待ち合わせ、札幌にて
10月14日(月)
早朝、最寄り駅にて近所の友人と待ち合わせ。友人は昨夜37.5度の熱を出していて大変心配だったけれど、無事に熱は下がったみたいでよかった。
離陸の1時間ちょっと前に羽田空港についた。三連休最終日だからなのか、早朝だからなのか、チェックインも保安検査も一瞬で終わり、あまりに暇してしまうかと思ったけれど、友人と並んで朝ごはんを食べながらぼーっとしていたらいつの間にか搭乗がはじまっていた。いつも通り。
JAL、国内線でも全部の座席にモニターがついていて驚いた。フリーレンをみた。漫画を読んでいるし、アニメも履修済みなのに泣いた。隣で友人もフリーレンをみて泣いていた。機内サービスのコンソメスープは涙が引っ込むくらいあちあちだった。
新千歳空港に到着し、飛行機を降りると、ひんやり。秋のおわりくらいの空気だった。快速エアポートで札幌に向かう間は、爆睡。友人は交通機関であんまり寝ないのですごいなーと思う。私はすぐ寝てしまう。「眠くないの?」と聞くと「ここは安全じゃないから」と言っていた。前世が武士だったっぽい。
昼、味噌ラーメン。『狼スープ』というお店に行った。にんにくとしょうがが効いていて、油分多めのあちあちでおいしかった。
中島公園をふらふらしていたら文芸館とやらを見つけたので、寄り道。特別展示で氷室冴子展、常設展示で北海道の文学展をやっていた。北海道の文学展ではアイヌの言葉や文学の展示もあっておもしろかった。全然違う言語だものな。
北海道大学をふらふら。自然豊かで、ゆったりとした時間が流れている美しい大学だった。近所にこんなところあったらいっぱい散歩しにきちゃう。
かの有名なクラーク先生は、実は9ヵ月しか札幌にいなかったらしい。9年くらいはいた爪痕を残している。校則が書かれた書を破り捨て、「紳士たれ!」と言い放ったという話がすき。
夜、お寿司。私はホタテがそんなに得意ではないのだけど、口コミでホタテがうまい!と書いているひとがたくさんいたので食べてみたら、本当においしかった。くさみがなくて、とろんとしていて、大変美味。八角という、関東のほうでは聞きなじみのない名前の魚もおいしかった。サッポロクラシックのんで、花咲ガニのお味噌汁ものんで、まんぞく。
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10月15日(火)
朝兼昼、おにぎり。『ありんこ』という、北海道で有名らしいおにぎり屋さんに買いに行き、ホテルで食べた。お米がおいしい。握りもふわっとはしているけれど、ぼろぼろ崩れるかんじではなくて食べやすい。あと、豚汁にはいっていたじゃがいもが大変おいしくて北海道を感じた。
レンタカーを借りて、支笏湖へ。行きは友人に運転してもらった。快適。
支笏湖はとってもきれいな湖だった。沖縄の海くらいきれい。あんまり天気がよくなかったからなのか、遊覧船は欠航していた。こんなにきれいな湖なら乗ってみたかったな。ビジターセンターにはめちゃくちゃしっかりした支笏湖やその周辺の自然についての展示があって、それもよかった。ヒメマスにバーチャルお触り?ができる謎の装置もあった。
まだレンタカーの返却時間まで余裕があったので、友人と運転をバトンタッチして羊ケ丘展望台へ。バトンタッチしたはいいけれど、私は運転がへたくそなので友人はあんまり気が休まらなかったと思う。ちなみに、友人と私は同じ免許合宿で免許をとっている。どこでこんな差がついた?羊ケ丘展望台へむかう道を間違えまくり、一生たどり着けないかと思った。
夜、スープカレー。『GARAKU』という有名なお店に行ってみたら大行列だったので諦め、近くにあった『SOUP CURRY KING』というお店へ。チキン野菜カリーを注文。もちろんサッポロクラシックも。とってもおいしかった!店員さんも朗らかでほっこり。
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10月16日(水)
お昼、トリトン。大行列のイメージだったけれど、札幌市街地からすこし離れた店舗に開店5分前くらいに着いたら待ちなしで入れた。
ちょっと、びっくりなくらいおいしかった。今思い出してもよだれが出るくらい。旬の秋刀魚はおいしすぎて2皿きめた。こんなもので育ったら、味覚が大変なことになっちゃうんじゃないだろか。
