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両親の介護保険認定申請をした日

今日、両親揃っての介護保険認定の申請を行った。

いよいよこういう日が来たなという思いと、3月に介護状態の義父の旅立ちを見送ったあとということもあって、親は順番に老いていくものなのだと実感。

まず父。5月頃だったか、80を目前にした父の免許更新手続きで高齢者講習で認知症の疑いがあると言われ、医師の診断書を警察に提出する必要がでてきた。

免許更新のための認知症診断をしてくれる病院というのが特別あるわけでもなく(警察もそういう病院把握していればいいのに!!!)、そういうのはたいがいかかりつけの医師で判断するという、なんともモヤッとした感じなんだけど、うちの父は腰痛や歯医者では医者にかかっているものの、内臓系は強いので内科はかかっていない。なので、一から認知症に関する診察をしてくれる病院を探さないといけない。

「かかりつけ医」というからには、父が通っているのは外科だからね。まずダメ元で外科に聞いてみると、認知症は専門外なので聞いてもさっぱり埒が明かず。だったら病院繋がりで情報提供くらいしてくれてもよさそなものだけど、わかりませんねーだって! 病院同士で情報の連携とかしてないのかね? 

しょうがないので、県がとりまとめている認知症関連の相談センターとかいうのがあったので連絡してみると、その電話口では大きな大学病院優先に診察の有無や概ねの診察費用を聞けるだけで、他の病院を紹介してくれるものではなかったのよ。しかも、大学病院だと診察予約までに1ヶ月以上かかると。そんなんだと父の免許更新期限すぎるわ!と思ったのと、なんのための相談窓口なのかと超がっかり。

そんなこんなで、いろいろ自分で調べて個別に問い合わせするしかなく、何件か問い合わせしているうちに、私の情報提供を待たずに、父が近所の内科に自分で行って調べていた。ほんと、父は思い立ったらすぐ勝手に動く多動極まりない人だ。

父が行った病院は認知症をみてくれる病院。しかも実家から近い。灯台下暗し。なんだよ、相談窓口連絡しなくても探せたじゃん!と思いつつも、父が診断書を取ってきた結果を見ると、軽度のアルツハイマー型認知症と診断。まあ、80になるし、年相応だよねと思っていたのでそんなにショックはない。

それを警察に提出したところ、速攻で免許を取り上げられた。父は相当憤慨していたそうだけどしかたない。本当に運転危なかったし、人身事故を起こされる前にこうなってよかったとホッとする反面、車がない生活はより不便になる。そこで、弟たち提案で電動機付き自転車を購入し、父はそれを足代わりに乗り回しているとのこと。

ただ、昔から多動で不注意の多い人だった父が、さらにひどくなっているのは明らかで、やたらと探しものをしているし、そうかと思うと、なにか考え込んでいるように固まっているときもある(おそらく、戸惑っていたり、考えがうまくまとまらないのだろう)。

母がいつも以上に愚痴をいうようになったのが気がかりだったのと、母も認知症までとはいかないけど、腰痛と骨折があるせいで、行動範囲が狭まり、運動もできないために、思考も衰えてきているのがあきらか。福祉用具のレンタルや手すりをつけるなどの生活環境の整備に介護保険が使えたらなというのもある。

このままだとふたりともどんどん衰えていくのは確実だし、介護保険申請を介して、地域包括センターと繋がっておいたほうが、今後のためになにかと助けになるだろうとの判断から、今日、自宅に地域包括センターから福祉士の方に来てもらって、介護保険申請の説明を受けたのだ。

一見すると、うちの両親は人前ではシャンとしているので、要支援になるかならないか程度にも思える。ま、それは、次回以降に認定調査をする人と日程調整を経て、介護判定がどうなるか決まるのだろうけど。

うれしかった情報のひとつに、介護認定にならなかった場合でも、市で行っている介護予防事業があって、そちらで予防のための支援が受けられるということ。ジムみたいなところでの運動や体操教室なんかもあるらしく、しかも送迎付きのものもあるのだそうだ。

これよ、これ! 車がなくなった今、週に1回でも外に出てなにかをするようにしたかったのよ! 

ひとまず、ここまで両親とともに話を聞き、納得の上で書類申請。ふう。これから、実家に行く回数が増えるし、私のガソリン代もけっこうな出費になるけど、こういうのはリモートでできないしなぁ。

今後も介護保険申請がらみのことは、備忘録としてここに記録する予定。




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