見出し画像

人が好きで嫌いな話

わたしは昔から人嫌いで
皆が群れて行動する中
いつからか1人で行動するようになった
人は
わたしが嘘つきだとか秘密をばらすだの言う



間違いでは無い
わたしは嘘つきだし秘密をすぐにばらす
わたしはそれを悪いと思ったことがほとんど無い

みんなで共有しようよ
なんてこんな気持ちの悪い言葉は使わない

中学、わたしは好きな男子がいた
無論、わたしは嫌われ者で男子と同じ通学路で帰ってくれる女子は皆無だった
『花粉症だからやだ。そっちは杉の木がいっぱいあるから』

わたしは自分が最高にイケてると思っていたのだがそれがイジメ体験へとつながった

リーダー格の女子がわたしが秘密を言いふらしているとほかの部員にタレコミしたのだ
まったく卑怯である

そんなわたしの唯一の楽しみは
好きな男子を眺めることだった
大好きでかっこよくて爽やかで

学校へ行くのが嫌でも
Twitterのタイムラインのように
彼の1日を追わないと気が済まない

彼はどちらかというと明るくてイケイケタイプ
わたしは卑屈で皮肉でマイナーなものが好き

ある日、正反対な彼にわたしは告白した
1度となく話を交わしたことがない。
時代が時代だったためタウンページで
彼の電話番号を調べる。あった!

結局わたしのささやかな恋は玉砕
さようなら彼くん…
ラジオから流れてきたのは
ロッキンチェアーの『思い出はいらない』
恋が実っても散っても元気になれる曲

『大好きな人間と、大嫌いな人間』

僕の思いは風に乗りはるか昨日に消えてゆくから 君とのあの日のあの時の思い出はもう要らない。

・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?