フルコース「トリプルバトル」 by あんまれいと

見方に迷う人向けに色々考えてたらフルコースみたいになったのでまとめます。
やってて楽しかっただけ、とも言います



食前酒


アミューズ


アミューズ……オードブルの更に前の、一口くらいの小皿。食前酒と共に楽しむ
役割的には「疲れる日常からの脱却」ですね。くすっと笑えて、疲れない。この二作がぴったりだなって。


オードブル



オードブル……前菜。冷たいもの→温かいものとなるのが基本のようです。

冷たい:あられ
温かい:アットホーム

……ダジャレだけではないことは見ていただければわかるかと。口当たりがよくて、日常から非日常(トリプルバトル)へと自然に体を持って行ける二編を選びました。


スープ


スープ……メイン料理の最前列。食べるよりも飲むの方が「口にしやすい」ことからこの位置なんだとか

というわけで濃厚&見やすい&後味すっきりを考えたら、つい先日出た動画になりました。
実際意図として、「セオリーが外れまくる試合」で「ピンチもチャンスも分かりやすい」というところからかなりしっくり来たんじゃないかと思います。


ポワソン


ポワソン……魚料理。すっきりした白身魚のイメージがある(偏見)。実際肉より食べやすいからここらしい。メインディッシュの一角。

メインディッシュといえば、これまでの色々の段階を踏んで慣らしてなお「飽かない複雑さ」(=食べづらさ、重たさでもありますが)がミソと思い、この動画。
後味すっきり、一秒前には何が起こるか分かるけど三秒先が分からない。「これぞトリプルフリー」の最前線ともいえる一品です

……書いてるうちに楽しくなってきたので若干料理に例えた表現が混ざるかも知れません


グラニテ


グラニテ……要はシャーベット。口直し的なもので、肉料理の前に入る。ワインがその役割を担ってるからそうないらしいが(筆者も今回初めて知った)

どんなに良い料理でも同じ味では飽きてしまう。口直し、なんていうとおまけみたいな言いぐさですが、割と本当にこれが料理の30%を占めるくらいまで私は思ってます。
具体的には定食のお漬物ですね。あれが美味しくないとどんなにおかずが美味しくてもちょっと足が遠のく。

というわけで実は一番悩んだのですが、やはりこれが適切かと思います。「トリプルバトルであること」その一点だけですべて理解できる、なじみ深い挙動、なじみ深い未来……けれど舌触りも香りも味も何もかも違う。
特に終盤の展開なんて……多分みなさんにとっても初めての味になると思います。そしてどこか懐かしい味にも。是非コメントをつけて世界と愉快を共有してください。


ヴィアンド


ヴィアンド……要は肉料理。メインディッシュのメイン。つまり一番「重たい」のが特徴(偏見)

ということでまぁこれしかないなと。
いや候補は実はたくさんあったし八割ざわさんのBVだったりしましたが……今回のコースだとやっぱり一番これが合うなって

プレイング全部が味わい深くて、ほんの少し先だってわからない深ーい対戦、そんな千変万化な展開が最後の最後まで続きます。比喩ではなく。
まだあまりトリプルを見たことがない方には重いかもしれませんがだからこそのフルコース。すっかりトリプルの体になったあなたはこの味わいを熱く飽かずに楽しめると思います。それが叶ったらこの記事の本懐は達成されたと言えるでしょう。


アヴァン・デセール

アヴァン・デセール……メインのデザートの前に出されるちっちゃいデザート。ひとくちふたくちぐらいのもの

これはスープの時も考えていましたが、コースの変わり目に大事なのは「流れをさらりと受け継ぎつつ」「しかし方向性をがらりと変える粋」だと思う訳です。全然フランス料理とか作れない人の言葉ですけど。

となればこの実況。スタンダードに熱い熱戦ですが、それ以外のすべてが愉快で面白い。フォーマットから声から何からがらりと変わったこの動画を見れば、ヴィアンドの熱がゆっくり諧謔と巧妙に解けていくことでしょう。


デセール

デセール……dessert、つまりはデザート。甘いものには胃から腸への動きを促す役割があるから食後に食べるらしい

さっきもちらっと触れましたが
・「手に汗握る熱戦」が「事前知識や考察などで閲覧にもそこそこの体力がいるが、全部わかると面白い→重たいメインディッシュ」
・「思わずくすっとしてしまう動画」が「日常からでも入りやすく日常から脱却できる→前菜、オードブルなど」
とするなら、デザートに求められる役割を考えると
「事前知識や考察をすっと飛ばしながら、それをフル活用するのではなくネタ元に使ってゆるゆる笑える動画」
かな、と思う訳です。

というわけでこちらの動画。ほどよくギャグで、しっかり対戦で、見ててめっちゃ楽しいです。ある種刹那的な面白が詰め込まれてるので、食後()にも重くなく、楽しさが無限に延びていく。

というかかれんさんの動画全部そう。せっかくなのでリンクを再生リストで繋げてみました。追加で一二品、いかがですか?


