逆噴射小説の旅2020『遺忘のナヴィガトリア』
突き抜けた世界観、SFならではの宿命、思いもよらない逢瀬。
───これが逆噴射小説、先の気になる意外性ッ!!
近頃は指先がかじかむほど寒くなり、ひと肌恋しい季節になりました。ということで、今回はボーイミーツガールでホットになれる逆噴射小説をご紹介したいと思います。
描かせていただいたのは、居石信吾さんの『遺忘のナヴィガトリア』です!
※この逆噴射小説の旅シリーズは、モノクロ挿絵風にトライしています。
◆遺忘のナヴィガトリア
主人公のダンテは、天獄と地国のあわいでナヴィガトリアに出逢う。
高度100㎞、カルマンラインで繰り広げられるドラマ───
この領域でだけコミュニケーションできるふたりは、しかし、カルマンラインを離れればどちらかが記憶をなくしてしまうのです。双方意思疎通に誠意を尽くそうとするものの、追っ手に迫られ時間的余裕もなく、また留まっていたところで彼らの使命は果たせません。
ああ……なんと一刻を争うアンビヴァレンツ。
焦燥感に煽られ、いったい二人はどこへ行くのか。濃密なSFエッセンスを注入されて、わずか800字から酩酊感を覚えました。
イラストは、ナヴィガトリアの言葉に当惑するダンテ・アリギエーリを描きました。
最初にダンテと聞いて、この主人公は堕天(ダテン)にまつわるアナグラム的な存在なのかな、なんて連想していました。でもライナーノーツを読んだら「神曲」という作品が背景にあるんだと知り……。ほぉー、学びっておもしろい!
『遺忘のナヴィガトリア』の世界観が気になる方は、筆者による裏話的な記事もありますので、良ければご覧になってみてください。
作品に込められた引力に惹かれて、もっと先が知りたくなってくる。パルプって本当に素晴らしいものですね……!
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小説の冒頭800字で、いかに先を読みたいと思わせるかを競う逆噴射小説大賞。そこから続きの書かれた作品もnoteにはたくさんあります。さあて、この冬はコタツに入ってお宝発掘に出かけようっと!
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居石信吾さん、素敵なパルプをありがとうございました。
以前いただいた「二次創作はドンドンやってしまってください」との言葉に甘え、許可を求めることなくファンアートを描いてみましたっ。
そして今回も楽しんで描きましたが、キャラクターイメージなどを損なっていないか不安は残ります。
なにか問題がありましたら、遠慮なくコメントしてください!
≪追記≫
作者の居石信吾サンから、サポート&オススメしていただきました! ありがとうございます! 楽しんでいただけてとっても嬉しいです。この応援を励みに、これからもファンアートを描いて声援を送りたいと思います!!
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