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この世の真理に気付いた話。


 大袈裟なタイトルの割に、中身はA4コピー用紙ペライチ分の厚みしかないかも知れない。更に読み進めるかどうかは、アナタ次第。これは私がお風呂でわしゃわしゃ身体を洗っていた時にふと思ったこと。

 10年以上経った今でも話題に上がる、有名なこのツイートは私も目にしていた。その時は『深いな……』と思っただけで、結局自分の何かを変える事は無かった。それが今、身体を洗い終えて湯船に浸かった時、『あ、そういう事ね』と気が付いたのだ。折角の悟りを備忘録として残す事にした。宗教上の理由(適当)で3行しか読めない方へ、先に結論をデデドーン。


 上の3行だけで全てを理解できた方は、以下全文スルーでおk。
何だよコレ、解説してクレメンスの民は気が向いたらお読みくだされ。

三種の神器を使いこなせ!

◆自分にハマる『やり方』を見つけ出せ

 『あなたは高校生です。苦手だと感じている英語のスコアを、どうにかして70点から90点へアップしたいと思っています。どうしますか?』

 単語帳をひたすら暗記する、リスニング用のCD教材を聴きまくる、通信教育や塾に通うなどアプローチは色々ある。結果的に勉強を続けていれば、幾らかの成績アップは見込めるだろう。しかしここで重要なのは、数多の選択肢から迷うことなく、マイベストを選べるかどうかだと思う。
 先ほど英語を例に挙げたが、それは私自身にとって重要な要素というだけで他意はない。
 ここで少し私と英語の馴れ初めを語らせてもらいたい。べ、別に長くなるかもしれない自分語りなんかに、付き合ってくれなくてもいいんだからね。
 英語との邂逅は、小学生の時に通っていた公文教室だった。ある日教室へ入るや『ェアーントゥ……アポォ』という音が飛んできた。音の先には1人の
生徒がバーコードバトラーみたいな機械に、横長のカードを通している。
 『ソニー カードリピーター CP-55 』なるデバイスは、かつて使われていた公文式教材のひとつだ。試しに検索すると、2024年に於いてもフリマサイトへ出品されていて驚いた。ちなみに現在は、据え置き型から『E-Pencil』と呼ばれるペン型ツールに置き換わっているらしい。
 少し話が逸れてしまったが(これだからオタクは……)このデバイスのお陰で私は、それまでは未知なる存在だった『英語』と遭遇した。何故か強く興味を抱いた当時の私は、英語『沼』に嬉々として飛び込んだ。教室の先生に『待ち時間にリピーターを使いたい』と伝えると、光の速さで母親に英語も追加しませんかと提案してくれた。教室としては、教科を追加してもらえば収益アップに繋がる、そういった面もあったと思う。同時に先生は、生徒のやる気を引き出すのがとても上手だった。興味を持ったタイミングを逃さずにコンテンツを供給していくスタイル、マジパないわー。
 それからの私は英語>>>>>>>>>国語>>>算数くらいのバランスで通い続けた。高学年になったある日、『英検受けてみない?』と先生に言われた。『大丈夫、いつも通りやれば合格できるから』と言われるまま受験すると、6級から4級までポンポンと合格できてしまった。以降は中学で3級、高校で2級に合格し、気が付けばクラスメイトから一目置かれる存在になっていた。
 進学した大学では、結局お遊び程度の外国語カリキュラムしか無く、次第に興味が薄れてしまった。同期と遊んだり、サークル活動に勤しむ比率が高くなった事が主な原因だろう。現在はと言うと、英検2級を再受験してもきっと不合格。あーあ、折角伸ばしたスキルを無駄にしちゃって、何やってんのォ!と自分でも思う。
 大学卒業、就職から数年後、ふと『巷で流行りのTOEICを受験してみよう』と思い立ち、ロクに勉強する事なく当日を迎えた。結果は430点程度。事前調査によると、『英検2級ホルダーなら600点前後は取れる』との事だったが、どうやら自分の英語スキルはかなり巻き戻ってしまったようだ。
 2度目の受験は更に数年後。今回は事前に参考書を使って試験対策をした。スコアは520点付近と前回から100点近く伸びた。イエフゥー!と結果通知を目にしながら私は『英語、やっぱり楽しい……!』と思った。この瞬間、自分にとって『勉強する』とはどういう事なのか、どうしたら結果を出せるのかについて悟ったのだ。
 3度目は遂に、何となく設定しただけの目標だった600点へ到達する事ができた。ヒィイイヤッホォォォォォォオウ!!!!(AA略) これにて自分語り 糸冬了 。
 そんな訳で、これまでの経験から得た知見がコチラ↓↓↓

◆楽しい時間はガチで秒で終わるやつ

 はい来ましたー、2つ目のトピック。自分が『楽しい』と感じている時は、秒で時間が過ぎてしまいがち。つまり、イヤイヤ取り組んだところでモチベも結果も振るわないよねー?という話。は?何を分かり切った事を……と思う気持ちは一旦棚に仕舞ってもろて、解説していくわよォ〜。

―― 取り組みたい内容に対して、目的意識を持てる?やってて楽しめそう?

