【妄想の種】神の目とか独眼とか【原神】
こちらの記事で「カーンルイアの右目は知ってはならない知識を得た結果隠されている」みたいな話をしていて、また別のことを考え付いたのと、想像よりもいろんな人に読んでいただけているようなので、更なる今後の妄想の種としてここに書いておこうと思う。
あとあまりにも脱線しまくっているので、今回もタグ付けはなしです。
注
多分違うんじゃね?と思うことでも、とりあえず書いてまとめておけば、場合によっては誰かが追加で何か考えてくれるかもしれない。コメントでこうじゃね?と言うのもぜひ。
もしも必要であれば、引用で適当に内容を引用して使って頂いて大丈夫ですが、ゲーム以外から引っ張ってきた内容について、今回の裏付けはほぼ英語版wikipediaに依存しているので、その点だけご注意ください。
では妄想スタートの前にちょっと気づいたことを言わせてほしいです。
璃月港にいるやたらと偉そうなこの子
ドッコサクてすげー名前…って思ってたけどお前!!独孤部のやつか!!!
ずっと璃月うろうろしてたのに、全然「独孤~」という名前と繋がってこなくて今更気づいたという。
「独孤」は実在する中国の苗字で、三国志に登場する「諸葛」とか「夏侯」のような珍しい二字姓です。
中国史に登場する名前ではありますが、漢民族の苗字ではなく異民族の苗字であり、それと同時に名門貴族の苗字でもあります。
たとえば「独孤」の一族といえば「独孤伽羅」という人がいて、この人はかの有名な隋の煬帝の母親です。この人以外にも多数の高官や后妃を輩出しています。
もしかしてドッコサクがやたらと偉そうなのは、こういったところがあるのかも…と今更思いました。
璃月のNPCの多くは漢民族っぽい名前なので、妙に記憶に残ってはいたんですが、なぜか独孤部とドッコサクが繋がらなかったのかは謎です。
終わりですこれを言いたかっただけです。
神の目=第三の目なんじゃないかって話
スピリチュアル的な界隈では良く言われる「第三の目」。
インドの伝統的宗教であるヒンドゥー教などでは、第三の目は「アージュニャーチャクラ」と呼ばれる第6チャクラで、高次の意識の内界と空間へ通じる門を指す。
要するに悟りに向かうための門でもある。
というか原神も崩壊3rdもその世界観の成立にはどうやらヒンドゥー教が大きく関わっているっぽいので、そもそも「神の目」というネーミング自体がこの「第三の目」「アージュニャーチャクラ」を意識してつけられたものである可能性が高い気もする。
考えてみれば別に「神の目」という名前にする必要はないはずだ。
神から与えられるものだったとしても元素力を操るわけだから、ポケモンのしんかのいしよろしく「雷の石」「炎の石」みたいな名前でも、極端な話ではあるが駄目ではないはずだ。
それをわざわざ「神の目」と、元素全てを総称して命名している。
つまり何か理由があるはずで、であればバックボーンに存在するヒンドゥー教やインド哲学で昔から考えられているチャクラに当てはめ考えられたものであるとした方が面白いんじゃないかなぁ…と思う。
そもそも目というのは特別な存在だ。
例えば古代エジプトでは「ホルスの目」や「ウジャトの目」なんてものがシンボルとして頻繁に用いられている。
そのモチーフがヨーロッパに持ち込まれた結果「プロビデンスの目」になり、これはキリスト教世界における三位一体を表す三角形と一緒にされたりもしている。
世界中の民間伝承には邪眼というものがあるし、日本のことわざでは「目は口程に物を言う」などと言われる。
わざわざこんな風に世界中で言われまくっているのが目という感覚器官だ。
だからその目というネーミングをわざわざするなら、それに理由があるんじゃないかなぁと深読みしたくなる。
ちなみに直接的な関係は薄いとされているが、仏教の仏像のおでこについているボタン(白毫/びゃくごう)もアージュニーチャクラの位置だ。
このボタンこと白毫は「三十二相八十種好」と呼ばれる釈迦の外見の32個ある特徴のひとつでもある。
これは長い髪の毛で、右巻きになっており長さは4.5メートルあるとされ、ここから光が放たれる。化け物やないか。つまり仏教的に見て見ても、第三の目は悟りを開いた人の特徴といえる…のかもしれない。ただ繰り返すが直接的な関係は薄い。
そもそもな話、死後セレスティアに登れるというのは「悟りを開いているから」と考えるとしっくりくる。
