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偏差値50以下から東工大 工学院機械系の外部院試に合格した体験記【B日程】

 私は2022年8月に東京工業大学大学院 工学院 機械系の院試を受け,B日程で宇宙工学の研究室に合格しました.

 この記事では偏差値50レベルの大学から東工大院試にトップレベルで合格するために,私が行ってきた事を共有しようと思います.

 また,解答配布に関して,先輩から頂いたり購入したりしながら,かなりの時間と労力をかけて作成しました.現状出回っている解答は間違っているものも多く存在しており皆さん苦労されていることだと思います.
 そこで有料とはなってしまいますが,私が作成した解答を配布させていただこうと考えています.(二次配布は禁止)
過去問解答の配布は3~4月あたりを目途としています.


1.はじめに

院試合格を目指すにあたって大事なメンタルは「主席を目指す」ことだと思っています.院試が終わって振り返ってみると,トップを目指して色々な方法を模索し,もがきながら頑張った過程から得るものは合格する事以上に大きかったです.それに研究室によっては内部生だけではなく,京都大学などの優秀な学生とも枠を争うことになります.圧倒的な学力を身に着けて蹴散らし,確実な合格を一緒に掴み取りましょう.

2.受験校と志望理由

東京工業大学大学院 工学院 機械系 のみ
主席を目指すにあたって東大・東工大の2校を対策しきるのは無理だと判断し,1校に絞ることにしました.
宇宙工学分野を志望する場合,東大を志望する場合は航空宇宙工学の専門科目を新たに勉強しなければならないのに対し,東工大は機械系の中に航空宇宙分野が組み込まれているため機械工学科の知識のみで戦えます.ここならより確実に狙えると判断して東工大1本受けしました.滑り止め校も一切受けていません.

志望理由は以下のようなものです.
・宇宙工学を専攻したかった
・人工衛星の開発をしてみたいと感じた
・よりレベルの高い環境に身を置いて勉強したかった
・個人的に魅力的な先輩が多かった
・家から近い
・就職活動で有利になるため

2.スペックと勉強量

大学:偏差値50以下の私立大学
TOEIC:815
GPA:3.27/4.00
過去問20年分:6周
四力学精選:3周
教科書
 ↳  ・材料力学1冊:15周以上
   ・機械力学1冊:4周
   ・流体力学2冊:8周
   ・熱力学1冊:15周以上
   ・数学マセマシリーズ:40周以上

使っていた参考書は後ほど更新します!

4.スケジュール

私は大学入学直後から院試を意識して勉強してきました.
なので1,2年生のスケジュールを大雑把に,3年生からのスケジュールを詳しく書こうと思います.勉強方法については次のノートで公開します.

1年生

数学:微積,線形,複素関数,微分方程式をやり込む
専門:材料力学,機械力学をやり込む

2年生

数学:ラプラス変換,フーリエ解析,ベクトル解析,微分方程式,偏微分方程式をやり込む
専門:材料力学,流体力学,熱力学をやり込む

3年生

4月 過去問の収集開始,研究室訪問(東大・東工大),東大院試説明会
5月 過去問を解いてみるも4割程度しか解けない.過去問にあった参考書収集,東工大院試説明会
6~8月 数学のマセマシリーズ(微積・線形・複素関数・微分方程式・偏微分方程式・フーリエ解析・ラプラス変換・ベクトル解析)をやる
9~12月 四力学問題精選を2周,TOEIC815点を取得,志望校を東工大に確定
1月 過去問の解答を入手,過去問を解き始めるも6割程度で全然成長していないことに焦る
2~3月 過去問の分析を徹底的に行う,自分なりの解答ノートを作成

4年生

4月 20年分の解析が終了,2週目を開始,再び東工大の院試説明会に参加
5月 過去問4周目完了,3周目あたりで自分の作った解答や貰った解答の不備に気が付けるレベルに到達する.
6月 過去問5周目完了,この時期には全ての過去問において満点が取得できるレベルに到達する.5週目からはタイムアタックを意識した周回に移行.この辺りから筆記試験の合格を確信する.
教科書を読み込んで知識の穴を埋める作業に入る.
6月9日~15日:願書提出期間
7月 過去問6週目完了5科目を2時間半で解ききれるレベルに到達する.
継続して教科書を読み込み,知識の穴を埋める.

