出発。帰りの機内は行き程は寒くなかった。
関空へは定刻よりも5分早い7時20分に到着。
そういえば行きも帰りも着陸の衝撃がほとんどなくて、上手なパイロットだった。定時到着率が90%以上だから落ちないだろうなんて言ってごめんなさい。
フォロワーさんにはせめてものお返しということで関空で朝食をごちそうさせてもらった。朝食後、また現場で会いましょうと言ってお別れ。こういう出会いはいいものだね。
解散後、まずシャワーを浴びた。歯ブラシを持っていくのを忘れて口の中が気持ち悪かったけど、アメニティーセットの中に歯ブラシもあって大いに助かった。すっきりした後は帰るだけ。
ではなく、大阪にいるのなら寄って行こうということでしゃぶしゃぶ藤へ。
せっかく大阪にいるんやったらしゃぶしゃぶ藤で食べていきよ
クアラルンプール土産を渡すこともできて、今度こそあとは帰るだけ。
先に入っていたお客さん、しゃぶしゃぶを食べながらウイスキーをストレートで飲んでたけどしゃぶしゃぶってそんな楽しみ方があるのか。
最後の移動
香里園から京阪で七条へ、七条から京都駅まで歩いてそこから新幹線。
京都はクアラルンプールより暑かった。
帰宅したのは4時過ぎ。
滞在時間は17時間半!
0泊3日の日帰りクアラルンプール弾丸遠征。滞在時間は17時間半。狂ってる・・・。
推しがセンターのシングルの活動期間に現地でOvertureとパフォーマンスを見たい、その一心があれば日帰りで往復1万キロ移動した。日程的、金銭的に「行けなくはない」というイベントは行かないと、「あの時思い切って行っておけば・・・」と後悔すると思う。
本当に行って良かった。
こういうフットワークの軽さはいつまでも持ち続けたい。
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