経験者が語る・インド人彼氏との婚約【結婚編】
ハローナマステどうもインド人嫁です。
私は2018年にインド人の男性と結婚した日本人女性です。夫とは約3年お付き合いをして結婚し、現在結婚2年目になります。私は初めて出会ったインド人が夫だったので、出会った当時は知らないことばかり。関係を深めていくなかでも色々と戸惑うことや不安なことが多かったです。この記事では、インド人男性とのリアルな恋愛や結婚について、自分の経験をもとにまとめていきます。
今回の記事は結婚編ですが、以前公開した記事(出会い編・恋愛編)も読むとさらに分かりやすいと思います。お時間のある方はぜひ過去の記事も読んでみてください。
こんな人にはぜひ読んでほしい
・インド人の男性と交際中
・インド人の彼氏と結婚前提のお付き合いをしている
・自分の周りに外国人とお付き合いしてる人や結婚している人がおらず、なかなか恋愛相談ができない
・インド人の彼氏との婚約・結婚を考えており、情報を集めている
・インド人の彼氏と結婚したら将来どうなるのか不安がある
▼正式に婚約した日
前提
今回の記事に書いていることはあくまでも自分の経験をもとに話しています。一般的なインド人の傾向や風習を話すこともありますが、それが全てのインド人に当てはまる訳ではありません。インド人だけでなく日本人にもいろんな人がいますので、100人いたら100通りの価値観や考え方があります。ここに書いたことは全ての人に共通することではありませんのでご注意くださいね。
ネット上の情報に惑わされないで!
インターネット上でGoogleなどを使って検索すると、いろんな記事が出てきます。私もインド人の彼(現在の夫)と出会った当時はよくネットで検索していました。自分の周りには外国人と付き合っている人はいましたが、インド人と出会っている人はおらず、自分と同じような状況の人はいませんでした。そのため友達に恋愛相談をすることもあまりできなかったです。
私と同じように、インド人の男性と出会ったけれど分からない事が多くてネットで情報検索をしている人は多いと思います。実際、これまでに開催した日印(日本とインド)カップルオフ会やオンライントーク会などで話を聞いてみると、他の人も同じようにネット検索していました。そして、ほとんどの人が言うのがネット上の記事を読んで不安になったということです。私も同様にネット上の情報を読んで不安になったことがありました。インド人と出会って騙された、とか浮気されたとか、そんな記事を読むとどうしても不安になりますよね。気持ちはよくわかります。
そして現在、私自身がインド人の男性と恋愛して結婚した経験でいうと、ネット上の記事は間違っているものもあると感じています。もちろん全てではありませんが、一部は話を盛っていたり、真偽不明なもの、明らかなフェイク(嘘)もあります。自分がまだ経験していないと、どれが嘘なのか見分けるのが難しいですよね。そこで私の経験上、こんな記事やブログは怪しい、嘘っぽいと思っているものを下記にまとめました。
真偽不明の怪しい記事やブログの共通点
・誰が書いているのかよく分からない
・まとめサイト
・インパクトのあるタイトルをつけている
・何かのビジネスや商品をPRするために書かれている
・インド人と恋愛や結婚した経験がない人が書いている(インタビュー記事を除く)
・絶対に〜です、のように言い切った表現をしている
このような記事やブログは、私の経験上、疑問に思うことが書かれていることが多いです。もちろん100%ではありませんが、記事のアクセス数を稼いでお金を得るために話を大げさにしたり、興味を持たせるためにわざとインパクトのある言葉を使っている事が多いように感じます。
自分が経験していないことを書いている記事も気をつけた方が良いと思います。インド在住の誰かから聞いた情報って曖昧ですよね。インドに住んでいる日本人はたくさんいるし、その全員がインド人と恋愛経験がある訳ではありません。そして、もちろんインド人にもいろんな人がいますから、全てのインド人に当てはまるということはあり得ません。
また、中にはライターがお金をもらって書いているような記事もありますが、それらが怪しいかどうかを見分けるのは難しいです。例えば、このnoteの有料記事では、自分のプライベートな情報や貴重な価値ある情報を提供するために有料にしている場合もあります。単純にお金を稼ぐために書かれた記事=怪しい記事ではないと思います。しかし、何かのビジネスや商品を広めるために書いている記事は、微妙な内容も含まれている印象があります。
なので、これを逆に考えると
ある程度信頼できる記事やブログは
・実際にインド人と恋愛や結婚した人が個人的な経験や体験談を書いている(インタビュー記事を含む)
・記事やブログを書いた本人がどんな人なのかがよく分かる(顔出ししたり本名で書いている)
・あくまでもこれらは自分の経験であり誰にでも当てはまることではない、と表現している
・何かのビジネスや商品をPRしていない
・インパクトのある言葉を使って記事に誘導していない
ということになります。もちろん、これらも100%信頼できる記事というわけではありませんが、ひとつの指標にしてみてください。ネット上の怪しい情報に惑わされて誤解したり不安にならないよう、情報収集の際には気をつけてくださいね。
そして一番重要なのは、相手の本質を理解せずにネット上の情報だけで判断しないということです。ネット上の真偽不明な情報よりも、目の前の相手のことを大切にしてください。インド人の彼のことを、国籍だけで判断するのはやめた方がいいと思います。インド人だから〇〇なんだ、といった偏見や決めつけは危険です。
もしもあなたが、日本人女性は尻軽だとか、金目当てで近づいてきている、などといったネット上の情報をもとに、自分のことを判断されたら嫌な気持ちになりませんか?