カフェ

カフェ……まぁ、コーヒー。食後のコーヒーは美味しい。確かリラックス効果と消化促進効果があった、気がする。

色々適当言いましたけど食後のコーヒーのおいしさはやっぱり「味を主張しまくる味」を味わった後の「味を主張しない味」という対比にこそあるなぁと思う訳です。

ならもう百景シリーズしかないなって。
淡々と、適切に、しかし固いわけではなく言うなれば「引き算の美」。面白も愉快も熱も味わった今、多分めちゃくちゃ美味しく感じると思います。

ていうか筆者が今感じてます。魅力を300%受け取れてる。


ミニャルディーズ

ミニャルディーズ……デザートコースの最後に出される焼き菓子。色んな種類のものが並ぶ。カフェと一緒に出されるのが普通

というわけで三つ並べてみました。一動画の世界観で完結するかつ一動画口に含むだけで華やかな味の楽しめる、「お菓子」として適切なものが三つ……
……二つかも知れません

「ラストトリプル」は勢いで駆け抜け駆け抜け駆け切る「初トリプル動画」です。他シリーズで確立したキャラたちが織り成す会話劇は面白いというか、可愛い

「絢爛忌随」は一方で、かなりきっちりした動画です。構成も、解説も……縛りも。
縛りとはいえ採用できるポケモン数自体は少なくなく、対戦模様は様々です。どれもおすすめですが、「脚を奪う湿原 for ○○」が見れること、奪った後のプレイング解説が分かりやすくて……要はこれが一番好きなのでこれを推しました。

……【裏技】
……えーと、はい。
いや正直この名義でこれに触れるのはだいぶ迷うところというか色々まずいかなとは思ったんですけど……
でも面白いのは嘘つけないので置いとくだけ置いときます……


ディジェスティフ


シガー

ディジェスティフ……食後酒。デザートワインやブランデーのように甘いものだったりアルコールの強いものだったりが良いらしい。食卓では飲まず、テーブルを離れてテラスだとか暖炉の前だとか、そういう場所でゆっくり飲むそうな。

シガー……葉巻。古典的なフルコースの最後にはこの一服の時間が設けられているらしい。ディジェスティフと一緒にゆっくり楽しむ。


フルコースの最後は私も調べていて初めて知ったくらいの胡乱ではありますが……しかし概念として素敵だったので採用しました。
楽しい楽しい時間をくるくると、いつまでも夜の中に溶かしていく。なんというか、素敵でしょう?

そんな一杯には「蛍の光」。フリーバトル最後の日に投稿された、寂しいような、でもあんまり寂しくないような、そんな動画です。食い入るように見ていた画面から少し距離を置いて、実際に自分もホットミルクなんか飲みながら見ると、ゆったり余韻が伸びていきます。

そして「ゲンシグラードンと戦いたい」。雨パでゲングラと戦う、二転三転と状況が絶望に転がりながらも光明の見える、これまた剽軽な英雄譚とも言うべき不思議な動画。
ここに来て言葉が足りないのですが、シガーの説明を聞いて真っ先に「これぞ」と思ったのがこれだったのでここで紹介させてもらいました。













というわけで付け焼刃フルコース風紹介でした。
余韻をぶっ壊すことを言うと、頭の中で組み立てたのをほとんどぶっつけ本番で上から書いてます。でも確認として紹介動画を見ていくたびに今までにない良さを感じられたので、なかなか様になっているのではな……本当かな。

そんな感じです。お付き合いいただきありがとうございました。トリプル初見の方がこれで好きになってくれたらとても嬉しい。




以下、雰囲気の邪魔なので消した妄言たち



スープで一言

というかこの動画について
「やっぱりこれいいな組み込みたいな。導入、いや打ち出しはインパクト重視で、なら二番手に……あれこれフルコースのスープじゃないか?」
と思ったところからこの珍妙な記事のアイデアが始まりました。


グラニテで一言

むかーしむかし、友達とDSを持ち寄って対戦をしたとき、よくわからずシューターバトルをしたとき。まさにこんな絵面になって、復活系アイテム禁止になったわけですが……
ガチバトルの最後の詰めのこれを見ると、なかなか面白いルールだったなと懐かしくなります。


アヴァン・デセールで一言

余談ですが皆さんにとって多分見慣れないであろう「彼女たち」、筆者的には見慣れた子達な上に、デフォ子たち以外の二人が遥か昔に友人から初めてutauを教えてもらったときのその二人だったのでめっちゃびっくりした話があります。
雨歌ちゃん喋ってるの初めて見た。可愛い


ミニャルディーズにて

正直元ネタなにもわからないんですけど音MADの深刻な素材不足を感じて私は面白かったです
いや汚いは汚いし音があってもいいことないのでミュートで見てもいいと思うんですけど……





・考えのもとになりすぎた参考元

シガーのくだりはこのプログが名文だったから生まれたものであり、実質的な元ネタでした。
普通に面白いのでぜひご一読ください。

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