名探偵ボディビルディング
本文
ボディビルダーが減量期と増量期があるように、探偵にも冴えるときとそうでないときがある…
と言ってみたくなったりする。
要は暇なのだ。
つまり依頼がない。
最近は趣味で筋トレを始めてみた。
安楽椅子探偵ならぬ、ラットプルダウン探偵だな、などと自嘲してみる。
そんな時だ。
通っていたジムで不穏な話を聞いたのは。
探偵の勘とコミュニケーション能力で、情報を整理していく。
ふむふむ、これは複雑になってきそうだぞ。
数週間後。
そんな状況だからか、名探偵ボディビルディングなどと呼ばれるようになってしまった。
謎はと言うと、解けてはいない。
厳密にいえば、解けたと思ったら新しい謎が生じた、と言ったほうが正しい。
体を鍛えているだけでは脳まで筋肉になると揶揄われたが、これは的外れだろう。
だが。
最後の謎が解けたとき。
私は大きな後悔をした。
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