他の人からの情報だけで判断せずに、目の前の相手と向き合って理解しようとすることが大切だと思います。当たり前のことですが、人はみんな一人一人違います。私は、国籍や見た目だけで判断せず、フラットに人と関係が築ける人は素敵だなと感じています。
インド人男性と婚約するときに知っておきたいこと
・インドではプロポーズをしない
インドにはプロポーズの文化はありません。一般のインド人たちはプロポーズ自体を知らない人も多いです。知っていたとしても何かのドラマや映画で見たことがある程度でしょう。ということで、日本人からすると「プロポーズしないでどうやって結婚の意思を確認するの?」と疑問に思います。今までの記事でも話したように、インドでは恋愛結婚は少ないです。ほとんどがお見合い結婚なので、出会った当初から結婚を前提に話が進んでいます。いつ婚約して結婚式はいつにするか、などのスケジュールも両家の親を中心にどんどん決めていきます。対して、少数派の恋愛結婚をしている人たちはどうかというと、親に交際相手を紹介する時点で、もう結婚の意思を伝えることになるそうです。二人の親に会いに行こう、挨拶しようという時点でお互い結婚の意思を固めたことになるとか。そこから親を説得するのに必死で、プロポーズをすることなんて頭にないようです。
私たちの場合は、私からプロポーズを催促しました。インドではプロポーズをしないと聞いていたこともあり、夫には結婚前にプロポーズしてほしいなと何気なく話しました。しかし、私が仕事を辞めて専業主婦になり、本格的に同棲を始めてからも、プロポーズはありませんでした。すでに私の親にも挨拶を済ませて結婚の手続きなども調べていましたが、まだプロポーズをしてくれませんでした。そこで、何度か冗談っぽく「プロポーズはいつなのー?」と聞いたりしていました。私はあまり気にしていませんでしたが、この時、夫は私に内緒でプロポーズの準備を進めていたそうです。婚約指輪を作ったり、いろいろな準備をしてくれていることを私は全く知りませんでした。そして記念日でも何でもない普通の日に、夫はサプライズでプロポーズをしてくれたのです。その時のエピソードは私の中ではとても大切な出来事なので、今までSNSやブログなどには書いていません。これは二人だけのエピソードとして心の中にとってあります。とっても素敵なプロポーズで、私は感動して泣いてしまいました。
仲良しのインド人嫁(インド人と結婚した奥さん)友達も、やはり自分からプロポーズをしてほしいと直接言ったそうです。インド人との結婚を考えている人は、もしプロポーズを希望するなら自分から話した方が良いと思います。あとでプロポーズしてほしかったなと言っても遅いかもしれませんから。しかし、プロポーズはは西洋の文化なので、もしかしたらインド人でもキリスト教徒(クリスチャン)など一部の人たちはプロポーズをしているかもしれません。彼に確認しておくと良いでしょう。
・婚約指輪&婚約の儀式
インドにも婚約指輪の文化はありますが、地域によって少し違います。
夫の地元は北インドですが、婚約の儀式のときにお互い婚約指輪を交換するそうです。一般的には、婚約の儀式は男性の実家で1日、女性の実家で1日、合計約2日ほどかけて行われます。この儀式は結婚式の数ヶ月前〜半年ほど前に行うようです。男性側の家族が新婦(女性)の婚約指輪を作り、女性側の家族が新郎(男性)の婚約指輪を作ります。そして婚約の儀式のときにお互いがその婚約指輪を交換するのです。しかし、南インド(タミル)の場合は違うそうで、婚約の儀式はありますが婚約指輪の交換はしないようです。
北インドの場合は、一般的に婚約指輪をつける指は、左手の薬指です。結婚指輪と同時につける場合には、左手の薬指に婚約指輪、そして右手の薬指に結婚指輪をつけます。インドでは右手の薬指はハートとつながっている、と言われているそうです。だからその指に結婚指輪をつける人が多いのだとか。人によっても違いますが、結婚式が終わった後は結婚指輪だけをつけている人もいますし、婚約指輪と結婚指輪の両方をつけている人もいます。西洋や日本では左手の薬指に結婚指輪をつける人が多いと思いますが、インドでは少し違います。
私たちの場合は、日本に住んでいることもあり、婚約の儀式は行いませんでした。そして、私の場合は結婚後に指のサイズが変わってしまったので、現在は左手の薬指に婚約指輪だけをしています。(結婚指輪はキツくなってしまった泣)夫は左手の薬指に結婚指輪をしています。
夫は私に内緒で婚約指輪を準備してプロポーズをしてくれました。私のために日本でオーダーメイドの婚約指輪を作ってくれ、裏に名前の刻印も入っています。しかし、一般的にインドのジュエリー素材はゴールドが主で、宝石を散りばめたようなギラギラとしたゴージャスなデザインが多いです。日本人がイメージするようなシンプルで華奢なデザインのアクセサリーはインドでは人気がありません。素材も金がメインなのでプラチナなどの素材を扱っている店も多くはありません。もし自分の好みのデザインの婚約指輪がしたいという希望があるなら、事前に彼に話しておくと良いと思います。
夫の場合は、日本人が好みそうなデザインの婚約指輪にしたそうです。私が普段つけているアクセサリーを見て、私が好きそうなデザインにしたと話していました。確かに、もらった婚約指輪はプラチナ製でダイヤが三連になっているシンプルで上品なデザインです。私は今でもとても気に入っていて、普段からつけています。
・結婚指輪&マンガルスートラ
インドでも結婚指輪の文化はありますが、婚約指輪と同様に地域によって少し違います。夫の会社の元同僚も、人によって指輪をつけている人とつけていない人がいました。北インドでは結婚式のときに結婚指輪の交換をしますので、西洋の文化と似ていると思います。対して、南インド(タミル)では指輪交換の概念自体がないそうです。結婚すると新婦(女性)のみ両足の人差し指にシルバーのリングとマンガルスートラ(ターリー)を身に着けます。マンガルスートラとは何か知らない人も多いと思いますが、結婚後に身に着けるネックレスのことです。以前、マンガルスートラについてもアメブロにまとめて書きましたので、興味のある方はこちらをご覧ください。北インドでもマンガルスートラを着用しますが、北と南ではかなりデザインが違います。