腹ごなしにまた北海道大学をふらふら。よく晴れた日で、ポプラ並木が美しかった。
六花亭でおやつを買い、ホテルに戻ってお茶して、ネトフリで水曜どうでしょうのカントリーサイン回を見ながら昼寝をした。こういうゆったりまったりな時間の使い方を旅先でもやってよい、旅行だからといってぎちぎちに予定をつめる必要はない、というのは今回の旅の大きな発見。
夜、BUMP OF CHICKENのライブ!この旅の最大の目的。キャパ2000人ほどの会場だったので、3階席からでも肉眼でステージがよく見えた。
藤くんはいつだったかにハンドマイク解禁してから、本当によく動き回るようになったと思う。動き回るしジェスチャーもよくする。そういうのがよく見えて楽しかった。
ヒロがヒデちゃんと幼稚園〜高校までずっと同じにのに1回も同じクラスになったことなくて、という話をしていて、本当に奇跡みたいなバンドだなあと改めて思った。藤くんの書く、なんとなく懐かしい気持ちになるような歌詞はきっと、4人でわちゃわちゃ遊んでいた子どもの頃の思い出からくるものなんだろうな。
ライブおわり、元々の体調のわるさも相まってへろへろになってしまった友人をホテルに残し、ジンギスカンを求めひとりすすきのに繰り出す。迷った末に『だるま』に決めた。
着席してすぐ「野菜入れていいですか?」と店員さん。よく分からないまま頷くと、ジンギスカン鍋のふちの部分に大量のたまねぎを入れてくれる。それから間もなくサッポロクラシックとお通しのお新香、お肉が到着。お肉が焼けるのを待つ間、お新香でビールをちびちびやる。お肉が焼けたら、タレにくぐらせ一口でいただく。さっぱりジューシーな脂を堪能したら、サッポロクラシックをごくりといく。気持ちよくてくらくらした。食べ進めていくうちに、お肉の脂で玉ねぎがしんなりしてくるので、こちらでもちびちびやりつつ。おいしすぎる。札幌のひとはこれが日常なの?うらやましいが過ぎる。
〆に、北海道出身の方から教わったお茶漬けを食べた。お茶漬けというメニューはないけれど、ライスを頼み、それを店員さんに差し出しながら「お茶を入れてください」と言うとほうじ茶を入れてもらえるので、そこにお好みで焼いたお肉と、残りのタレをすべて入れてお茶漬けにするのだ。これがさっぱりしていて、でも旨味がつまっていて、ものすごくおいしい。騙されたと思ってやってみてほしい。
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10月17日(木)
昼、スープカレー。2軒大行列で諦め、また『SOUP CURRY KING』へ。ふたりとも挽肉納豆カリーを頼んだ。おいしかった。おいしかったけど、チキンスープカリーのほうがおいしい。というか、普段めちゃくちゃ納豆食べてるのでなんか日常の味になっちゃったのかも。
AOAOという水族館へ。大人向けっぽい水族館で、平日ということも相まり、ゆったりのんびり見れてよかった。ゆっくり見すぎてかなりの数のひとに追い抜かれた気がする。途中、迷子のおばあちゃん集団を助けたりもした。
展示のラスト、ペンギンを間近で見れるところがとてもよかった。いようと思えば1日余裕でいれちゃうな。
快速エアポートで新千歳空港へ。指定席をとった。ゆったりできてよい。帰りは寝ないで、友人とだらだらしゃべっていた。あっという間。
展望デッキに出てみると、月が綺麗だった。満月かな?いやまだあとひと押しいける気もするかも、と話す。満月でした。
夜の滑走路もとても綺麗。さむくなければずーっと見ちゃってたかも。
飛行機に搭乗したあとは、月見えるかな〜と窓の外ばかり見ていた。結果、首を痛めた。心に少女がいても、からだはもう立派なアラサー。後から機内アナウンスで知ったのだけど、この日の月はスーパームーンだったらしい。上空10000メートルでみる月は、地上でみるより若干大きくて、明るかった。
帰ってきていろいろ思い出しながらnoteを書いていたら、恐山も私たちより少しあとのタイミングで北海道(帯広)に行っていたことを知る。それなのに私より断然はやくまとまった文章をnoteにあげていてすごい。これが作家先生……。
帯広もすごくよさそう。行ってみたい。