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転職活動の記録*キャリアブレイク半年からの社会復帰
昨年の会社倒産による失業から、今年も早くも7月末日。
半年以上に及ぶキャリアブレイクを挟み、この度就職先が決まりました。
人生においては「たった半年」と言えても、働き盛りの今の自分の時間としては決して「短くはない半年」です。
この期間、たくさん悩みました。
きっと今、転職活動中の人にとっても、在職・離職を問わず悩むと思います。
でも、その時間全部ムダになんてならないよって言いたい。めちゃくちゃ力を込めて。
そんな気持ちもあったり、せっかくnoteだし、自分の備忘録としてザッと振り返りたいなと。
①転職活動初期
昨年の秋に当時在籍していた会社の都合で、急遽転職活動を開始。
複数の大手転職エージェントに登録。
今回の転職活動は、基本的にエージェントからの紹介求人のみに応募していこうと思いました。
その理由は「転職サイトからの直接応募は企業の信用性が分からなすぎるから」です。
過去の転職活動を振り返ってみても、直接応募から面接や内定に至った会社は、どちらかというと中小企業が多かったです。
そして、応募職種と違う職種(営業職とか)を打診される率も高かった。
いざ内定をもらっても、求人票の給与レンジの前半を提示されることも多く、「せっかくの選考の時間や労力がもったいなかった」と感じることも多々。
(これは当時の私の年齢やスキルによる部分も大きいと思うけど・・・)
そんなわけで、今回は転職エージェントからの紹介求人に絞りました。
ただ、転職エージェントを全力で信じることはしてませんでした。
だって彼らも営業マンで、自分の成績のためにお仕事してるんだから。
私たち求職者はあくまで「商品」。
売れそうにない商品は雑に扱い、場合によってはたたき売りもしようとする。
売約済みの商品も同じく、それ以上の価値は生まないから内定承諾した時点で素っ気なくなることもある。
(これは実際に前回の転職の時に経験したので、地味に傷ついた。)
だけど、面接予定企業の内情を教えてもらったり、企業ごとの面接傾向を教えてもらえるのがエージェントの最大のメリットかなと思います。
実際に、私は転職後期でエージェントとの関わり方を意識的に変えたら、内定が立て続けに出ました。
そんなわけで、転職エージェント数社から毎日もらう求人に応募をし始め、思ったより書類も通過する転職活動初期。
ただ、内定目前の最終面接でボッコボコにされて意気消沈。
別の大手ベンチャー企業では、一次面接のフィードバックでボロクソ言ってきた面接官が、まさかの子会社の一次面接でも出てきて萎えることもあった。
(当然、そっちも落ちました。わかってたけど。)
②転職活動中期
少しずつ離職期間も延びる中、書類は通れど面接が通らない。
焦らないように自分を落ち着かせながら、ひたすらに求人を探し応募する日々。
ただ、実は初期からずっと感じていたことがあったんです。
「私の強みって何だろう?私の描きたいキャリアって何だろう?」
もちろん転職活動初期から自分なりに自己分析はしていたけれど、どれだけやっても「これが自分の答え」というところまで落とせていない感覚が続いていました。
それゆえに、面接での質問へはあくまで面接用の答え。
つまりはそれって、嘘なんじゃないかな?という思いが、自分で拭えない状況でした。
基本、偽りや不誠実なことがを良しとしないので、そう思ってしまう答えを伝えて評価されても自分のことが余計分からなくなってしまうんですよね。
(正確に言えば、嘘というよりも取り繕うだけで中身のない言葉の羅列という感じだけども。)
そのうちに漠然と思い始めたのは、
「このまま取り繕った答えを言ってる限り、内定が出ても納得した会社を選ぶことはできないんじゃないか」
ということでした。
そんなわけで、中期の後半ごろに『ミートキャリア』の受講を始めました。
最近いろいろな会社が展開しているキャリアコーチングのサービスですね。
ミーキャリを選んだ具体的な理由は割愛しますが、離職期間の金銭的にも不安のある中、このサービスに先行投資をした自分はえらかったと思います。
自分がこの時に決断したこと、それが結局は未来に繋がるのね。
これも今回のキャリアブレイクの大切な学びの一つです。
③転職活動後期
今年の3月ころからミーキャリを受講し、自己分析をかなり急ぎ足でサポートしていただきました。
受講開始当初はプランナーさんとの関わり方がよくわかってなかったけど、1ヶ月くらい経ったころに出た内定を承諾するか悩み、藁にも縋る思いでプランナーさんに長文の相談メールを投げました。
そこからいろいろと参考になる考え方や見方などをメールで教えていただき、この内定先は辞退することにしました。
それをきっかけにプランナーさんやトレーナーさんに全力で頼り始めました。
そして4月以降、自分の強みや資質などが具体的に言語化されてくることで、これを面接の中で相手に伝えたいと思うようになりました。
「私の持っているこんな資質や強みのおかげで、過去の仕事ではこんな成果が出せたんですよ」
「私のこういう価値観を大切にしたいから、御社のこの仕事でこういうことを目指したいんですよ、こういうことが出来ると思うんですよ」
自然とこういう風に相手に伝える、かつ自分も心から納得できる回答ができるようになってきました。
これは、嘘や不誠実が好きではない自分には、非常に大きな武器になったと思います。
だって、何言っても自分は相手に対して誠実な姿勢を貫けるんだから。
私にとっては、相手に対しても、自分に対しても「誠実である」ってすごく大切なんだなって改めて知れました。
加えて、トレーナーさんからは志望度の高い企業の最終面接前に、私の面接や思考のクセを教えてもらうようにしました。
そのおかげで面接の場での心の持ち方も変えることができ、面接のフィードバックで『自分のことをよく理解している』『ご本人が強みとされる弊社の〇〇という業務で成果を出してもらえると思った』等々、ありがたいお言葉をもらえるようになりました。
そのような感じで後期にはトントンと立て続けに面接で高評価をいただき、結果4社から同時で内定をいただきました。
4社ともに、私が叶えたかった就業条件などはクリアし、一緒に働く方々も素敵な人たちばかり。
各社のオファー面談を経て、何日も悩みましたが、その中でも特に自分のやりたいこととキャリアプランが近しい会社に入社を決めました。
辞退をさせていただく企業には個別にお礼とお詫びをお伝えしましたが、自分が複数人いるなら働きたい!と思える会社から評価いただけたことは、本当に自分の自信に繋がりました。
④転職活動を振り返って
離職期間半年以上、正直苦しい時も、面接が上手くいかなくて大泣きしたこともありました。
でも最後は本当に「粘り勝ち」。
あの時に諦めなくて良かった、妥協しなくて良かったと心から思います。
元々、私は性格的にまじめすぎて、自分で自分を追い込むタイプ。
だから離職中は、同年代の人たちが一生懸命働いているのに自分は情けないとか、友達に会いにくいとか、そんなこともよく考えてました。
だからこそ、意識的にでも「今はキャリアブレイク中!自分と向き合って、納得するキャリアを見つけるために必要な時間!自分は頑張ってる!」と言い聞かせることも必要だと思いました。
自分が一番に納得のいく企業に入社が決まったけど、入社後はこれまでとは違った自分との向き合い方も必要にもなるはず。
でも、その時に今回の転職活動で得たことはきっと活きてくると思います。
この離職している時間、振り返ってみたらとても意味あるものだったと思うし、これからもそう思えるように得た学びを大切にしていきます。