仮説思考を読んで
この記事について
内田和成さんの著書「仮説思考」を読んで残ったこと。
毎日10分読書し、その日に残ったことを書き、記事をアップデートしていく
10月11日
仮説とは文字通り「まだ証明していないが、最も答えに近いと思われる答え」
仮説思考とは物事を答えから考えること。
コンサルが仕事が早いと言われるのは仮説思考で答えから考え、その証明をしていくから。なので、ある程度情報は切り捨てられている。
将棋の羽生さんは1手を打つのに80通りほど選択肢があるが、打つ瞬間に77通りの選択肢を捨て、残りの3つを検証し意思決定をしている。
10月12日
情報が多すぎると意思決定は遅くなる。意思決定する際に闇雲に情報収集するのは間違い。いまある選択肢をいかに絞り込むかという視点で情報収集すべき。仮説思考と反対は網羅思考。網羅思考で仕事を進めると一つ一つ検証をしていかなければならないので仕事は遅くなる。
仮説思考で仮説を絞ると間違った仮説で進めてしまった時に後で取り返しがきかないのでは?網羅思考よりも遅くなるのでは?と思われることがあるが、十分に早い段階で仮説が違ったことに気付けるので問題ない。(筆者は間違った仮説を立てて戻ることもよくある)
10月13日
ビジネスの画面においての仮説思考の使い方。
実際荷問題解決をする場合は「問題発見の仮説」「問題解決の仮説」の二段階。
プロセス
1.問題を発見する=問題発見の仮説 ※すでに発見をしている場合は飛ばしてOK
「これではないか」という可能性の高い仮説3つほどに絞る
2.問題を絞り込む
1.で出した仮説の検証を行い、何に問題があるのかを特定する
3.具体的な打ち手の仮説を立てる=問題解決の仮説
大切なのはいかに素早く、少ない数のスジの良い答えを考えられるか
4.具体的な打ち手を絞り込む
これまでに上げた打ち手が実際に効果を上げられるのか、経済的に合理的なのかを検証する
網羅的な調査は作業量が膨大になり、途中でデータの海に溺れる。原因と結果の因果関係がわからなくなったりする。
大事なプロセスだと思うので図にしてみた
10月14日
仮説思考により仕事を大局観に見る方法
資料が十分に揃っていなくても早い段階でストーリーの全体像を作ってしまい、全体感を持つほうが効果的
まずはストーリーを構造化して全体を見通してから、その後それぞれのブロックに適切案グラフや資料を盛り込んで詳細につくりあげていく
10月15日
出来上がった提言や結論そ組織で実行に移すためにはプレゼンテーションが重要。人間は納得しないと前に進まないから。
プレゼンテーションは成し遂げたいことを明確にした上で、そのためには何をどういう順番で話すのが良いのかを逆に考える。仮説思考の結論から考えるに近い。
プレゼンテーションはお互いの間に「共感」を生み出すことが重要
10月16日
仮説の立て方に定石はないが、コンサルタントはディスカッションやインタビューでよく思いつく。
分析から考えることもあるが、一般の人が問題解決にあたり9割を分析に頼るのに対し、仮説思考型の人では2割程度しか頼らない
インタビューは質問を深く掘り下げ、インタビューごとに質問を進化させていくことが大事
10月17日
仮説のひらめき方(ひらめくための頭の使い方)
①反対側から見る
①-1 顧客・消費者の視点を持つ
①-2 現場の視点で考える
①-3 競争相手の視点で考える
②両極端に振って考える
③0ベースで考える
よい仮説の条件
・一段掘り下げられているもの
・具体的な解決策あるいは戦略に結びつく=アクションに直結するもの
10月18日
仮説を構造化するときはイシュー・ツリーで構造化せよ
検証したイシュー・ツリーで違うものがあれば捨て、その他を進化させていく。これが仮説の深堀り方。
仮説の進化のさせ方
①実験による検証
②ディスカッションによる検証
③分析による検証
10月19日
定量分析の基本技
①比較・差異による分析
②時系列による分析
③分布による分析(散布図を使うことが多い)
④因数分解による分析(売上を店舗×1店舗あたりの売上のような形で分解)
10月20日
仮説思考のトレーニング方法
①So what?を常に考える
②なぜを繰り返す
それを日常の新聞、テレビ、友人との会話の中でも考えていく
仕事の中で仮説思考を使うときに、失敗はつきもの。
失敗を恐れるな。創造的であればあるほど失敗はつきもの。
ビジネスで大事なことは、どれだけたくさん働いたかでもなく、どれだけ正確に調べて分析したかもでない。どれだけ良い答えを短期間に出して、それを速やかに実行に移せたかである。