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【ファンアート】『ようこそ、ユーシャルホテルへ!』を読んで妄想しました

 2020年9月吉日、ここユーシャルホテルは貸し切りのパーティー会場と化していた。各地の名物料理が並び、味もとりどりにテーブルを彩っている。調達係のティンコットがこの日のために方々へ奔走したのだ。

ユーシャルホテルとは:あらゆる魔法的な影響を無効化する高級宿泊施設。制御不能な魔力に困っている人も、不安やしがらみから解放されてひとときの安寧を得る事ができる。

 参加客の集まるフロアに、屈強な体躯の男が入場した。ゆうに200リットルは入るであろう大樽を肩に担いでいる。そのパンプアップした肉体美に、一人のドワーフが近づいた。
「早く酒をくれ! 儂はもう待てん!」
「よろこんで」
 優しくも頼りがいのある声音。人間にドワーフの性別判断はできないものだが、明らかに彼はレディに対する優雅さを見せた。オーク樽からゴブレットへ美しい赤色の液体が注がれると、芳醇な香りが参加客の鼻孔をくすぐった。
 会場がざわつく。誰もが主催者の登場を感じ取った。屈強な男は、クリス・エヴァンスの顔、クリス・ヘムズワースの体格、クリス・プラットの優しさを兼ね備えている。間違いない、アクズメ=サンだ!!

[note46]im1_FAようこそユーシャルホテルへ

アクズメさん、誕生日おめでとう!

☆akuzume(中央):肉体美をさらすナイスガイ(作者)
☆オーポー(中央):タフな女ドワーフ。滅法酒に強い
☆イルジ(左):女魔術師。『ようこそ、ユーシャルホテルへ!』の主人公
☆エルフの王子(右):akuzumeさんのイマジナリーフレンド
☆ティンコット&ザアイ(右後方):ホテルの調達係と給仕

 イールを焼く炭火の音、辛い麺々の香気、芳しいチャーハンの活力。会場には調理台が設置され、職人達が技を競い合って追加料理を用意している。幻のサラダさえ盛り放題で、ブリトーに至っては枕ほどもあるサイズまで快く対応してくれる。

 参加者が喉を鳴らす中、アクズメは声を張り上げた。
「いつもは魔法の力を抑え込むためにシュマグを巻いている。だが、これが俺の本当の姿なのだ!!」
 オーポーの目がハートになり、彼のたくましい腕にしがみついた。
「俺のために駆けつけてくれたみんな、食べて飲んで、存分に騒いでくれ!」
 タイミングよくクラッカーを鳴らしたホテルスタッフが賑やかす。
「よっ、頼れる豪傑アクズメさん、男前だぜアクズメさん!!」

 今宵のユーシャルホテルはことに盛況だった。湧き立つ会場の中、一人イルジはゴブレットの中のワインを見つめた。
───あの人が造物主? 私にひどい過去を押し付けた張本人だというのか。こうして目の前にしてみて、一体どうすべきだろう。絶対の神として崇めるか、それとも脅して過去を書き変えさせるか……
 そこまで考えて、イルジは頭を振った。いや、そんなことに何の意味もない。今はただ楽しんで呑もう。このホテルの中では、いかなる魔法も使えないのだから───

(おわり)


▼『ようこそ、ユーシャルホテルへ!』

魅力的な舞台設定で、のっけから読者を引きつける小説。言葉の用い方に独特のフックがあり、akuzumeさんワールドの面白さを満喫できます。気になる女魔術師イルジの顛末は、現在6話まで連載中。オススメのパルプホテルです!


これはAKBDC参加作品です

生日快楽!! AKUZUME=SAN!!

アクズメさんの記事からよくスマイル成分を摂取しています。
AKBDCに参加できて楽しかったです。


≪追記≫
うおおおおっ!!
主催者のakuzumeさんからサポート&オススメしていただきました!
ありがとうございます!! これからも仲良くして下さいッ、乾杯!!


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