▼私のマンガルスートラ
そして、インドの結婚指輪はゴージャスな金のデザインで華奢ではなく太めのリングです。結構ゴツいデザインなので、日本で着用していると目を引くと思います。こちらも婚約指輪と同様に、もし希望のデザインがあるのであれば事前に彼に伝えておくと良いでしょう。彼には具体的なデザインやブランドを伝えると分かりやすいと思います。ただし、インドでの婚約指輪や結婚指輪の相場は日本と比べるとかなり安いです。物価の違いもありますが、日本人が結婚指輪を選ぶ感覚で、ティファニーがいいなとか言うと、値段を調べて彼はびっくりすると思います。日本のブランドでも価格は様々ですので、彼と相談しながら決めていくといいでしょう。私たちは結婚指輪を探していたときに銀座でいくつかのジュエリーブランドをまわりましたが、夫はハリーウィンストンで驚愕していました。「なんでこんなに高いの?ダイヤモンドの質がいいの?そんなにサイズは大きくないけど…ただのブランド料か」と言ってました。笑
インド人の感覚では、素材が金であれば純度はどのくらいか、詳しい証明書を必ず求めます。ダイヤモンドも同様に質やカラット数などを重視します。デザインというよりは宝石としての価値を見極めてジュエリーを買っているようです。日本のジュエリーショップで金やダイヤモンドの証明書を求めたとしても、証明書を出せる店ばかりではないと知ったとき、夫は首をかしげていました。私たちの場合は、最終的にインドのジュエリーショップ PC Jeweller で二人の結婚指輪を購入しました。詳細は下記のインスタグラムに写真とともに投稿していますので興味のある方はご覧ください。
結婚指輪やジュエリーを選ぶ際には、おそらくインドでの常識と日本の常識の違いに気付くと思います。婚約するときにはお互いの考え(婚約指輪や結婚指輪をつけるかどうか)や好みを話し合っておくといいのではないでしょうか。
▼婚約指輪と結婚指輪
(写真をスクロールするとリングデザインも見れます)
・結婚持参金(ダウリー/ダヘーズ)
インドでは結婚持参金と呼ばれる習慣が古くからあります。Googleで結婚持参金と検索すると恐ろしい記事がいくつか出てきますが、あまり気にしない方がいいと思います。結婚持参金とは何か知らない人もいると思いますので、以下ウィキペディアより引用します。結婚持参金の呼び方はいろいろあるようですが、一般的にはダウリーやダヘーズと呼ばれているようです。
ウィキペディアより:結婚持参金の制度自体は、世界中で広く見られる習慣であり、金銭以外の価値のある物品(貴金属類、電化製品、不動産など)を含める地域もある。インドでは、結婚の際に新婦側家族が新郎側家族と話し合い、持参金、もしくは、物品(貴金属類、宝石、家電製品など)の新郎側に贈ることである。贈られた物は新郎新婦の財産となる。ヒンドゥー教徒に限定なく、インドのイスラム教徒にも広がっている。1961年に、ダヘーズ禁止法(英語版)が成立したが、今も違法に行われている。
上記の通り、お金や貴金属などを新婦側から新郎側に贈呈するという習慣ですが、現在は違法です。しかし、インドの一部の地域や家庭ではこの習慣が続いており、持参金目当ての事件が発生することもあって、ニュースになることもあります。ヒンズー教徒(ヒンドゥー教徒)の人たち全員が持参金を今でもやっている訳ではありませんが、まだ習慣としては残っているようです。
私の父親は趣味でアジアの国々が好きなのですが、インドや近郊の国にも昔から興味をもっており、何度もこの持参金制度の話をされました。私がインド人と交際していると話した時も、もし結婚したら持参金が必要かなぁと冗談交じりに言ってきてイラっとしたのを覚えています。笑
持参金は新婦側(女性側)家族が払うことになるので、私も念のため結婚前に夫に聞いてみました。結婚することになったら私も持参金を払わないといけない?と聞くと、夫は「僕は絶対に持参金はやりたくない!この制度は嫌いです」とはっきり言われました。もし家族や親戚から求められたらどうするの?とも質問しましたが、僕が絶対に止めさせる!と言っていました。知り合いのインド人嫁たちにもオフ会やオンライントーク会で聞いてみましたが、持参金は払わなかったと言っていたので、一般的にはもう廃れている習慣だと思います。
日本でも昔は結納をすることが当たり前でしたが、今では結納をする人は少ないです。結納の場合は、新郎側(男性側)から新婦側(女性側)に金品を贈りますが、これも両家の考え方によってやるかやらないか判断していますよね。同じように昔からある習慣だと思います。
おそらく持参金が必要だと言ってくる家族は稀ですので、そこまで気にしなくても良いかと思います。もし心配であれば、彼に聞いてみると良いでしょう。
・結婚後の国籍はどうなるのか
これは私が結婚前に気になったことの1つです。友人に結婚の話をするとよく質問されます。誤解している人も多いようですが、結婚しても国籍は変わりません。日本国籍の人は、インド国籍の人と結婚しても、日本国籍のままです。パスポートも結婚前と同じ国のパスポートです。
また、日本とインドどちらの国も二重国籍を禁止していますので、複数の国の国籍を持つことはできません。世界的にみると、ヨーロッパなどではいろいろな背景を持つ人たちがいるため、国によっては多重国籍も許可しています。しかし、日本やインドは必ず1つしか国籍を持つことができません。もし、日本国籍からインド国籍に変えようとすると、結婚の手続きだけではできません。国籍変更の手続きが必要となります。逆も同じで、インド国籍から日本国籍に変えようとする場合、国籍変更の手続きが必要です。国籍を変更することは帰化(きか)と呼ばれ、特に日本国籍を取得するのはかなり難しいと思います。私は経験がありませんが、条件もありますし手続きも複雑なので弁護士や行政書士のサポートが必要になるでしょう。
