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【映画感想】プロメア

はじめまして!あんなと申します!

先日、好きなアニメーターさんが作画監督として参加されていたことがきっかけで、「プロメア」という作品に出会いました。

燃え上がるのは世界か、魂か____。

全世界の半分が焼失したその未曽有の事態の
引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種、〈バーニッシュ〉の出現だった。

あれから30年――

攻撃的な一部の面々が〈マッドバーニッシュ〉を名乗り、再び世界に襲いかかる。

対バーニッシュ用の高機動救命消防隊〈バーニングレスキュー〉の燃える火消し魂を持つ新人隊員・ガロと〈マッドバーニッシュ〉のリーダー・リオ。

熱き魂がぶつかりあう、
二人の戦いの結末は――。

プロメアHP
ABOUTから引用

言っちゃえば、いままで生きてきて見た映画の中で一番感動した作品でした。

こんなに周りの音が聞こえなくなったのは初めてです!!

●感想(微ネタバレかも)

まず、この映画のスゴいところは、視聴者を感情移入させる力を持っているところです。

まず、プロメアの魅力の一つと言っていいほど、やっぱり作画が本当に凄かった。

人間と機械の得意技を詰め合わせました。CGと作画って得意技が違うんですよ。だからお互いの得意技を変えずにそのままミックスさせればいい。

ただ、作画との違和感をなくすのは工夫が必要なんです。CGは情報量が多いものを作れるので、人間の手で描いたものと情報量に差が出てしまう。

BuzzFeed
「堺雅人の狂演でキャラクターの画を変えた。異例のヒット『プロメア』逆転の発想」
記事から引用

プロメアの監督である今石洋之氏は、プロメア制作終盤に『スパイダーマン:スパイダーバース』をご覧になったそうで、中でも3Dの使い方に背中を押されたそう。

今回プロメアでも、作画と3DCG二刀流でやられていました。サンジゲンの3DCG技術、恐るべしです…まじで…

ですが、やっぱりCGと作画の融合は難しかったよう。
なのでプロメアでは、リアルで複雑な描写を避け、四角や三角などの簡単なデザインで構成し、あえて情報を減らすことで、CGと作画を自然に融合させていました。

例えば実写の映画だとカメラが俳優に移動して寄るだけで臨場感がでますよね。あれを作画でやると、顔がぐにゃぐにゃ動いてキャラクター自体が動いているように見えてしまうんです。生命感が出すぎる。キャラが意思を持って近づいてくる感じ。殴りかかるシーンは作画でやるとかっこいいけれど、立ってキメている所に静かにカメラが寄るだけのシーンには向かない。

新しく取り入れた実写のようなカメラワークでその空間にいるかのようにテンションを上げて、加えていつもやってる作画でアニメ的な感情移入を誘う。

同じ記事から引用

プロメアの戦闘シーンはカメラワークも良くて、記事の通り、その空間にいるかのようにテンションがあがります。今回ロボットスーツでの戦闘が多かったですが、情報量が比較的少なく、収集がつくので見やすいです。ロボットスーツのデザインも超カッコいいです!!

プロメアは作画だけでなく、ストーリー構成、声優陣の演技面でもど迫力です。

バーニッシュとそれでない人間がいる地球で、突然変異でたまたまバーニッシュになってしまった彼らのみ迫害されてしまう。

まず、このお話には悪役がいないんです。ガロとリオは、人を助けたい、バーニッシュを救いたいという善で、クレイもまた、地球の未来のためにという善。

典型的な善悪同士の戦いではなく、善同士の戦いだからこそ、ここまで絶大な評価を得てヒットしたのだと思います。

声優陣の演技面については、全員役柄に合っていてとても良かった。特に堺雅人さんが本当に凄かった。

堺雅人さん演じる、クレイ。
本当に圧巻でした。善良な感じだけどどこか怖さを感じられる、堺雅人さんの声にピッタリのキャラクターな気がしました。終盤の演技には鳥肌立ちっぱなしでした。

ちなみに、プロメアは劇中歌も魅力的で、戦闘シーンをよりカッコよく仕上げてくれています。

プロメアは完全オリジナル作品なので、事前知識無くても観れるので、躍動感あるアニメが好きだったり、メカ系好きだったりする方に超オススメです!!
各サブスクにて配信されているので、ぜひ一度、観てみてくださいね!

それでは、おやすみなさい💤

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