8月17日 東工大B日程 筆記試験
8月19日 東工大筆記試験合格者発表(予定日より1日早めに発表)
8月23日 東工大B日程口述試験
9月6日   東工大合格者発表(予定日より4日早めに発表)

 こんな感じのスケジュールで進めて行けば間違いなく合格出来るレベルに到達します.口述試験の対策は筆記試験が終わった後から始めるので大丈夫だと思います.また,2023年度入試から数学が無くなるらしいですが,恐らく専門科目を通して数学力を測ることができるとの判断なのでしょう.四力学を身に着けるにあたって数学力は必須です.ちゃんと勉強しましょう.
 大学院説明会でも東工大工学院機械系の入試

5.筆記試験本番

筆記試験までの流れ

入試会場:大岡山キャンパス石川台1号館2階
試験時間:09:30~12:30
服装:私服(スーツだとちょっと浮きます)
腕時計は置いても大丈夫
時間になると
・問題用紙
・横罫線の引かれた解答用紙 4枚
・B3サイズの計算用紙2枚
が配布されます.解答用紙は1教科につき1枚(裏も記述可能)で,解く順番は決まっていません.解答用紙の上の方に何の科目を選択したかを記述する所があるので,そこに自分で科目名を記入する感じです.万が一間違えても,試験終了後に訂正させてもらえる時間があるので安心してください.
私は導出過程を計算用紙に書いてしまったので,解答用紙にはほとんど解答しか書けませんでした.東工大の採点は導出過程もしっかり見てくれるらしいので,これを読んでいる方は解答用紙に書くようにした方がいいです.

筆記試験の最中の実況

まず,全ての試験問題を確認しようとページをめくる.
「うわあ,材料力学で数値計算あるやん,今年出題形式変わったか…」
機械力学の問題を確認する.
「簡単やな」
熱力学の問題を確認する.
「なんか出題形式いつもと違う気がするけど,ランキンサイクルが出題されたのは予想道りだな」
流体力学の問題を確認する.
「あーやば,今年は外れ年だな.捨てよ.まあこういう年の数学は簡単だから数学解くかー」
数学の問題を確認する.
「え,数学むず.やばい,パーシヴァルの公式ゴリゴリ出るんかい.これ沼ったら5割あるな…,でも流体むずいし,あーーーー」
ここで頭がホワイトアウトして何も考えられなくなりました.
何もしない訳には行かないので取りあえず知識系の多い材料力学の大門1,次に熱力学を解きました.開始から30分位経過し,熱力学を解いている最中に頭の思考力が戻ってきました.
熱力学を即座に辞め,材料力学,機械力学の問題を解きました.
「流体と数学どっち解くかな…,とりま流の方解いてみるかあ」
「意外と解けるな」
「解き終わった,残り30分か材料力学の見直しするか,あ,間違い発見.危ない危ない」
終了

試験の手ごたえ

材料力学:10割,機械力学:8割,熱力学:6割,流体力学:7割
東工大の材料力学・熱力学は比較的簡単なのでここで点を稼ぎたかったのですが,頭がホワイトアウトしてしまったため,熱力学が伸びなかったのが心残りでした.
しかし,他の科目で落ち着いて解ききれたのは良かったです.

とりあえず公開します!後からまた編集するかもです〜

解答販売は2023/09/10までに開始したいなって思ってます。DMくれれば直接販売もします!

ネットで色々な意見はありますが、東工大の内部生は外部から来た人にも優しく、いい人ばかりです。もちろん外部から他の学生もみんないい人です。
外部受験生はそこら辺、安心して来て大丈夫ですよ!

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