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セリアドールでにゃんこ獣人ドールを作る 全三回(2/3)

セリアドールで黒猫獣人ドールを作る覚え書き。2回目です。
今回はウィッグと尻尾を作っていこうと思います。ちょっと難しいです。


では作っていきましょう

お尻に穴をあける

ピンバイスという小さなドリルでコリコリ削ってお尻に穴をあけます。
尾てい骨のあたり、お尻の割れ目の少し上あたりがいいと思います。
体の中は空洞になっているので、空洞に貫通するまで穴をあけます。

しっぽを作る

しっぽのつくり方はインスタのこの作家さんのメイキング動画からインスピレーションを得ました。

Handmade Ronghuaさん

素敵なシルク作品を作られている方で、シルクモールを自作している方です。このシルクモールのメイキング動画を参考に、ケモノしっぽを作ってみることにしました。

15~20㎝幅に切った段ボール紙に、アクリル毛糸を巻きつけていきます。ウィッグにもたくさん使うので、たくさん巻き付けてたくさん毛糸を用意しましょう。
ある程度巻きつけたら1辺をハサミで切って、30㎝ぐらいの毛糸を沢山切り出します。

菜箸や編み棒などのつるっとした細長い棒に、毛糸を結びます。毛糸を半分に折り、菜箸にこのように乗せます。

菜箸の向こう側に毛糸の両端をくぐらせて写真のように結び、強く引き絞って固定します。慣れたら二本まとめて結ぶと時短になりますが、あまりいっぺんにたくさん結びつけると毛糸のロスにもなりますし、今後の工程で不具合が出るので、二本ぐらいまでに抑えましょう。

こんな感じで毛糸をどんどん結び付けていきます。

毛糸は人形にあてがって、お尻の穴から足(foot)までの幅まで結びつけるといい感じの長さになります。シマシマしっぽを作りたいなら色違いの毛糸を交互に結んでいくとシマシマしっぽも作れると思います。

引き出しなどの菜箸を固定しやすい場所に菜箸を挟んで、毛糸をほぐしていきます。ひと房ずつ目の細かい櫛で端っこから少しずつ梳かしていくと、毛糸のロスを少なく綺麗に毛糸をほぐすことができます。
それでも多少毛糸が引っ掛かって抜けてきます。毛糸がある程度抜けてしまってもいいように、多めに毛糸を結んでおくといいと思います。

毛糸をほぐしたら、まっすぐに切り出した二本の針金で毛糸を挟み、両端をペンチでしっかりねじります。針金はあまり太くて硬いものを使うとねじるのが難しくなりますが、細すぎると折れてしまうので、ご自身の力と耐久力を考慮して用意してください。

針金で毛糸を固定したら菜箸から毛糸を切り離します。そして、毛糸ごと針金を良くねじってください。
ねじり方が足りないと抜け毛になったり、毛並みが綺麗にならないので、毛糸の毛並みが丸くなるようによくねじってください。

毛糸がまんべんなく丸くなるようにねじれたら、毛並みを梳かして整え、針金を切ります。
片側の尻尾の付け根側は1㎝~1.5㎝ぐらい針金を残して切り、もう片方は毛糸ギリギリで切ります。しっぽの先は毛糸で隠します。

出来上がったしっぽがこうなります。これをお尻にくっつけます。
むき出しの針金の方にゲル状の接着剤を付け、お尻の穴に差し込みます。

しばらく接着剤が乾くまで放置し、しっかりお尻に接着します。
でも、ドールボディの材質的に、一生剥がせないわけではないので、何度でもやり直しはできます(言い方を変えると結構簡単に抜けます)

ウィッグを作る

ではウィッグを作っていきましょう。
ウィッグのつくり方はインスタのこの方のこの投稿を参考に作りました。この動画がなかったら上手に作れませんでした。ご教授ありがとうございます。

DOLLISTAさん

毛糸は尻尾と同じ要領で段ボールに巻き付けて切り出し、菜箸に結びつけて毛糸をほぐします。今回は針金で挟まず、このまま菜箸から切り離します。

クリアファイルにボンドを塗ると、ボンドはくっつかず固まります。この性質を利用して、クリアファイルに毛糸をまとめていきます。
獣人ドールウィッグは細かいところに気を配らないといけないので、毛束はほんの少しずつボンドで固めましょう。あまりまとめて沢山ボンドで固めると失敗します。
これを大体クリアファイル2枚分ぐらい作ります。
一晩寝かせてボンドを良く乾かします。

乾いたボンドをはがすとこんな感じになります。この状態では貼り付けられないので、ハサミで余分なところを切ります。

ケモノウィッグは一気に毛束を貼り付けることができないので、この毛束をさらに適宜切り離して使うことになります。

セリアドール用ウィッグキャップの大きいサイズをアニマルヘッドにかぶせるとちょっとぶかぶかです。目が隠れないようにこのようにかぶせましょう。普通の人間用と同じようにかぶせると、耳の穴が縫い目で隠れて耳を差し込めなくなるので、必ずこのようにかぶせます。

手探りで耳を差し込む穴のところにマーカーで印をつけ、目打ちやカッターなどで穴をあけます。そして、ウィッグキャップを挟むようにして耳を差し込みます。

猫耳は特に湾曲しているので、適当に毛糸を貼っていくと耳の内側がハゲることになります。そうならないように、毛糸の束を細くカットして、耳の内側に毛束を貼っていきます。糊で固めた部分が見えないように、内側に隠すように折り返すようにボンドでくっつけていきます。ちょっと説明の難しい部分ですが、この後の仕上がり写真を参考にしていただければお分かりいただけると思います。

前髪と後ろ髪の分け目は耳が生えている部分を境にできます。そこで、耳の生えている境に、糊で固めた部分が露出しないように、隠すようにボンドで貼り付けます。
前髪は大体二列ぐらい毛束を貼るとちょうどいい感じです。(一列だと糊を隠すために固定する髪だけになってしまうので、前髪がバリバリになってしまいますふんわり前髪を作るには二列ぐらいあったほうがいいと思います)

前髪を貼った状態がこちらです。糊で固めた毛根を隠すように、ボンドで毛を貼って固定するとこうなります。この後顔が見えるように好きな長さで前髪を切りましょう。

後ろ髪はこんな感じです。この子はウェーブヘアなので、あえて毛糸を細かくほぐさないで、ウェーブを残しました。

頭のてっぺんの分け目はこんな感じです。耳の周りは特に細かく細く毛束を切って、微調整しながら貼り付けました。

耳ギリギリまで毛で覆い尽くします。

今回はここまで。次回ラストです。

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