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インド渡航いるものいらないもの

前職でインド出張に行った経験から、インド渡航に必須のもの、あった方がよいもの、なくてよいものを紹介します。

もっと渡航経験の豊富な人や、観光目的の人とは考えが違うかもしれませんが、一意見として参考にしてみてください。

※見出し写真:ムンバイのユニクロ


1.インド渡航に必須なもの

パスポートとビザ

パスポートに加えて、日本人がインドに入国するにはビザが必須です。

観光の場合は空港到着時にビザを取得できることもあるみたいですが、ビジネスの場合や長期滞在予定であれば事前の申請が必要です。

私の場合は会社からビザ取得代理店を通して申請したのですが、個人だとかなり申請が面倒だと聞きます。余裕を持った申請が必要だと思います。

ビザ申請は、代理店経由でもちょっと面倒だった記憶があります。
提出する写真は白背景でどうこう、とか……ただ細かいことは忘れました。

プラグ変換器

皆さんスマホを持ち歩くと思うので、充電に必要なプラグ変換器は必須の枠に入れました。

インドのコンセントはいくつか形がありますが、BF型やC型など丸穴や三つ穴ばかりで、日本の四角い二つ穴(A型)は全く対応していません。
なので変換器が必須です。

おすすめの変換器は、全世界対応型というやつです。
私は家電量販店でYAZAWAというメーカーのものを買って使っています。

2.インドに持って行った方がよいもの

※ここからは個人の感想を大いに含みます。

A型肝炎などの渡航前ワクチン

いきなり物じゃなくてすみません。でも絶対打った方が良いです。

A型肝炎は生の野菜や水などが感染源になりうるらしいです。嘔吐や下痢、黄疸などが出てたぶん苦しいです。
このワクチンは在インド日本国大使館も強めに推奨しています。

https://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/Medical_New/sub1.html#%EF%BC%A1%E5%9E%8B%E8%82%9D%E7%82%8E

他にもB型肝炎や狂犬病、腸チフスなどがよく勧められます。
いずれも任意ではあるものの、きちんと調べてリスクを知っておくことは重要だと思います。
ちなみに渡航の2~3週間前に打たないと抗体ができないものが大半です。

では私は渡航時に打ったのかというと、実は1つも打っていませんでした。

本当は打ちたかったのですが、上司が社内のいろんな申請を通すのが遅く、ビザや航空券の手配のめどが立ったのが渡航の約10日前だったので、渡航までに抗体ができないと気付き諦めました。

幸いA型肝炎や他の病気にかからずに済みましたが、現地でも帰国後も不安度が違うので接種をおすすめします。

ティッシュ

言われなくても持って行くが?と思う人も多いかもしれません。

それはそれとして、ティッシュが一番役に立つ場所はトイレです。

インドのトイレには紙が置いていないことが多いからです。

トイレットペーパーを丸ごと(あるいは芯を抜いて)持って行くという方法もあるそうですが、かさばるし、ある程度ちゃんとしたホテルに泊まれるなら、そういう場所には紙があることが多いので、持ち歩きがメインになると思います。

その場合は、トイレットペーパーよりもコンパクトなティッシュの方が重宝します。

おしりセレブWET

またトイレ関連かよ?
はい、そうです。トイレは死活問題です。

なにしろインドでは多くの人がお腹を壊します
前述の在インド日本国大使館もそう言っています。

https://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/Medical_New/sub1.html#%E6%97%85%E8%A1%8C%E8%80%85%E4%B8%8B%E7%97%A2%E7%97%87

でもお腹を下しても、日本式のウォシュレットなどありません
あるのは備え付けのシャワーのみ。

画像出典:インド旅行情報部様(https://india-traveling.com/caution/toilet/)

インド人はこういうシャワーの水で器用にお尻を洗うらしいです。
ただ日本人がこれをうまく扱うのは、まあ無理でしょう。

そこで役に立つのがおしりセレブWETなどのいわゆるおしりふきです。

私がおしりセレブWETを勧めるのは、ネピアの安心感とおでかけ用の持ち歩きやすさからです。
ネピアの回し者ではありません。

おしりが多少荒れてもいいよって人は適当なウェットティシュでもいいかもしれないし、普通のティッシュやトイレットペーパーで乗り切れるのであればそれでもいいと思います。

でも持っておくとかなり安心だというのが個人の感想です。
実際役に立ったので。

ウェットティッシュ

インドでなくても、どこに行くにも持っていて損はありません。

インドだと特に、机や椅子が汚い、食事の前に手を洗えない、などがよくあると思うので、たくさん持って行っていいと思います。

消毒ジェルなどと違い、液体扱いにはならず機内持ち込みも無制限です。
(私は最近知りました。毎度律義にジッパーバッグに入れていたのに……)

スリッパまたはサンダル

ここで言いたいのは、ホテルのバスルームで使うための履物です。

インドの高級でないホテルでは、シャワーブースが全く仕切られておらず、トイレの真横で便器を濡らしながら天井固定のシャワーを浴びることになるパターンが少なくありません。

私が泊まったホテルではバスルームの入口に便所スリッパのようなものが置かれていましたが、綺麗には見えず、履くのを躊躇しました。
(サイズ感が明らかに男性用だったのもあります)

