根深い根、広がる可能性。Nekko is possibility.大きな木を育てよう。
木にとって大切な部分はどの部分だと思いますか?
実ですか?
枝ですか?
幹ですか?
根っこですか?
僕は根っこだと考えます。
大きな幹、折れない枝葉、美味しく食べたくなる果実。
これら全ては根っこがなければ存在できないからです。
これは人間にとっても同じことが言えると思います。
根を張ることが人間の豊かさに繋がり、様々な分野で活躍できる鍵なんです。
もしあなたが優れた能力、技術を持ち、その分野で必要不可欠な人だったとします。
自分にしかできない能力を駆使して大きな成果を生むことができるでしょう。
例えば100m走を誰よりも早く走れるとします。
陸上界にずっと君臨していればその能力は必要とされ、みんなから称賛され続けるでしょう。
しかし、何かしらの理由で陸上界を引退せざるをえなくなり、アスリートではなく違う業界に足を踏み入れた時、足が速いという強みは必要とされるでしょうか。
営業職として足の速さは必要とされるでしょうか。
医療職として足の速さは必要でされるでしょうか。
事務職として足の速さは必要とされるでしょうか。
そのスキルは特定の分野でしか発揮できず、必要とされないんです。
要するに必要とされるものはあなたのスキルではないということなんです。
木を人で表すと、
果実は成果、結果
スキルは枝、葉
メンタルは幹
知性(インテリジェンス)が根っこ
で表現できます。
あなたが成し遂げた成果は、磨かれたスキルの上に成り立ち、
スキルはメンタルの強さで、本番で発揮される。
そのメンタルを作り上げたのは、成果を手に入れるために培ってきたあなたの知性(インテリジェンス)なんです。
スキルだけでは一生同じ分野でしか生きていけない人材になります。
ずっとその分野で生き続ける自信はありますか。
その分野にいられる保証はありますか。
刻一刻と様々なことが大きく変わり始めています。
変化の早いこの時代に対応していくには、大切なものは知性(インテリジェンス)だと考えます。
様々な分野で必要されるのは、自分の求めている成果(目標)に対して障害になる壁をどのように乗り越えるか、壊せるのかを考えて培ってきた知性なんです。
スキルはあくまで障害を乗り越えるために手に入れたものであって、必ずしも成果に結びつくものではないんです。
障害を乗り越えるために、そのスキルを選んだ知性、スキルを形にするまで磨き続けることができたメンタルが必要なんです。
根深い根っこがあるから、太い幹が存在できます。
果実、枝が立派で、幹、根っこが細い木が存在しないように、
成果、スキルだけが優れている人も存在しないんです。
もし存在したとして、ふとしたことですぐに崩れてしまうでしょう。
このことは僕の経験談からも言えることなんです。
僕が学生時代、ハンドボールで右サイドというポジションで活躍するために習得したムササビシュート。
サイドシュートの決定率が勝敗を決めると言っても過言ではないハンドボールの分野に置いて、僕は必要不可欠な存在になれました。
個人の成績として試合でシュートを10割決めることもありましたし、チームの成績としては大会で優勝することもできました。
しかし学生から社会人になると、このスキルは全く必要とされませんでした。
今社会人の僕に必要なのは、学生時代の成果ではなく、スキルでもありません。
学生時代にどうやったらレギュラーになり結果を出せるかを考えたこと、シュートを習得するための努力、集中力なんです。
成果をカタチにするために才能頼りではなく、知性を十分に発揮し、誰でも活躍できるステージが社会人だと僕は考えます。
これから名前に負けないよう、成果をカタチにするためにより深い根っこのある大きな樹を作り上げていきます。
最後まで見ていただきありがとうございました。
後藤大樹