POEMovie 1-1
「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」 より
残念ですね。
あなたの見た世界はわたしのもの。
ねえ、顔を見て言ってみて。
「わたしではありません」と。
彼の顔を覚えているの。
奈落の底に、私の代わりに、落とされて
夢には出てくることがあるの。
いまでは、なにもかも昔のこと。
ここまで来ました。あなたのもとに
なのに、この報われない気持ち
あなたと同じく虚しい人生
そうやって80まで過ごすのでしょうか。
あなたはこれまで光を求め、
わたしは影で生きてきた。
つまり、暗闇は慣れっこなのです。
あなただけ絶望の淵に閉じ込めて
復讐心だけで生きるのでしょう
わたしはこうして辛うじて
青空をみて
星空をみて
彼とのことを想うのです。
してやったりは、こちらのセリフ。
さあ、さようなら。もう二度と
あなたは欲には堕ちません。
さあ、ありがとう。という番です。
あなたは欲から救われたのです。
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POEMovie は、映画やドラマなどを見た後で想ったことを詩にしてみた勝手な「感想詩」です。@anmae
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