逆噴射小説の旅2021『"犬"に遭った日』
楽しげな夏の日、妙な胸騒ぎ、怪異との遭遇───
これが逆噴射小説、先の気になる意外性ッ!
皆さんおつかれさまです! 魂の入った弾丸の数々、読ませていただきました。今年も絵に起こしてみたいと感じる逆噴射小説が多く、去年に引き続きファンアートで応援したいと思います。
今回はしぼりさんの『"犬"に遭った日』を描かせていただきました!
友達とのドライブ、スーパーでの買い出し、キャンプ場でのバーベキュー。文句なしに最高な夏の1カットが脳内に湧き上がりました。
※この逆噴射小説の旅シリーズでは、モノクロ挿絵風にトライしています。
◆"犬"に遭った日
静寂の訪れた夜のキャンプ場で、森の方から聞こえた男の悲鳴。
しかしそれは主人公だけに聞こえる呼び声だったのです。
「ちょっと見てくるわ」
友達二人に止められながらも、この一言で彼は森へと歩き出す。明らかに危険が待ち構えているだろうに……ッ
イラストは、恐ろしい"犬"をかたどりつつ森の中のキャンプ場を描きました。楽しげなドライブ&バーベキューを、暴虐の地獄へと転じさせる怪異の存在。熊ともイノシシとも狼とも違う、しいて当てはめるならば"犬"。
思わず「主」がいることを彷彿とさせるパンチライン。そんな事を想像せずにはおられない800字で、現場を目撃してしまった主人公の先行きが案じられてなりません。
今回はトリックアートのような構図にトライしてみました。はじめはキャンプを楽しむ三人が目立つと思うのですが、よく見ると”犬”のシルエットが浮かんで怪異に遭遇するよう工夫しました。
読んで心弾み、思わず手が動き出す。パルプって本当に素晴らしいものですね……!
-----
小説の冒頭800字で、いかに「続きが読みたいッ」と思わせるかを競う逆噴射小説大賞。続きの書かれた作品もnoteにはたくさんあります。
第四回の今年は403作品がマガジンに収録されており、秋の夜長にうってつけ!
-----
しぼりさん、フックするパルプ小説をありがとうございました!
楽しんで描きましたが、ホラーの雰囲気がこれで良かったかなとも心配しています。なにか問題がありましたら、遠慮なくコメントしてくださいっ
-----
≪追記≫
作者のしぼりさんにサポート&オススメしていただきました! これを励みに逆噴射の旅を続けていこうと思います! ありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?