上野「旧博物館動物園駅」(後編)
階下にはかつての窓口やトイレがあり、今回はそこにいくつもの骨格標本(レプリカ)が置かれていました。
その先に下のホームにつながる階段があります。
位置関係はこんな感じ。
ホームへの階段はガラスドアで仕切られていて、降りることはできません。ドアにはメッセージが書き込めるようになっていて、すでにたくさんの言葉やイラストがびっしりと。
そのメッセージの隙間から階下を見る。
右手には反対側ホームに渡るためと思われる階段が。
廃止された2004年は平成16年ですが、平成とは思えないレトロ感。
戦後に営業再開された当時の姿のままなのでしょうか。
電灯分電盤。
下にプレートがついてましたが読みづらく、「旭日電機製作所」のように見えますが定かではありません。
(検索してみたがこの名前に一致する会社はなかった。)
下から見上げるの図。
駅を、と添えられてるのが切なかった。
そして最後に、入ったときもらった入場券に案内役のうさぎさんが懐かしの切符切りをしてくれました。ぱっちん。
ずっとかすかに聞こえている音楽、うさぎさんが奏でるアコーディオンのもの哀しい音色、時折通る京成線の音などが展示物とあいまって、独特の不思議感がひたひたと漂う廃駅空間、といった感じでした。
余談になりますが、会場の少し先にも閉ざされた建物がありました。
位置からして旧博物館動物園駅の別の出口でしょうか。
係の方によると、今後また公開するかどうかは現時点では未定とのことでした。せっかく今回の公開にあたって補修工事もされたことだし、是非またなんらかの形で公開してほしいと思います。その時は、せめて切符売り場のところまで入れるようになったらいいな、と淡い期待をこめつつ。
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