・OCI(海外インド市民権)
国籍を変更するまではいきませんが、OCI(Overseas Citizenship of India)を取得すると、インドでの様々な権利を持つことができます。国籍を日本からインドに変更しなくてもOCIは取得できます。OCIの詳細説明はインド大使館のウェブサイトにありますので、こちらをご確認ください。
私は夫との結婚を考えるまでは全くOCIのことを知りませんでした。OCIはインド国籍の人と結婚して2年後から申請ができるようです。OCIを取得したら得られる権利は、例えばビザなしでインドに入国できたり、インドで銀行口座を開いたり、不動産を持つこともできるそうです。選挙権はありませんので、インド国籍の人たちと同等の権利ではありませんが、できることはかなり多くなります。私はまだ取得していませんが、将来的にはOCIを取得しようと考えています。ちょうど来月出産予定なので、出産後に子供と一緒に申請しようと考えているところです。しかし、OCIを取得するには結構な金額が必要ですし、手続きに時間もかかりますから、必要ない人は特に調べなくても良いと思います。興味があれば一度調べてみてください。
・婚約から結婚までの期間&結婚式の時期
一般的なインドでの婚約期間は数か月はかかります。お見合いの場合だと、婚約から結婚式まで約半年ほどあります。ただ、今年のような特殊な状況下では結婚式を挙げるのが難しく、結婚を待っている人たちも多いです。インド人の感覚では結婚式を挙げた時点で夫婦と認められるので、結婚式までの時間は一緒に暮らさず、それぞれ実家で生活しています。入籍よりも結婚式を挙げることが重要視されます。ちなみに、日本では入籍と言いますが、戸籍は日本独自のシステムで、海外ではメジャーではありません。ほとんどの国では結婚して戸籍に入るという制度はないので、日本のように家族全員が一枚の戸籍謄本に記されているという書類があるのは稀です。もし婚約するのであれば、事前に結婚手続きについて調べておいた方が良いでしょう。詳しくは下記にまとめて書きます。
また、インド人は暦を大切にしており、大安吉日のようにおめでたい日があるとされ、吉日を選んで結婚式の日取りも決めます。日本でも結婚式は大安に挙げたいという人がいると思うので、似たような感覚だと思います。しかし、インドでは結婚式シーズンが限られているので毎年いつでも式を挙げられる訳ではありません。占い師のところに行って結婚式はどの日がいいですかと相談し、日取りを決めたりもします。毎年この吉日は変わりますが、インドの結婚式シーズンは主に秋から冬です。雨季のシーズンは結婚式を避けることが多いですし、夏も暑いので結婚式には向いていません。私たちは1月に式を挙げましたが、1月2月は結婚式のトップシーズンです。吉日には複数のカップルが各所で式を挙げています。私たちの式の前後も、街を歩いていると何回も結婚式に出くわしました。というわけで、自分でジューンブライドがいいなとか、結婚式は二人の記念日がいいなとか考えていたとしても、インドの家族が希望する日とは違う可能性が高いと思います。
・インド帰省と家族との同居
私たちと同様に2人とも日本で暮らしているカップルの場合は、結婚後は彼のインド帰省に合わせて一緒にインドに行く機会もあるでしょう。私たちの場合は、だいたい年に1回はインドに帰省しています。期間は約2週間から1か月です。ただし、帰省する頻度や滞在期間は、仕事の休暇が取れるのかなど個人の予定にもよりますから、夫婦によって違うと思います。まだインドに行ったことがない人は、結婚後に初めてインドに行くと驚くことがたくさんあると思います。前回の記事でも話したように、個人的には結婚前に一度はインドに行って家族と生活してみることをおすすめしていますが、今年のような状況だとなかなか難しいです。ただ、婚約・結婚を考えているのであれば、インドにどのくらいの頻度で帰るのか、滞在期間はどの程度か、などは彼と話し合っておくと良いと思います。ちなみに、夫1人でインドに帰省するというのはインド人の感覚では不自然に感じるようです。日本人の場合は、夫が自分の実家に1人で帰省するという状況もあると思いますが、インド人からするとなぜ夫婦一緒に帰らないんだろうと疑問に思われるかもしれません。結婚したら自分も一緒にインド帰省した方がいいのか、彼に確認しておくと良いでしょう。
そして、インド人は結婚後に夫の実家で家族と同居するのが一般的です。日本のような核家族は少ないので、大体は義理の父母や義理の兄夫婦と一緒に暮らしています。日本の昭和時代、サザエさん家のようなイメージです。もしインド帰省したら、おそらく家族たちと一緒に暮らすことになると思います。地元に帰省したのに、ホテルなどで滞在するというのはインド人の感覚からすると失礼にあたるそうです。家族の家があるのだから、帰省したら一緒に住むべきと考えられます。日本人の場合は、義理の実家に泊まるのは気が向かない人が多いと思いますが、関係を築くためにもこれは仕方のないことかもしれません。私も帰省のたびに夫の実家で寝泊まりしています。慣れてくれば大丈夫ですが、日本と違って断水や停電があったり、昔ながらの親戚・近所付き合いなどもありますから、特に最初は戸惑うことが多かったです。
親に反対されているけれど結婚したい人へ
これはとても難しい問題ですが、前回の記事に書いたように結婚を親に反対されている人もいると思います。今まで私のところにも何件か、この悩みを抱えた人からメッセージをもらいました。結論から言うと、特にインドの親からの反対にあっている場合は結婚できる可能性がかなり低いと思います。私にメッセージを送ってきた人も、皆さんインドの家族に反対されていると話していました。私と夫でできる限りの知恵を絞っていろいろなアイデアをお伝えしましたが、その後どうなったのか連絡がないので、破局してしまったのかな…と思っています。(もし無事に結婚できた人がいたらメッセージを送ってくれるとうれしいです!)
