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Chat GPT-4oを用いた石丸コミュニケーションの分析


1. はじめに

東京都知事選にて2位 約165万票を獲得した石丸伸二氏が連日話題となっております。

これは、石丸構文される独特の話法で話題になっております。これはふかわりょう氏(@fukawa_rocket)の下記ツイートに端を発し、藤堂和幸氏(@frecce)によって完成し大喜利状態が拡散しております。

質問で質問を返す、質問の定義に拘る等を駆使することで常に会話中に本題を話させず、常にマウントをとり続けると言う高度なコミュニケーション法にてファンを増やし続けています。

そこで、私はこの話法自体がコミュニケーションとして適切かどうかを客観的に判別できないか考えました。私には少なからず石丸氏に対して先入観(認知バイアス)があるため彼の言論を正確に評価できる自信がありません。また、言論の評価は曖昧な部分が多く評価の難易度を上げています。

そこで、Chat GPT-4o用いて石丸氏のコミュニケーションが適切かどうかAIにて評価するという試みを行いました。AIであれば入力された情報やスクリプトに対して忠実に評価してくれるためです。

石丸の一次資料を提供する取材不足(@shuzaibusoku7)氏による書き出しを元にした例を挙げます。

2. 検証評価

2-1. 石丸伸二 vs 古市憲寿 AI分析 (2024.07.08)

安芸高田市で繰り返されてきた典型的な石丸マジックが日テレnewsという全国版で炸裂した。素晴らしい。 古市「石丸さんが批判する政治屋と石丸さん自身はどう違うんですか?」 石丸「なんか堂々巡りになってる気がするんですけど、先ほど定義についてお話しましたよね」  ※初めての質問なので堂々めぐりの要素はありません。 古市「だから改めて定義を聞いてるんですけど、石丸さんの考える、批判する政治屋と、石丸さんが今自分が体現してる政治家っていうのはどう違うんですか?その定義を聞いてます」 石丸「同じ質問を今繰り返しされてます?さっき答えたばっかりですけど」  ※石丸氏は政治屋の定義しか答えていません。 古市「だからその定義を聞いてるんです」 石丸「え?もう1回言えってことですか?」 古市「いや、まだ答えてもらってないから聞いてるんです。石丸さんの批判する政治屋と・・」 石丸「え?政治屋の定義さっき言ったばっかりですよ」古市「整理しましょう。石丸さんはまず政治屋というものを批判してますよね。一方で石丸さんは政治活動されている。市長もやってました、今回都知事選に立候補しました。その批判されてる政治屋と石丸さんの政治活動ってのはどう違うんですか?」 石丸「ん?さっきの定義の話は?」 古市「だからその定義を聞いてるんです。どう違うんですかっていう定義の問題です」 石丸「え?だからだから言葉の定義じゃなくて、相違点を聞いてるってことでよろしいですか?」 古市「石丸さんは政治屋を批判してるわけじゃないですか。そこまで合ってますよね?一方で政治活動もされてるわけですよね今ね」 石丸「もうちょっとまとめて質問してもらっていいですか?」 ここで時間切れ。恐ろしい・・・。

https://x.com/shuzaibusoku7/status/1810147619660038498

取材不足氏の原文を含めて下記スクリプトで命令しました。

古市氏と石丸氏の会話のキャッチボールを判定してください

https://x.com/ankoku_othello/status/1810189869320380599

以下、出力結果です。

この会話は全体として、質問と回答がうまく噛み合っていない印象があります。以下にいくつかの具体的な点を挙げます:

