待ち合わせ、大阪にて
9月28日（土）
夕方、勢いで夜行バスのチケットをとった。
社会人1年目くらいまでは夜行バスよく使ってたな。最近はめっきり使っていなかった。寝れないかも、と思い本を2冊持っていったけれど、全然寝れた。そういえば私は夜行バスでしっかり寝れるタイプの奴だった。
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9月29日（日）
am5:50、大阪駅着。まずは大阪の友人宅をめざす。友人宅で、ちょっと寝るね〜と言って3時間寝た。シャワーを借りたら、前に泊まったときに忘れたシュウウエムラのクレンジングが1ミリも減らずに置いてあって、律儀だなあと思った。
大阪っぽいものを食べたかったのだけど、あまりにお腹が空いていたので、ひとまず吉牛で腹ごしらえをした。旅先で食べる牛丼、よい。
私は昔、3ヵ月くらい大阪に住んでいて、その時にあらかたの観光地は回ったのだけど、そういえばちゃんと通天閣をみたことがない気がしたので、新世界へ向かった。通天閣、なんでHITACHI？と誰しも1度は考えたりするのかな。それとも、そう思うのは茨城出身の民だけなのかな。
通天閣ニコル、かわいすぎる
隣にいたカップルの女の子が、タコを抜いて全部彼氏にあげていて衝撃だった
友人発案で、天王寺動物園へ。ド歓楽街の真横に動物園があって、家族連れで賑わっているのはなんだか不思議なかんじ。
ふらふら園内を見て回りながら、友人がちょいちょい蘊蓄を披露してくれるのでおもしろかった。友人は普段自分のことをあんまり話さないので知らなかったけど、たぶんすごい動物好きじゃん。動物園を出た後、たのしかった〜と満足気でよかった。
鳥の楽園、と題された場所
夕方、京セラドームにむかう。BUMP OF CHICKENのライブ。一緒に行く予定だった近所の友人が体調を崩してしまい、一度はリセールに出したチケット。でもやっぱり、私は行こうと思い立ち、1枚リセールをキャンセルして、夜行バスに飛び乗ってここまで来た。
スタンド席から見るPIXMOBの光は、それはそれは美しくて少し泣きそうになった。ベルーナドームの時はあまりの暑さですこし体調がわるそうだった藤くんは、今日はすこぶる元気で、歌詞を変えまくりアレンジをしまくりだった。
今、大阪城ホールでは、めちゃくちゃカッコいい『Ofiicial髭男dism』ってバンドがライブしてるんだって。
（観客、拍手）
それはめちゃくちゃカッコいいバンド『Ofiicial髭男dism』に対する拍手ってこと？そういうのはもっと盛大にやっていいんだぜ？
（観客、大拍手）
今、東京からは唄う「ふじはら」がひとりと、唄う「ふじわら」がひとり減ってる。
そんで大阪では唄う「ふじはら」と、唄う「ふじわら」が増えてる。
藤くんがMCで他のバンドの名前を出すのはめずらしいな〜と思ったら、昨日髭男のライブMCでBUMPのライブに触れていたからだったらしい。そして今日は、京セラドームで髭男リスペクトの拍手が巻き起こる裏、城ホールではプラネタリウムの弾き語りが行われていたらしい。あったかい世界すぎる。
はじめて大阪に来れたのは、音楽をやってたからなんだ。音楽やってたから大阪に来れたんだ。もう何回来たかは分からない。最初のうちは数えてた。これで2回目、３回目……、今じゃもうわからなくなった。
その時から来てくれてた人もいるかもしれない。来なくなった人もいるかもしれない。もう地球にいない人もいるかもしれない。まだ生まれていなかった人もいるかもしれない。
大阪、また来るよ。
でも、また会えるかなんてわかんねぇだろ！
でっかい地震が起こるかもしれねぇじゃん。ダンプが突っ込んでくるかもしれねぇじゃん。わかんねぇ、でもそうだろ？
こうやって会えてるのは奇跡みたいなもんなんだよ。俺は君にまた会える奇跡を信じて曲を書くから。その時、君が元気じゃなくてもいいよ。少しでも俺の声が聴こえたら、耳を貸してほしい。
ありがとよ！
藤くんに何があったのかは分からないけれど、ラストMCで、あまりに苦しそうに、切実に、泣きながらそんなことを言うもんだから、私も涙がとまらなくなってしまって、ビショビショに泣いた。周りの人も結構、ビショビショに泣いていた。
恒岡さんもチバもさユりちゃんも死んじゃった。日本は天災も多い。明日、私の大事な人たちが生きている保証はないし、私が生きている保証もない。その事実がたまに、すごくこわくなる。こわくなってしまう時、そしてもしそのこわい出来事が本当に起きてしまった時、その時に私が最初に選ぶのは、きっとBUMP OF CHICKENの音楽だと思う。今までもそうだった。
ライブおわり、一度家に帰っていた友人が大阪駅まで出てきてくれたので飲みに行った。大阪の友人にしても、近所の友人にしても、出会ったのは大学時代だけれど、当時はそれほど親しくなかった。それが社会人7年目になった今、一晩中喋ったり、一緒に出かけたり、飲みに行ったりしているのだから、不思議なものだとつくづく思う。
12月は、ふたりと一緒にBUMP OF CHICKENのライブへゆく。とてもたのしみ。