かといって、決して裸足で入りたいようなトイレではありません。

私は事前に、そもそも履物が一切用意されていない場合を想定して古いサンダルを持参していました。
これがなかったらシャワーを浴びられなかったかもしれません。

現地の会社の人からお土産を大量にもらい、荷物がパンパンになってしまったので、サンダルは結局ホテルに置いていきました。
捨てても困らないような履物を持って行くのが良いと思います。

ちなみに余談ですが、シャワー中に停電した日がありました。
数分で元に戻ったものの、暗いバスルームで便器横で全裸になって突っ立っているのは惨めでした。

汗拭きシートと替えのシャツ

インド、暑いです。

普通に寒いらしい冬のデリーとか、年中快適と言われるバンガロールとか、例外はありますが、大体は常に暑いと思っておいた方が良いです。

私は5月のムンバイに行きました。インドは5月が一番暑いそうです。35度~40度近くありました。
6月頃から雨期になることもあり、湿度も結構高かったです。

屋内で過ごしている間はエアコンがよく効いています(効きすぎのことも多いです)が、外に出るときはどうするか。

汗拭きシートで汗を拭きつつ、限界を超えたら着替える
そうするしかないです。汗を止めるのはたぶん無理です。

お土産のお菓子

インドに限らず、お土産のお菓子はどこでも喜ばれます。
スーパーの徳用大袋のお菓子とかで全然大丈夫です。

ただ、インドの場合は1点注意が必要です。

インド人はベジタリアンやヴィーガンの割合がかなり高いのです。

チョコレートなどは乳製品を含むことが知られているので大丈夫かと思いますが、個人的にはゼラチンに注意が必要だと思っています。
ゼラチンは基本的に動物の皮からできています。

とはいえ、いろいろ言っていても難しいので、他国でよく喜ばれるお菓子をそのまま持って行きましょう。きっと喜んでもらえます

https://nestle.jp/home/products/type/confectionary/kitkat/regular/009418220

Uberアプリ

また物じゃなくてすみません。
タクシー配車のUberアプリです。

日本にもインドにもいろんなタクシー配車アプリがありますが、日本人がインドで使うならUberが一番分かりやすいと思います。

運賃は日本の相場よりずっと安いので、すべての移動がUberでもそれほど問題ないです。

ただ、日本のクレジットカードではなぜか決済できない場合があります。
その場合は降車時に現金で払えば大丈夫です。

3.インドに持って行かなくてよいもの

正露丸

※このセクションは食事中には読まないことをおすすめします。

正露丸は日本で一番有名な下痢止めかもしれません。
でもインド渡航には不要です。

理由は2つあります。
インドの下痢に日本の薬は効かないと言われているから
そもそも下痢を止めるのは緊急時以外は良くないから

①はどこまで本当か分かりません。
ただ一つ言えるのは、私がお腹を下したときは、正露丸を飲んでも回復はしなかったということです。

確かにしばらくは下痢が止まるんですが、結局元に戻ります。
元に戻ったらマシになっていた、ということも特になかったです。

②については、細菌やウイルスが原因の下痢を止めてしまうとそいつらが体外に出て行かないから良くないと言われています。

飛行機に乗る時などは仕方がないかもしれませんが、基本的に下痢は出すしかないのです。

やむを得ず下痢止めを使いたいという場合も、正露丸より現地の薬を買って飲む方が効くはずです。
「下痢止め」は英語で"medicine for diarrhea"と言うそうです。

日本の調味料

日本の味が恋しくなるかも!と言って醤油など日本の調味料を持って行く人がいるかもしれません。

短期滞在なら、たぶん使い道ないです。

インドの食べ物は、バカ辛いかバカ甘いかのほぼ2択です。
醤油の出る幕はありません

調味料を持って行くくらいなら、インスタントの味噌汁など食品を持って行った方が良いです。
(インド料理にそれほど飽きない人ならおそらく不要です)

ただし動物性の食品の大半は検疫で引っかかるのでご注意を

4.まとめ:インド渡航は入念な準備を

ここまでいろんなものを紹介しました。

「あれが書かれてない!」「これいらなくない?」など意見は色々あると思いますが、一つほぼ異論の出なさそうなことがあります。

それは、インド渡航には入念な準備が必要ということです。

ビザに始まり、ワクチンを打ち、「お腹壊すかも」とか言いながらいろんな紙製品を買い集め、クローゼットからシャツというシャツを引っ張り出す。

航空券やホテルの手配も当然必要ですし、書き忘れましたが契約中の携帯プランによっては別途SIMカードがいるかもしれません(楽天モバイルやahamoは追加料金なしでOKです)。

「そうだ来週インド行こう」で行く人はまずいないと思いますが、そんなに簡単には行けないし、ノリで行くべきでもないです。

観光でワクワクだとしても、仕事で嫌々行かされるにしても、しっかり準備をしてできるだけ気持ちよく、楽しく過ごせるようにしてください。

最後に、繰り返しですが、お腹は壊すものだと思っておいた方がいいです。
知り合いのインド人ですら「日本からインドに帰った時は大体お腹壊す」と言っていたので、もうどうしようもないです。

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