この会話のキャッチボールも非常に噛み合っていない印象があります。以下に具体的な点を挙げます。
質問の理解不足
古市氏の質問は非常に明確で、石丸氏が批判する「政治屋」と自身の政治活動の違いについて尋ねていますが、石丸氏は質問の意図を理解していないか、意図的に避けているように見えます。
回答のズレ
石丸氏は「堂々巡り」や「定義の話」というフレーズを繰り返し、質問の意図から逸れています。古市氏は何度も同じ質問をしていますが、石丸氏は具体的な違いについての回答を避けています。
具体性の欠如
石丸氏の回答は抽象的であり、古市氏の質問に具体的に答えていません。これは質問を無視しているか、意図的に曖昧にしているように見えます。
質問の再確認
古市氏が質問を再確認して整理しようとしていますが、石丸氏はその意図を汲まず、再度定義の話に戻そうとしています。

この会話のキャッチボールは非常に低いレベルと言えます。古市氏は明確で具体的な質問を繰り返ししていますが、石丸氏の回答は的外れであり、質問に対する直接的な答えが提供されていないため、対話が成立していません。質問に対する誠実な回答が欠けているため、キャッチボールはうまく行われていないと判断できます。

https://x.com/ankoku_othello/status/1810189869320380599

2-2 石丸伸二氏 in 開票ライブ 2024 (2024.07.08)

巨大な銀河同士がスーッと擦れ違うような何とも言えない違和感。これが石丸マジックの魅力だ。 アナ「先ほどぶら下がりの中で、今回の選挙、自分たちは頑張ったと、走り切ったというような話をされてたと思うんですが、特にどういったところに力を入れてどんな手応えをお感じになりましたか?」 石丸「手応えの話じゃないですよそれ。自分たちができることを全部やったという意味です。何かの反応ではなくて自分たちの実感の話をしました」 アナ「はい、ではどんな点に手応えは感じたんでしょうか?」 石丸「手応え?手応えて言うんですかねそれ。自分たちでこれをやろうと決めて、それを実施した実行したというそれを手応えて言うのかな。でも手応えってもっと反応のことを言うかなという気がします。なんか違うニュアンスで聞かれてます?」 アナ「あいえ、今回自分たちは全力を尽くした、それはおそらく評に繋がったという風にお感じになってる点はあるかと思うんですが、その手応えあるいはこういったような政策は届いたなと感じる点あるいは課題だなと感じた点などはいかがでしょうか?」 石丸「届いたかという意味では、極めて大きいのが知名度の差ですよね。どう考えても。はい。その意味で、それは分かってたので、その不利な状況でできることを全部やってきたっていうところです。で、いかんともしがたい環境の話なので、その環境の中にいる主体としては限界があるっていうことだと思います。それはもうメディアの話であって私からから何か言うのも変かなっていう気がしてます」 開票LIVE 2024 〜カオス!東京で何が起きていたのか? https://youtube.com/live/PNsgUjnbzHk?si=0wDLE4AAbQscv5Q8…

@YouTubeより

https://x.com/shuzaibusoku7/status/1810158838664077477

取材不足氏の原文を含めて下記スクリプトで命令しました。

この会話の噛み合いレベル、アナと石丸のキャッチボールレベルを判断してください

https://x.com/ankoku_othello/status/1810160440405852228

以下、出力結果です。

この会話は全体として、質問と回答がうまく噛み合っていない印象があります。以下にいくつかの具体的な点を挙げます:

1. 質問の理解不足:
• アナウンサーが「手応え」という言葉を使って具体的な反応や成果について聞こうとしていますが、石丸氏はその言葉の定義にこだわり、具体的な内容に入る前に言葉の意味を問うやりとりが続いています。
2. 質問と回答の方向性のズレ:
• アナウンサーは選挙活動の具体的な手応えや成果について尋ねていますが、石丸氏は知名度の差という環境的な要因に話をすり替え、具体的な政策や行動については触れていません。
3. 具体性の欠如:
• アナウンサーの質問は具体的な手応えや感じた成果を尋ねているのに対し、石丸氏の回答は抽象的で具体的な成果については触れられていません。

全体として、この会話のキャッチボールはスムーズではなく、質問と回答が互いに食い違っている部分が多いです。このため、噛み合いレベルは低いと判断できます。アナウンサーが求める具体的な情報に対して、石丸氏がその期待に応える形で回答できていないためです。

https://x.com/ankoku_othello/status/1810160440405852228

2-3 石丸伸二氏 vs 宮根誠司氏 (2024.07.08)