今までに何件も相談メールをもらって、一度も成功例を聞いたことがないとなると、おそらく結婚を認めてもらうのはかなり難しいのだろうなと感じています。そして、私自身が結婚をしてみて思ったのは、自分たちだけで結婚するのは現実的ではないということです。まずは、結婚手続きの際にインドの親の協力が不可欠です。詳しくは下記の結婚手続きにまとめて書きますが、日本人同士のように自分たちだけで簡単に結婚手続きを終わらせることはできません。インド人との結婚の場合は、第三者(親族)の宣誓供述書(Bachelorhood Certificate・通称:独身証明書)という書類の提出が必要なのですが、これはインドの両親などの親族が、新郎または新婦が独身であることを宣誓する供述書です。日本人同士のように婚姻届にサインする証人が誰でも良いというわけではありません。この書類以外にも難しいことがいくつかありますから、必ずインドの家族の協力が必要になります。
でも、それでも諦めきれないとしたら、もっと現実的な想像をしてみるといいと思います。私自身も結婚・妊娠してみて分かったのですが、日本では既婚の夫婦で子供を育てることを前提として行政の仕組みがつくられています。もし子供ができたとしても、籍を入れていない未婚のシングルマザー(シングルファーザー)には風当たりが強いと思います。未婚の立場で日本社会を生き抜いていくのは、なかなかハードな選択です。また、インドではあり得ない状況ですから、駆け落ちのようになったら家族とは絶縁せざるを得ないでしょう。彼がそこまでの選択ができるかは分かりませんが、インドでも日本でも家族との関係を断って自分たちだけで生きていくというのはかなり辛い選択になると思います。
ここまで長く話しましたが、結局何が言いたいかというと、自分たちだけで結婚するというのは現実的ではないということです。そして、「これをやったら親に結婚を認めてもらえた」みたいな特効薬や魔法のような方法はありません。彼とずっと一緒にいたい、結婚したいという気持ちは痛いほど分かります。でも現実を無視することはできません。周囲の友人にも相談できず、一人でずっと考え込んでいる人もいるかもしれませんが、考えているだけでは結果は変わりません。残酷ですが、家族に認めてもらおうと頑張って行動したとしても、その努力が実になる可能性も低いです。このような状況で、なんとかできないか頑張って数年を費やすのは、あなたにとって精神的にも体力的にも負担が大きいと思います。この問題で悩んでいる人には、今一度彼との関係をよく考えて、自分の今後の方向性を決めることをおすすめします。できることを全部やって納得してから決断しても良いですし、無駄な時間を費やさずスパッと終えるのも良いです。もちろん望みを捨てずにがんばり続けても良いです。全てあなたの選択ですが、現実をよくみて自分の幸せを見つけていってくださいね。遠くからですが応援しています。
親への挨拶
結婚を前提にお付き合いしているカップルは、婚約するために両家の親へ挨拶をすることになります。日本人同士でもとても緊張するイベントですが、具体的にどうしようかと迷うと思います。私はプロポーズされてもゼクシィなどは買いませんでしたが笑、一般的な日本人同士のカップルと大体同じだと思います。今年のように対面で人に会うのが難しい状況では、ビデオ通話で話しても十分だと思いますし、可能であれば会ってご挨拶するのも良いでしょう。
私の場合は、今思えばインドの家族には正式な婚約の挨拶をしませんでした。夫が電話で母親と弟に私との結婚を考えていると話したそうですが、私はその場にいませんでした。今考えると、ちゃんとご挨拶しておけばよかったなと思います。その当時、私は仕事を辞めて夫と同棲しており、結婚前提でのお付き合いを認めてもらっているという認識でしたが、正式に彼と結婚したいと直接自分から伝えればよかったです。正式なご挨拶をしておくと、相手の家族も安心しますよね。もし可能であれば自分からご挨拶しておくと良いと思います。
そして、私の両親には夫が正式に挨拶をしに実家まで来てくれました。結婚の意思をかためて、ちょうどゴールデンウィークに私が実家に帰省するタイミングで、夫も一緒に実家に行くことになりました。その前にも私の家族には会ったことはありましたが、今回の帰省ではちゃんとしたご挨拶をするね、と事前に両親に連絡しておきました。両親もその前提で私たちを迎えてくれたので、いきなり話してびっくりさせるよりかは良かったと思います。実家で両親と私と夫の4人で話す時間を設けました。夫は、私との結婚をさせてくださいとしっかり両親に伝えて(とても感動した)、両親はすぐに娘をよろしくお願いしますと言ってくれました。この後で、私の母が結婚したら娘のことを1番に考えてほしいと夫にお願いしたとき、夫はもちろんですと答えていて、私はうるっと涙が出そうになりました。夫が緊張して汗をかきながら両親に話をしている姿を見て、本当にありがたいことだなと感じました。そして、その場で今後のスケジュールも話し合いました。結納や結婚式はするのか(いつ頃するのか)、今後はどこに住んでどんな生活をしていく予定なのか、などです。
親への挨拶をするのであれば、事前に今後のスケジュールは彼と話しておくと良いと思います。私たちの場合は、このときに結婚式の希望を伝えたこともあり、両家の母親がその気になってくれて、式の準備をたくさんしてくれました。インドのお母さんも結婚式準備を楽しんでくれたようですし、私の母も喜んで衣装選びに参加してくれたり式の相談にものってくれました。私もすごく嬉しかったですし、家族が協力してくれたことに本当に感謝しています。
・結納と両家顔合わせ
私たちの場合は、結納も両家顔合わせもしませんでした。結納はやろうかなと考えている間にもう結婚式の予定が決まってしまった感じでした。なので、両家の家族が初めて会ったのは日本での結婚式でした。
でも、もし結納や両家顔合わせをするとしたら、準備に時間がかかったと思います。インドから夫の家族を呼び寄せるのも、ビザの発行手配などに時間がかかりますし、顔合わせの場所を選ぶのも苦労したでしょう。夫の家族はベジタリアンなので、日本の飲食店で会食するときは店選びが難しいです。もし結納や顔合わせをしたいと考えている人は早めに動くことをおすすめします。
婚約から結婚までのスケジュール
婚約から結婚まではあわただしく日々が過ぎ去ります。結婚手続きには時間がかかりますので、事前にある程度は情報調査をして、彼と相談しながら余裕を持ってスケジュールを決めておくと良いと思います。
また、結婚式をしようと考えている人は、準備をしているとあっという間に時間が経ってしまうと思います。私は専業主婦になっていたので時間が取れましたが、もし会社員を続けていたら予定通りに結婚式までの準備ができたかどうかわかりません。こちらもしっかりとスケジュールを組んで早めに動くことをおすすめします。
参考に、実際の私たちの婚約から結婚までのスケジュール下記です。
2018.1月 本格的な同棲をスタート
2018.5月 私の両親へ挨拶
2018.6月 正式なプロポーズ
2018.8.19 正式な婚約