要するに神の眼差しというのは一種の「悟り」であって、その悟りの境地に至った証明が「神の目」なのかもしれない。
何かのきっかけがなければ神の目を手に入れることができない=悟りの境地にたどり着けていないならば神の目が入手できないと考えるのはそこまで大外れではない気も…。
悟りを開いた人々であれば神になる資格がある。
つまり人間は皆悟りを開く可能性があり、皆が神になる可能性がある。
これはちょっと仏教的な考えに近いかなぁと思う。
とはいえ小乗仏教だけど。
そういえばガイアは神の目についてこんなことを言っている。
ついでにセレスティアへの道へも導いてくれるのが「神の目」ってものなのかもしれない。
というか実際元素の粒子は神の目に集まるので、本当に元素を導く外付け器官なんですね。ガイアはちゃんと正しいことを言ってる。
だから神の目を持たない人間は元素の力を使いこなせないのか〜と謎の納得もするんだよな。
一つ目であることについていろいろ
上記の記事では「後天的に独眼になった」的な考え方をしていたけれど、考えてみると三つ目についての伝説より、一つ目についての伝説の方が世界中多いやんけと思ったので色々まとめる。
そもそも人間をはじめとする生き物はそのほとんどが2つの目を持っており、目が増えることはあり得ないが、減ることは容易にあっただろう。だから伝説として一つ目の方が多いというのはそんなに不思議なことではないと思う。
先天的一つ目グループ
・一目人
中国の「山海経」に登場する一つ目の人種。
古代中国では北方に位置する国に生息していたと言われる。当然のことながら普通の人間からはめっちゃくちゃ怖がられていて鬼国と呼ばれていた。
ちなみに中国語の「鬼」は日本語とはかなり意味が異なっていて、お化けや幽霊という意味。
確かに顔の真ん中に目がひとつだけある人間はお化けだ。
・キュクロープス
ギリシャ神話に登場する単眼の巨人で、英語だと「サイクロプス」。ゲームなんかではよく見る敵クリーチャーのひとつかも。
高い製鉄技術を持っており、神々の武器や鎧を作ったとされているが、話によっては旅人をむしゃむしゃ食べてしまう粗暴な化け物でもある。
立ち位置によって大きくキャラクターが変わるのが面白い。
・天目一箇神
日本神話に現れる製鉄の神で、「目一箇」は目がひとつであることをそのまま表した名前になっている。
天岩戸神話に登場する天津麻羅という神と同一視されることもあるんだとか。
製鉄と一つ目が関連付けられているのはこの天目一箇神とキュクロープスくらいしか見られず、世界中に普遍的に見られるものではないそうだ。
製鉄の神が一つ目なのは、その仕事柄炎の温度を確認するのに片目を閉じてみるからとも、片目を失明してしまうからとも言われる。
後天的一つ目グループ
・オーディン
北欧神話の最高神で、戦争と死の神。昔は風の神の神格も持っていた可能性がある。
前も書いたが、ミーミルの泉の水を飲むために片目を差し出したため一つ目の老人の姿をしているとされる。またオーディンは知識欲しさに9日9晩槍に体を突きさされたまま首を吊ったこともある。
日頃オーディンはフリズスキャールヴという高座に座って世界を見渡しているとされる。
今回あげた中では唯一の最高神。
・ルー
ケルト神話の神で、戦う時だけ目を開いたといわれている。
普通に両目が揃っているけれど、いつもは一つ目になっているという意味では上記の神話的人物とは全く異なっている。
イメージ的にはルーが最もカーンルイアの人たちに近い気がする。
最後に:巨人たちについて
そういえばすっかり忘れてたんですけど、漫画版のテイワット創世神話
この巨人たちは全部それぞれの神話で一番最初の巨人なんですよね。
文字通りの「最初の生き物」が彼ら3人の巨人たちです。ほかに生き物がいないと。
というかそもそも「なんでこの3人の巨人が原初の巨人なのか」というのも個人的には結構な謎だなぁと思っていたんですが、ただ単に「世界の創世神話に関わっている巨人がこの3人」ということなんでしょうね。
まあこういうタイプの神話を「世界巨人型」とか「死体化生型」などと言ったかな?と思うんですけど、とりあえず世界中普遍的に語られている類型の話なので、この3人以外にも巨人が世界の礎になった話はあるんだろうか。
ちょっと調べたけど見つからなかったので、知っている方がいたら教えてほしいです。