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肥薩おれんじ鉄道、”通学列車”危機!


2015年9月30日。高校生の娘を迎えに。(佐敷駅)

 地方に暮らしてみると、改めて強く実感することです。
「首都圏って、ホント公共交通網が充実しておったのだな・・」。
高校時代、6駅先にある学校まで”電車通学”をしておったのですが、朝の通学時間帯は何本も”始業に間に合う”電車の選択肢がありました。
 対して、芦北くんだりのような地方では、朝一本乗り過ごしてしまえば、即遅刻確定。でも、「眠い~」が口ぐせの娘にとっては、ギリギリまで寝ていたい・・・。その毎朝のドタバタ劇・・・。
 過ぎてしまえば”懐かしい思い出”ともなりますが、実際に高校生のお子さんがいるご家庭の気苦労、察することができます。

 さて、全国的に鉄道会社(路線バスでも)での「運転士不足」が報じられるようになり、熊本市内を走る市電・熊本電鉄でも列車の本数を減らす”減便”がニュースになっております。
 それが地元のおれ鉄(肥薩おれんじ鉄道)でも、ついに現実と・・。

拝見してみると、八代行き上り”一番列車”が「当面の間、運休」とのこと。
娘が高校生の頃は”朝課外”出席のため利用していた列車です。今は”朝課外”が廃止(?)となっているため、影響は少ないのかもしれませんが、それでも部活の”朝練”に参加する生徒さんは一定数いらっしゃるのではないでしょうか。
 また折り返し八代6:42発下り列車は、佐敷方面より水俣高校へ通う生徒さんたちにとっての、文字通りの”通学列車”です。さらに、私立の出水中央高校さんはスクールバスを運行しており、芦北町内でもたびたびお見かけしますが、出水学区の公立高に通う生徒さん達への影響は大きいのではないでしょうか。「乗降調査等の結果に基づき、お客さまへの影響の少ない列車を運休~」と説明されておりますが、「来月からどうしよう・・」と困惑されているご家庭は少なくない、と思われます。

 産交バスのサイトで検索させて頂くと、
   佐敷駅前7:36発⇒JAみなまた支所前8:16着(830円)
 と、水俣高校の始業(8時半ですよね?)に間に合いそうなバスの便があるようです。同様に出水市でも、南国交通のサイトで検索させて頂くと、
列車の代替となりそうなバスの便は存在します。
 しかし、JRと比べると「高い」といわれるおれ鉄の運賃よりも、路線バスの運賃は”お高い”・・・。登校時は路線バス、下校時はおれ鉄利用となると、金銭的負担が一気に跳ね上がります。

 今回の「運休」により、どれだけの通学生が影響を受けるか?を早急に調査して、その金銭的負担を軽減する施策が速やかに実施されることを、切に願います。


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