2018.10.29 私の地元での結婚式(日本の神前式)
2019.1.19 夫の地元での結婚式(インドの伝統的な式)
2019.4.21 東京での結婚披露宴パーティー
2019.7月 結婚手続きが全て完了
ちょうど2018年の7月頃に私は1か月ほど実家に帰省していました。そのときに結婚式(日本の神前式)の準備を進めました。最初は私が悠長に構えて何も結婚式の準備をしていなかったら、母と妹から今年中に結婚式するならもう動かないと式の日取りをおさえられなくなるよ!と言われてハッと気づきました。調べてみたら、確かに10月や11月頃に結婚式をするならもう動かないとダメなんだと約3か月前に気付きました。このときは、結婚手続きをするために情報調査をしており、結婚式前に手続きを完了させる予定で夫と予定を考えていましたが、結局は年内に手続きを完了させることはできませんでした。結婚手続きと結婚式の準備(私たちは計3回も…)の準備を同時に進めるのはかなり大変だったので、あまりおすすめはしません。今でも夫と振り返ると、私たちよく頑張ったよね…という話になります笑。あんなに大変な結婚手続きを進めながら、よく3回の結婚式やパーティー準備もしてたなぁと自分でも思います。全て自分たちだけで準備したわけではありませんが、本当にやることが多くて毎回仕事のように夫と進捗状況を確認しながらTO DOリストを潰していったという感じです。結婚式の準備に関しては、下記の 結婚式や新婚旅行はどうする? の項目に詳しくまとめますので、参考にしてみてください。
インド人と結婚するために必要な手続きと準備
ここからはさらに現実的な話をします。結婚の手続きや準備は日本人同士でも大変ですが、インド人と日本人の国際結婚となると、さらに大変なことが多々あります。そして、私が実際に結婚をしてみて後でこうしておけばよかったなと思うこともあります。同じような状況の人のために、参考情報を下記にまとめていきます。
・インド人×日本人の結婚手続き
まず、インド人と結婚するためには、何度も言っているように手続きが大変です!私は結婚前は3か月くらいでできるだろうと安易に考えていましたが、実際は情報収集の時間も含めると1年ほどはかかってしまいました。今年のような状況だと、私たちのときよりもさらに時間がかかると思います。実際に手続きの質問のメールを頂いたりしますが、皆さん今年は特に苦労しているようです。早くこの状況が終わって区役所や大使館が通常に戻ることを願っています。
日印の結婚手続きは、書類を取り寄せるのに時間がかかるし、区役所やインド大使館での手続きにお金もかかります。日本人同士のように、婚姻届を出して1日で終わり、ではありません。逆に言えば、勢いだけで結婚はできません。また、知り合いに国際結婚をした人がいて「結婚手続きはそんなに時間がかからなかったよ」と言われても注意してください。国によって結婚手続きの難易度は違います。西洋や欧米の人と結婚した場合とでは、インドは全く違います。詳しくは下記の結婚手続きをまとめた記事を確認してください。
結婚手続きを完了させるためには、情報を調べて粘り強く手続きを進めていくしかありませんので、彼との仲もさらに深まるでしょう。そして、上記でも書いたようにインドや日本の家族の協力も必要です。
手続きの詳細は以下のnoteマガジンにまとめていますので、まず最初の記事01だけでも読んでみてください。手続き全体の流れだけでも把握しておくと良いと思います。
・結婚手続きで注意すべきこと
上記の国際結婚手続きの記事にも詳しく書いていますが、手続きの際には第三者(親族)の宣誓供述書(Bachelorhood Certificate・通称:独身証明書)が必要となります。これは結婚する予定の人が独身であることを親族が宣誓する書類なのですが、実はインドで結婚式を挙げてしまうと発行してもらえなくなります。インドでは戸籍がないので、その人が未婚か既婚かは親族や近所の人に聞き取りをした情報で判断されるそうです。しかし、インドで結婚式を挙げてしまうと、既婚ということになり、役所に行っても独身証明書は発行されません。実際に、私の仲良しの日印夫婦2組からもこの話を聞きました。この2組は、上記の事実を知らなかったために手続きが困難になってしまったそうです。独身証明書を発行してもらえないので、日本在住にも関わらずわざわざインドに行って手続きをすることになってしまったり、結婚手続きをするために何度もインドに渡航したりする必要がありました。話を聞いていると、日本への帰国当日ギリギリのタイミングでやっと手続きが終えられたとか、ハラハラするような状況だったようです。もし、正式な結婚手続きが完了するまでにインドで結婚式を挙げようと考えている人は注意してください。知らずに結婚式をしてしまうと後で大変なことになる可能性があります。
・仕事を辞めて専業主婦になる人が注意すべきこと
私と同じように、結婚と同時に仕事を辞めて専業主婦になる人もいると思います。私の場合は、2017年末をもって退職しました。その際に自分の部屋も引き払って夫の部屋で同居をスタートしました。2018年1月からは夫の扶養に入ろうとしたのですが、ここから正式に結婚手続きが完了するまで思っていたよりも時間がかかってしまいました。住民票に同居人としての表記はできるものの、結婚手続きが完了していないと扶養には入れません。日本側の婚姻手続きが完了したのが2018年11月だったので、1月から11月までの約1年はただの無職の人になってしまいました。ハローワークに通って失業保険をもらいましたが、年金や社会保険料、住民税などを支払うと全部なくなりました。(社会保険料や住民税は前年度の所得で計算されるため無職でも高額になった、減額なども相談したが受理されなかった)この国は無職の人に厳しいです。。泣
一時期はパートで働こうかとも考えましたが、夫と話し合ってやめました。途中から、できるだけ早く手続きを完了しようと急いでいましたが、日本側の手続きがようやく完了した11月までは、バカ高い税金を貯金から支払い続けることになってしまいました…!ちなみに、扶養に入ってもすぐに反映されるわけではないようで、翌年も税金支払いの催促がきていました。しかし扶養に入った日付をしっかりと関係各所に提示すれば、扶養になった後の税金は納めなくても大丈夫です。
私のように結婚手続きにかかる時間を早く見積もって予定を組んでいると、問題にぶつかる可能性があります。手続き完了までに専業主婦になることはできますが、税金をたくさん支払うことになるでしょう。仕事を辞めるタイミングをもう少し考えればよかったかな、と後で思ったりもしましたが、前の記事に書いた通り、結婚するなら仕事を辞めざるを得ない状況だったので、このタイミングになるのも仕方なかったと今では思います。また、手続きや結婚式の準備も大変だったので、結果としてはこの選択でよかったのかもしれません。でも、ここまで税金が高いとは予想していなかったので、同じような状況の人は一度調べておく方が良いと思います。
・新居探しで注意すべきこと