宮根「今回の結果なんですけども、残念な結果とはいえ、相当手応えを感じた選挙戦ではなかったかと僕は思うんですがいかがでしょうか?」 石丸「言葉を返してしまって恐縮なんですが、残念でもなければ手応えという評価も特にはしてません」 ※悔しいのでやせ我慢してます  宮根「というと今どういう心境ですか?」 石丸「これまで山ほど同じ質問に答えてきたんですが繰り返すと、都民の総意が可視化されたというだけの現象ですね。で、みなさんがメディアがよく注目されているのは、候補個人がああだこうだという話でしかないので、実に些末な視点だなというふうに一蹴してます」 ※心境を言いたくないもんだから、マウントをとりつつ明後日の話をしてます 宮根「僕もちょっと頭悪いんで意味よく解らないんですけど、その都民の可視化ってどういうことですか?具体的に言うと」  ※返答の意味不明さをフォローしつつ軌道修正しようとしてます 石丸「え?都民が誰を推すかっていうのを一票で表した結果ですよね」 宮根「石丸さんは選ばれなかった人だっていう、ただただそういう心境?」  ※無理やり「心境」に結びつけて返答に着地させようとしてます 石丸「ん?多数決という結果においてはそうですけど、投票された方はいらっしゃるわけですよね。そこに善悪もなければ良し悪しもないという考えです」  ※一気に禅問答に突入して帰還不能に 宮根「結果がすべて」  ※諦めました。

https://x.com/shuzaibusoku7/status/1810318078204657879

取材不足氏の原文を含めて下記スクリプトで命令しました。

上記会話において宮根氏と石丸氏の会話のキャッチボールを判定してください。

https://x.com/ankoku_othello/status/1810321547430928649

以下、出力結果です。

この会話もキャッチボールとしては非常に噛み合っていない印象があります。以下に具体的な点を挙げます:質問の理解不足
宮根氏の質問は具体的な心境や手応えについて尋ねていますが、石丸氏はその質問に対して直接答えず、全体的な評価や都民の総意の話に逸れています。
回答のズレ
石丸氏は宮根氏の質問に対して明確な回答を避け、マウントを取るような発言や一般的な話に流れています。これにより、質問の意図が十分に伝わらず、具体的な心境についての回答が得られません。
具体性の欠如
石丸氏の回答は抽象的であり、宮根氏が求める具体的な心境や手応えについての情報が含まれていません。宮根氏が具体的に「都民の可視化」という言葉の意味を尋ねても、石丸氏は一般的な説明に終始しています。
軌道修正の試み
宮根氏は石丸氏の抽象的な回答を具体的な話に戻そうと試みていますが、石丸氏はそれに応じず、依然として抽象的な話に留まっています。最終的には心境に結びつけようとする宮根氏の試みにも具体的な回答が得られていません。

この会話もキャッチボールのレベルとしては低いと判断できます。宮根氏は具体的な情報を求めて質問していますが、石丸氏の回答が抽象的であり、質問に直接答えていないため、対話が成立していません。質問と回答が噛み合っていないため、効果的なコミュニケーションができていないと言えます。

https://x.com/ankoku_othello/status/1810321547430928649

2-4 石丸氏 in 日曜報道 THE PRIME (2024.07.14)

