隊長職変死の椅子

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この頃、とあるジンクスが流行っている。
「隊長職変死の椅子」と呼ばれるものだ。

ある組織の下にいて、隊長すなわちリーダーポジションとなっている者が椅子に座った状態で変死しているという話だ。

死因は様々。

これは子供から大人まで、つまり老若男女問わず起こっている。

例えば。
小学校のウォークラリーのリーダーになった子が行方不明になった。
イベント後、先生と保護者と共に捜索に向かった。
何故か椅子に座っていた状態で、心臓発作で死んでいた。
その子は健康体だったため、突然死ぬのはあり得ないと言う。

例えば。
ある会社の課長が残業をしていた。
社員を全員見送った後、休憩をはさみながら仕事をしていた。
翌日。
一番最初に出勤してきた社員が彼の変死体を発見した。
自然に椅子に座っていたため、パッと見死んでいるとは思えなかったという。
反応がなかったため揺さぶったところ、冷たくなっていたとのことだ。

このような怪事件はこの先も続いていくのだろう。

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