私たちが同居を始めたときに、新居探しをしました。もともと夫が一人暮らしをしていた部屋に私が入居したので、もう少し広い部屋にしたいなとか、新しい部屋で新生活を始めたいなと思って探していました。しかし、ここでも問題にぶち当たりました。インド人に限らず、外国人と国際結婚した人は同じかと思いますが、物件のオーナーによっては外国人というだけで入居を断られることがあります。世帯主が外国人というだけでなく、入居者が外国人というだけでダメな場合もあります。内見したいと思って見に行っても、結局ここは外国人はお断りと言われると本当に困ります。(内見前の時点ではオーナーに確認しないと分からないといわれることもある)私たちは東京都内に住んでいますが、都内の物件はどこも高く、良い物件はすぐに埋まってしまう上に、上記のような制約があるために物件探しは難航しました。私も一人暮らしのときには何回も引っ越しを経験していて、物件探しは上手な方だと思っていたのですが、このような状況だとその自信もなくなり、永遠と物件探しをしている感覚になります。結局は夫が一人暮らしをしていた部屋で今でも一緒に暮らしています。
というわけで、新居探しを考えている人は外国人も入居可能な物件を探すか、外国人向けの賃貸サービスをしている不動産会社に相談すると良いと思います。これも、ある程度は余裕をもったスケジュールを組んでおかないと、希望していた入居日までに物件が見つからないなどの問題が出てくるかもしれませんのでご注意ください。
・引っ越しして同居を始めるときに注意すべきこと
やっと新居が決まって引っ越しができた、という場合でも注意があります。私が夫のマンションへ引っ越した際に管理会社へ連絡したら、婚約証明書を提出してくださいと言われました。その当時はまだ結婚手続きが完了していなかったので、区役所の書類上は私は正式な配偶者になっていませんでした。しかし私の場合は、婚約証明書?なにそれ?と思って、結局は無視して今に至ります。(本当は良くないと思うけど…)物件によっては入居者が増えるときに申請の義務があったり、結婚前のカップルの場合は婚約証明書を出してと言われるかもしれません。おそらく強く強制されることはないと思いますが、心配な人は確認しておくと良いでしょう。
結婚式や新婚旅行はどうする?
婚約から結婚までのスケジュールを決める際に、結婚式や新婚旅行はどうするか、二人や家族で話し合うことになると思います。私たちの場合は、私の希望で日本とインド両方で結婚式をすることになりました。夫はもともと結婚式はしてもしなくてもいいという考えでしたが、私がせっかくならやりたいと言って決まりました。新婚旅行(ハネムーン)については、私たちは特にこれといって決めませんでしたが、2020年1月から2月に数か国に海外旅行をしたので満足しています。
結婚式はやりたいという意見で一致しているカップルだったら良いと思いますが、もし意見が分かれると大変そうです。そこに家族の意向も入ってきますから、婚約の時点で自分たちと両家の家族の意向を確認しておいた方が良いと思います。
今年は結婚式や新婚旅行を計画するのは難しいと思いますが、来年以降の計画を立てている人の参考となるように以下に情報をまとめます。
・結婚式にかかる時間や費用を考える
結婚式をやるかどうかにあたって、まずはどのくらいの準備時間や費用がかかるのかを考える必要があります。私たちの経験上では、最も時間とお金がかかったのはインドの結婚式でした。日本の結婚式はピンキリなので、正直お金をかけずに挙げようと思ったらフォトウェディングだけでもできるし、豪華な結婚式場でブランドのウェディングドレスを着たら数百万円はすると思います。自分たちがどのような式にしたいのかによって、ウェディングプランナーに相談したり、式場に相談したりすると良いと思います。
私たちの結婚式と結婚披露宴パーティーは合計3回開催しました。
上記にも書いた通り、約半年間でやったのでかなりタイトなスケジュールになりました。今思い出してもこの半年の忙しさは尋常じゃなかった…!
2018.10.29 私の地元での結婚式(日本の神前式)
2019.1.19 夫の地元での結婚式(インドの伝統的な式)
2019.4.21 東京での結婚披露宴パーティー
私たちの結婚式と披露宴パーティーの様子や準備、当日のプログラムなどは、結婚式レポートとしてInstagramやアメブロにまとめています。下記にリンクを紹介しますので、興味のある方はチェックしてみてください。
・日本の神前式
日本での結婚式の様子はInstagramにまとめています。
ハッシュタグankitandhazuki_wedding_jp で検索すると該当の投稿を見ることができます。プロフィール欄下にあるストーリーのWeddingをご覧になると分かりやすいと思います。
・インドの結婚式
インドでの結婚式の様子もInstagramにまとめています。
ハッシュタグankitandhazuki_wedding_india で検索すると該当の投稿を見ることができます。こちらも、プロフィール欄下にあるストーリーのWeddingをご覧になると分かりやすいと思います。
・インドの結婚式 プレ花嫁ブログ
以前、アメブロで インドでの結婚式を考えているプレ花嫁さんへ シリーズのブログを書きました。こちらには、Instagramよりもさらに細かく結婚式の準備のポイントをまとめています。費用や会場選びなども書いているので、参考になると思います。このシリーズは全8回あります。
・東京での結婚披露宴パーティー
東京の結婚披露宴パーティーの様子もInstagramにまとめています。
ハッシュタグankitandhazuki_wedding_tokyo で検索すると該当の投稿を見ることができます。こちらも、プロフィール欄下にあるストーリーのWeddingをご覧になると分かりやすいと思います。
上記の投稿は、私たちと同じような結婚式や結婚披露宴パーティーを考えている人たちには参考になる情報ばかりだと思いますので、もしお時間あればぜひチェックしてみてください。
・新婚旅行
2020年1月から2月にかけての海外旅行の様子もInstagramにまとめています。
ハッシュタグankitandhazuki_worldtravel で検索すると該当の投稿を見ることができます。こちらも、プロフィール欄下にあるストーリーのWorld Tourをご覧になると分かりやすいと思います。
実は、私たちは2020年は長期で海外旅行をしようと計画もしており、世界一周も本気で考えていました。そのトライアルと下調べもあって、1月から2月にかけて数か国をまわったのですが、日本に帰国したら状況が変わってしまって今年は断念しました。でも、結果的には今のタイミングではないんだと二人とも納得しました。今年はありがたいことに子供も授かり、運命のような気もしています。ただ、まだ世界一周は諦めておらず、これから数年間は準備をしていつか出発する予定です。結婚したら新婚旅行だけでなく、私たちはいつでも旅行を楽しめる状態になりたいなと考えています。そして、もし自分たちが気に入った国や場所があれば移住したいと思っています。
結婚後は日本に住む?インドに住む?海外移住する?