選挙の神様と言われる藤川氏が 「石丸氏が新党をつくると言えば都議選に出たい人が何百人も手を挙げてくる」 と語ったとされるパネルが紹介されると、石丸氏は次のように語った。 「だとしたら、早く何百人も手を挙げろよと思いますけどね。他人を待つんじゃない!と。誰かに頼るな!、自分でやれ!っていうのがまず私の第一声になります」 よくありがちな主体性の必要性を威勢よく訴えたはいいが、微妙に話の筋を外れていることがわかるだろう。「誰かに頼るな」と語る石丸氏本人がここでは期待されている主体性から逃げているからだ。 松山キャスターが 「まあでもそれは石丸さんがこの指止まれってまず指を上げないとなかなか人集まってこないんじゃないですか」 と軌道修正を図ったが、 石丸氏はなおも 「その他人に頼ってるから日本の政治がダメになって日本の国がダメになってんですよっていう」 と得意気に笑った。 こうした石丸氏の会話の根底にあるのは、相手の話をひっくり返そうというマウント取り、他人を指導できる立場にあるという思い込み、そして完結した他責思考である。 こうした基礎知識を頭に入れて石丸氏の話を聞くと、より楽しめるはずだ。 日曜報道 THE PRIME 2024年7月14日 LIVE FULL【1080pHD】 New https://youtube.com/live/NVdGLVSXJTA?si=L7zu5LVfRFBlJ8ML&t=3600s…
@YouTubeより

https://x.com/shuzaibusoku7/status/1812380930763563151

上記会話で石丸は会話のキャッチボールが取れていますか

https://x.com/ankoku_othello/status/1812386484097569247

この会話において、石丸氏のコミュニケーションの取り方には問題があります。具体的には以下の点が挙げられます。
1. 相手の意見を無視する
松山キャスターが指摘した「指を上げる」必要性に対して、石丸氏はその指摘を無視し、自分の主張に固執しています。これは相手の意見を理解しようとせず、自分の考えを押し付ける態度を示しています。
2. 自己中心的な発言
石丸氏は「他人に頼るな、自分でやれ」と強調していますが、これはリーダーシップを期待される場面で自らの役割を放棄しているとも取れます。リーダーシップを発揮すべき立場で「他人に頼るな」と言うのは矛盾しています。
3. 会話の逸脱
石丸氏の発言は藤川氏や松山キャスターの意図から逸れており、コミュニケーションの目的を達成していません。具体的な行動や指示を出すべき場面で一般論を述べることで、会話の流れを妨げています。

これらの点から、石丸氏は効果的なコミュニケーションを取れているとは言えず、相手との建設的な対話を阻害していると言えます。

https://x.com/ankoku_othello/status/1812386484097569247


3. まとめ

ここまで石丸伸二氏の発言や行動に関してAIにて分析した結果、以下の3点が挙げられます。

  1. 質問の意図を理解していない、または避けている

  2. 具体性の欠如

  3. 定義や言葉の意味にこだわる

これらの結果から、コミュニケーションがスムーズでないため、対象者との会話におけるコスト(時間・ストレス)が非常に高いことがわかります。これにより、安芸高田市の市長対市議会という二元対立を生みやすくなり、石丸氏が首長として自身の専決制や市長権限を盾に敵対者に対して一方的で攻撃的な場面が生まれる可能性があります。

現在、無職の石丸氏が今後の就職先としてテレビのコメンテーターを目指すのであれば、相手の話を理解し、より瞬発力のあるコメントを求められるため、コミュニケーション能力を高める必要があります。

最も心配なのは、既に関係の近い人間や支援者の一部も気づいているでしょうが、そのような声をどれだけ聞き入れられるかが、今後の石丸氏の進退を決める鍵になると思います。

また、今回GPT-4oを用いて分析したのは今後こう言った劇場型政治家の切り抜き動画によるプロパガンダを冷静に評価してほしいという願いがあります。都知事選にて165万票を超える人達が石丸伸二という存在にかけた願いは旧態依然とした政治屋への怒りそのものだと思いますが、その願いをかけた相手があなたの信をかけるに足る存在か、見極めるためのヒントはいくつあっても良いと思います。

最後に取材不足氏の丁寧な調査に感謝申し上げます。記事の引用に問題がありましたらご連絡いただければ修正・削除させて頂きます。

また、全文公開させて頂きますが本記事を気に入った方は下記からご支援頂けると今後の調査の励みになります。
長文お読みいただきありがとうございました。

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