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お墓でモメました

この件を書くべきかどうか悩んだ。
書けばネット上に晒され誰かの目に触れる。
それが望ましいのかどうかもよくわからない。
しかし自分の心の整理の為に敢えて書く。
思いつくまま書くので乱文お許しください。


この人と離婚したい!
初めてそんな感情を抱いた。
最初から何とも穏やかでない言葉だが、このままでは一緒にいられないと思った。
理由は夫の実家が墓を建てると言い出したからだ。
それがなぜモメる原因になるのか、話は20年くらい前に遡る。

簡単に言うと夫は義兄の作った借金の肩代わりをしたのだ。
銀行だけならともかく親戚、サラ金、闇金、近所の人にまでお金を借りまくっていた。
銀行や怪しげなサラ金は夫が保証人になっていた為返す義務があった。
普通なら何千万円返済するところを弁護士を頼んで何百万円にすることができた。
夫が簡単に保証人になるから私はその度反対した。
でも夫は義兄の言う「絶対返すから」その言葉を信じてしまっていた。
そしてどうにもならなくなり義兄は失踪、恐れていた事が起こってしまった。

借金をする人はいつか返せると思う。
どこかで借りてそれを返済に充てる。
今これだけあれは何とかなると思う。
それの繰り返しだ。
お金に困ると義兄や義父母から借金の申し出があり、少額なら貸して返してもらってを繰り返した。
常套文句は
「嫁には言わんといて」
嫁は他人だから最初から仲間はずれだった。
でも夫はその言葉に従わず私に言ってくれた。
一番腹が立ったのは義父が私の実母の所へこっそりと行き借金を頼んでいた事だ。
夫の実家は狂ったように義兄を始め全員が「金を貸してくれ」と奔走していた。
夫も大金を貸してやりたいとこぼしたが我が家の家計は私が握っていた為、夫の好きにはできなかった。
だが義兄は義弟(夫の弟)にサラ金で借りさせてこれも返済できなくなり、義弟は自己破産した。

義姉は義兄に愛想をつかし離婚した。
義妹(義弟の嫁)も離婚すると言っている。
私は夫と別れるつもりはなかった。
だが今回は違った。
借金にまみれ、ほぼ返せずに義実家は崩壊したはずだ。
義父が亡くなり今年になって墓を建てると言い出して兄弟で費用を割ると言うのだ。
それを聞いた私の口から出たのは
「まだお金取る気なん⁉」
義兄に代わってかなりの大金を返済してやった、それが保証人としての義務だとしても、また他の借りた人への謝罪も返済も済んでないのに自分の家の墓を建てる???
いくら身内とはいえ現に義兄から謝罪を受けた事は一度もない。

田舎では死んだら墓に入るものという観念が強い。
でもそれはお金がある人が建てれば良い話だ。
田舎という点から言えば墓は本人又は跡継ぎが建てるもの。
本人の財産が残っていれば何も問題はないがそんなものはない。
もちろん跡継ぎの義兄にもない。
無ければ無いなりの供養の仕方があるだろう。
墓じまいをする人が増えてる中で新しい墓??
しかも費用をよこせと言う。
私は墓というものは亡くなった人よりも生きてる人の為にあるのだと思っている。
墓という形が生きてる人の心を安らかにさせる。
でも一番大切なのはどこにいても亡くなった人を忘れないことだ。

夫が保証人になった借金の他に私個人が立て替えたお金があった。
それに対して義兄も義父母も忘れているだろう。
借りた方は忘れる、貸した方は忘れない。
法律的には返さなくても良いかもしれないが他にも他人から借りたお金がまだまだあるはずだ。
そんなお金も返さずに自分たちの欲望だけで墓、墓と言うこの義実家の人たちの神経がわからない。
わかりたくもない。
昔からそうだった、欲しいものはすぐに買い後先を考えない人たちだ。