 スパイ映画や時代劇を見ていると、大体拷問シーンがある。ヤられる側はしたり顔で『くっ……殺せ!』とか『ナニをされても話すことはない……!』的なセリフを言う。これはピンチな状況を利用して、自らの忠誠心を示す絶好の機会だと捉え、ヤれるもんならヤってみろ!と自分のモチベを高めているとは言えないだろうか。秘密を吐けばたちまち裏切り者。ひたすらに痛めつけられ、悶え苦しむ程に忠誠心が高まる現象の名前を、僕達はまだ知らない(SEGAの名作ゲーム、電脳戦機バーチャロンで例えるとフェイのハイパーモードみたいな感じ?)
 すまない……また話が逸れてしまった。つまり、拷問だと思ったままでは延々と続く『辛い状況』を、スーパー忠犬アピールタイムだと思い込む事で、むしろこれはご褒美なのだと『認識を上書き』してしまえ!と言う事だ。
 ひと昔前に週刊少年サンデーに連載されていた『神のみぞ知るセカイ』という作品をご存知だろうか。主人公の根暗男子高校生は『リアルなんてクソゲーだ』と、正しい選択肢を選べばヒロインと親密になれる、美少女ゲームの居心地の良さに浸りまくっているヤバいやつだ。ここにドジっ子悪魔がやってきて、『リアル女子と恋愛フラグを立ててほしい』と泣きつかれるところからストーリーが始まる。ちなみにアニメ化されているぞ!(謎のダイマ)
 本作では、リアル女子を美少女ゲームのヒロインとして捉え、どの様に攻略するか試行錯誤していくプロセスがキーポイントとなっている。本来超絶苦手な3次元の異性と親密にならなければいけないのは、主人公にとって正に拷問と言える。そこで苦行から無双へ、状況を自分が得意なテリトリー(ギャルゲー的展開)に持ち込み、攻略難易度を下げて見事にクリアしたのだ。
 まとめると、とりあえず自分の必勝パターンに当てはめろ!というワケだ。もし失敗しても、何が定石から外れていたのかを検証していけば、自ずと正解が見えてくるだろう。何処かのスレで見た、付け焼き刃の攻略法を試すより圧倒的に捗るはずだ。
 長々とたとえ話を挟んでみたが、兎に角このひと言に尽きる。

◆『強いられている』から早く抜け出せ

 アナタはこのセリフ『〇〇を……強いられているんだ!』に聞き覚えがあるだろうか。機動戦士ガンダムAGE 第6話、イワーク・ブライアのセリフ。テレビ放送当時は、ネット上で語尾にコレを付けるのが流行ったんだ……。
【強いられる】
 とは
無理やり、その状況置かれる、そうせざるを得なくなる、余儀なくされる、などの意味表現
引用元:weblio国語辞典 

 さて、『勉強』という単語を分解してみる。『強いて勉める』とは、嫌なことを自分に強制するという意味らしい。類義語は『努力』。
 もうお分かりだろう。イヤイヤやるのでは成果が伸び悩む。一方で楽しい時間はあっという間に過ぎていく。アナタがゲームや読書など『楽しい時間』を過ごす時、果たして強いられる感覚はあっただろうか。

つらい人生に「ログインボーナス」を 毎日を生き抜くためのライフハックに前向きになれそう
引用元:ねとらぼ https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1808/05/news018.html @itm_nlabより

 人生がつらい!なら楽しくするにはどうしたらいいんだぜ?と考えて、じゃあログボあったらいんじゃね?に至る話。目から鱗すぎる……!
 当時このツイートを目にした私は鳥肌が立ったし天才がおる!と思った。そして、自分にとってのログボって何だろう?と考えてみた。私の場合は『美味しいものを食べる』事に幸せを感じがちだ。という訳で、頑張れた時はダッツのラムレーズンを食べるとか、パティスリー〇〇のケーキを食べるなどの『ご褒美』を用意する事にした。そしてぼちぼち結果にコミットできた。

◆あとがき

 学習方法の向き不向きについて私が感じたことを書いてみる。youtubeをはじめとする動画視聴サイトの出現から、エンタメの在り方が大きく変わったと感じる。これは教育分野においても同じだ。主に対面かつ書籍ベースだった教育方法に加え、TPOに柔軟に対応できる、動画配信を活用する新しい授業スタイルが確立した。視聴環境さえ用意できれば、電車移動などのスキマ時間でも、学習を進める事が容易になった。難なく片手で扱えるスマホとの相性がとても良い。
 スタイリッシュとも言える動画形式は、確かに利便性が高い。しかし、一度落ち着いて考えてほしい。それがマイベストな方法なのか?と。何故なら、文書ベースでは5分とかからない内容でも、動画になると平気で10分20分と時間を食い潰す事があるからだ。5分程度の動画内で話される内容を全て文書化して、黙読してみたら秒で読めちゃった、なんて事もあり得る。 (天井のシミを数えるまでもなく)
 自分でハードカバーの文芸書を読み切るには、3時間程かかってしまう事もままる。それがまとめ動画ならせいぜい20分程度で、大まかなあらすじが理解できるという点はタイパが良いかも知れない。しかし、書面なら5分で読める程度の内容を、動画で20分もかけて解説される事が、果たしてメリットなのか?という点には疑問が残る。また、私個人としては『音声ベースよりも、テキストベースの方が頭に入りやすい』という傾向があるので、その時々で使い分けを心掛けている。書面の良さは、他者の思惑に左右される事が少なく、希望に応じて速やかに何度でも読み返す事ができる点だ。一方で動画の場合、内容について逐一メモを取る必要がある。しかも、一度通して視聴しないと要点をまとめる事が難しい。親切にテロップ表示された部分だけが要点とも限らないのだ。何より再生速度に合わせないといけない。
 学習において、私は動画形式を苦手に感じる生き物なので、基本的にはテキストベースを採用している。これを読んだアナタはどのタイプがハマるだろうか?もしまだ見つかっていないなら、まず相棒を見つける事から始めるといいのではないかと思う。そして、知らないことを知る楽しさを感じながら、成績アップも捗ることを心から願っている。


わたしが書いた読書感想文に添えられたコメントがトラウマになったまま。国語教師の『良い本を読みましたね』という文章力について完全スルーの評価を下されたあの日、わたしは『書くこと』を諦めた。誰かに伝わらない文字の羅列に意味なんてない。