結婚後はどこに住むの?これも家族や友人からよく質問されることの1つです。私たちの場合は、子供が産まれることもあって数年は日本に住もうと考えていますが、その後は日本とインド以外の第三国への移住も検討中です。他の日印夫婦と話すときにも、よくこの話題が出ます。日印カップルオフ会やオンライントーク会でもこのトピックに関心を持っている人が多かったです。日本人同士の夫婦でも海外移住を考えて実際に移住している人もいると思いますが、日印夫婦だと結構リアルにみんな考えているようです。
日本は安全で快適な国ですし、自分の母国でもありますから暮らしやすい国だと思います。インドも夫の母国で家族たちも住んでいますし、とっても大切な場所です。でも、私たちの場合は他の世界も見てみたいという思いが強く、また子供の教育環境なども考えると様々な選択肢を持ちたいと考えています。日本の教育制度や事情は私はちょっと思うところもあり…他国での教育も知りたいと考えるようになりました。全て完璧な国や場所はどこにもないとは思いますが、それでも選択肢を広げる努力はしていきたいです。何事も経験してみなければ分からないですから。
この記事を読んでいるあなたも、もし彼と結婚するなら、結婚後はどこに住むのかよく話し合っておくと良いと思います。日本国内であっても、職場や実家に近い場所に住むのか、大きなトピックですよね。これから長い間生活をともにするパートナーですから、現実的な話もしっかりして、お互いの考えを知っておくと良いでしょう。
アンケート結果・ぶっちゃけ結婚して幸せですか?
私のInstagramでアンケートを実施しました。
日印夫婦の方に「ぶっちゃけ結婚して幸せですか?」と質問をしてみました。これから結婚を考えている人は、正直結婚したらどうなのかなと気になりますよね。以下が質問内容と回答結果です。面白い結果になりました!
▼質問内容
日印夫婦の方に「ぶっちゃけ結婚して幸せですか?」と質問し、回答はYESまたはNOを押してもらいました。また、その理由も教えてくださいとお願いしました。アンケート協力してくださった方々、ありがとうございました。
▼回答結果
結果はこちら。なんとYES 95% NO 5%です。でも、これは実際にデータ分析してみると違っていました!詳しくは下記にまとめます。
・本当の回答結果
今回YESまたはNOを押してくれた人は、それぞれYES 19人、NO 1人でした。しかし、その中には日本語を知らない知り合いのインド人がいました!なぜ押した?笑 もしかしたら間違えてボタン押しちゃったのかもしれないけど、明らかに質問内容を理解できていないし、日印夫婦でもない人たちなので、これは有効回答と認めず除外します。
すると、本当の回答結果は YES 18人、NO 0人 となります!
なので結果は100%の人が結婚して幸せと答えてくれていました。
皆さん私の知り合いの方ばかりなのですが、幸せな結婚生活を送っていることは日々のインスタ投稿でもよく拝見しています。この結果を見て私もほっこりしました。よかったよかった。
・YESと回答した理由
上記でYESと答えてくれた18人のうち、8人がその理由も答えてくれました。ありがとうございました!下記に結婚して幸せだという理由もまとめてご紹介します。
皆さんパートナーとの絆や関係を幸せに感じているようです。結婚すると夫婦で協力して乗り越える課題がたくさんありますよね。私も同様に、夫とは良きパートナーとして今後も幸せに暮らしていきたいなと思っています。私たちはまだ結婚2年目なので、これから未知の課題や問題もたくさん出てくるとは思いますが、この人と一緒にいられることが本当に幸せだなと感じています。というわけで、今結婚を考えている方の参考になりましたでしょうか?
最後に
今回も長文になってしまいましたが、最後までお付き合いくださった方ありがとうございました。結婚には正解はありませんので、国籍関係なく日本人同士でも様々なスタイルがあると思います。インド人と結婚するから、国際結婚だからといって、他の夫婦と何が違うかと言われれば、それは手続きなどの形式的なことに過ぎません。しかし、文化の違いはやはり大きいので、婚約の段階でインドの風習や家族観などを知っておくと、後で役立つことも多いと思います。
今まさに結婚を考えている人にとっては、人生の大きな分岐点になるでしょう。これからの人生が充実したものになりますように。結婚生活も楽しいとき、つらいとき、いろんな場面があると思いますが、一度しかない人生を思いっきり楽しみましょうね。
そして、この記事を読んだ方は、もしよければ感想を教えてください。もっとここが知りたいという質問などもあれば、気軽にコメントやメッセージも頂けるとうれしいです。お待ちしています。
それではまた次回。 See you~!
このnoteが参考になりますように。 記事のご意見やご感想などがあればぜひ教えてくださいね。