借金返済の時にはかなり苦労したし、自分が使ったお金でもないのに毎月返済する惨めさを知った。
子供にも迷惑をかけた。
義実家がいい加減な家だから後々子供の就職にも影響した。
子供には申し訳なくてたまらない。
こんな思いから何とか今までやって来られたのは夫が義実家ではなく私の方を向いてくれていたからた。
だが今回は違った。
どう考えても常識はずれな墓問題、誰に相談しても「それはおかしいよ」と言われる。
夫は墓の費用を出すと言う。
自分の墓は要らないが親の墓は欲しいらしい。
何度も話し合ったが夫は譲らなかった。
この話は平行線となるのでもう話し合う気はない。

墓はまだ建っていない。
あの人たちは嘘つきだから今まで何度も騙されたから、また思いつきでものを言って墓など建たないかもしれない。
夫は騙されてるかもしれない。
でも仕方ない、その時はまたお金を騙し取られればいい。

こんな歳になってまたあの嫌な思い、お金の苦労をするのか。
夫と一緒にいれば多かれ少なかれ義実家の事で苦しむ。
私は夫より先に死にたいと思った。
夫が先に死んだらあの絶縁状態の義実家に知らせなくてはならないからだ。
そこまで私の心は頑なになっている。
それも耐えられないというのなら別れるしかない。
今回 夫は義実家の方を向いてしまった。
もうそれを止める事はできず、私にとって辛く悲しい出来事だった。

墓問題が出てから激しい言い合いもしたし、夫には愛情を感じなくなり嫌悪感さえ覚える。
たぶん本当は別れたくはないのに別れたくなってしまう。
馬鹿らしい話だと思われるかもしれないが配偶者の身内が嫌で離婚する人は多いと思う。
ましてやお金絡みだ。
義父母や義兄弟はいつまでも子供の頃のようにベタベタしている。
気持ちが悪い。
息子たちにも家庭があるのをわかっていない。
墓の代金も決して安い金額ではないのに息子の一存で出せるとでも思っているのだろうか。
特に義父母は以前から私たち息子夫婦の仲を壊す天才だと思っていた。
嫁は全員そっぽを向いてしまった。
子供の幸せとは何かをよく考えてほしいものだ。

そんな訳で私は先月から調子が良くない。
何をしても空いてしまった心の穴が埋まらない。
某通訳が多額のお金を自分の欲望の為に身内まで騙し、使い込んだという話を聞くたびにゾッとする。
お金の話に敏感になってしまった自分も嫌だ。
できるなら夫と一緒にいたくない、もっとお金があって自立してたら離婚してあの一族から離れたい。
ダメなら私が先に死にたい。
もしも死期がわかるなら自分のコツコツ貯めたお金を全部使って夫より先に死にたい。
追い込まれたような自分がいた。


この記事は支離滅裂で思いを吐き出す為に書きました。
もっと深い話が隠れているのですがそれを書くと長編小説のようになるでしょう。
言いたかったのは
お金が無いくせに跡継ぎも無いのに、すぐ墓じまいしなきゃならないような墓って要りますか?
墓に入らない者にお金出さすんですか?
借金返さないのに墓建てるお金があるんですね?


この問題は終着点が見えそうにない。
ひとつ思ったのは墓も葬儀と同じなのかなということ。
葬儀も亡くなった人より残された人の為にするものだと思う。
亡くなった人はその後どうなるのかわからない、残された人はこれからも生きてゆく。
心の整理とお別れの為に葬儀はある気がする。
私は実母が亡くなった時、棺に生前好きだったものをいっぱい入れた。
母はもういないのにきっと喜ぶだろうと想像し、そうすることで自分の母への思いを伝えたのだと思う。
夫が親の為に墓を建てたいと思うのはそれと同じかもしれない。
金額の差はあれど親への気持ちという点では同じなのかな…

もうひと月以上考えている。
私の本音は一体どこにあるんだろう、それさえわからなくなってきた。
でもたぶん…
これは「墓」の問題ではなく「夫婦」の問題なのである。
たぶん私は夫と以前のように楽しい気持ちで暮らしたいのでないか…?


何も無かった、
あれは 夢だったんだよ、
忘れてしまえたら良いのにな…








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