彼女というだけで、赤の他人だった私に優しくしてくれるのが不思議だった
10月に彼氏ができて、初めての3ヶ月ぐらいは、優しくしてくれることが不思議だった。
とてつもなくノロケのような話だけど、初めて彼氏ができた私にとっては、本当に不思議だった。
この間まで赤の他人だったのに、エビ炒飯に入ってる1番大きいエビをくれるし、虫が好きじゃないのに昆虫館に一緒に入ってくれる。
その日のお弁当のおかずの内容を事細かに聞いてくれたときは、こんな面白みのない話を聞いてくれる異性なんていない。これが彼氏のいる生活か…と彼氏という存在を感じ始めた。
さらに驚かされたのは、12月の私の誕生日だった。
誕生日を祝うために有給休暇を取ってくれると言うのだ。すごい。私の誕生日を祝うために有給休暇を取るなんて、彼氏以外の何者でもない。
当日には、ケーキを好きなだけ買っていいよと選ばせてくれた。
そんな事まで許されるのか…
この辺りから、彼氏という新ジャンルが自分の中で確立されていった。
美容院に行くと、彼氏とはどうー?と毎回聞いてくれるので、「赤の他人だった私に、彼女というだけですごく優しくしてくれるのがほんまに不思議です。」と相談した。
美容師さんは、「好きやからやんかー!」と笑っていた。
友達に恋愛の進捗報告するときもそうだが、周りには人生の先輩ばかりだなぁと思う。