私が小さい頃に祖母が教えてくれた数え歌。
♫
一番はじめは一宮
二で日光東照宮
三で讃岐の金比羅山
四で信濃の善光寺
五つ出雲の大社
六つ村々地蔵さん
七つ成田の不動様
八つ八幡の八幡宮
九つ高野の弘法さん
十で◯◯◯…
これ程信心したけれど
なみちゃんの病気は治らない
轟々轟々なる汽車は
武夫となみちゃんの別れ歌
お手玉とかやりながら歌ったなぁ。
もう今は知っている子供は少ないだろうな。
私の世代でも危うかったもの。
戦前か戦時中に流行った歌らしいけれど、知ってる人いるかな?
今みたいにサブスクはもちろんCDはおろかレコードさえない時代(レコードはあったかもしれない)に、
口承で伝わっていた曲なので、
地域によって歌詞が色々変わるみたいで、冒頭で紹介した歌詞は私の祖母versionです。
◯の部分は忘れちゃった。
ちなみにメロディと代表的な歌詞はこんな感じ。
この歌に出てくる武夫と浪子という恋人達は、
大正時代の小説家・徳富蘆花(とくとみ ろか)の小説「不如帰」に登場する人物だそう。
片岡浪子は海軍少尉・川島武男と結婚するんですが、肺結核を患っていたため、夫が遠洋航海中に姑に離縁されてしまい、悲嘆のうちに血をはいて亡くなってしまう…。
この小説はベストセラーとなり、もともとあった全国の神社仏閣を歌った数え歌に主人公達の歌詞を付け加えたこの曲も当時流行ったそうな。
その他の童謡のように、こういう曲も歌い継がれて行けば良いのにな。
私は小さい頃から童歌とか演歌、昭和歌謡の少し哀愁漂う歌詞やメロディが好きで、
耳にして気に入った曲は調べて何回も何回も聴いて歌って歌詞を覚えるタイプだったんだけど、
子供の頃に覚えた曲は特別思い出深くてなかなか忘れないな。
他に歌詞を覚えた曲だと…
童謡だと「青い眼の人形」
ザ・フォーククルセダーズの「悲しくてやりきれない」
加藤登紀子の「百万本のバラの花」
大事manブラザーズバンドの「それが大事」
笠置シヅ子の「買い物ブギー」
シンディー・ローパーの「Time after Time」
八割程度歌えて、今思いつくのはこの辺りかな。
Queenの「Killer Queen」とか、
たまの「さよなら人類」とかも当時必死で覚えたけどかなり忘れちゃってるわ。
ちなみにシンディーローパーやQueenは、ノートにカタカナで書き起こして意味も分からずカタカナで歌ってるだけですよ。
今の子供達も、年老いてもYOASOBIとか official髭男dismとか覚えてるんかな。
で、本題に入るんですが、この数え歌にはさらに替え歌がありまして、
それが結構刺激強めの歌なんですが、
周りに知ってる人全然いなくて。
小学生の時に、授業で数え歌を調べて来いっていう授業があって、
一番はじめは一ノ宮〜は書いてくる子が割といるから、他にない?と祖母に聞いたら、
祖母が満を辞して教えてくれた曲。
それでは聞いてください。
♫
一列ランパン破裂して
日露戦争となりにけり
さっさと逃げるはロシアの兵隊
死ぬまで尽くすは日本の兵隊
五万の兵隊戦こうて
六人残して皆殺し
七月八日の戦いに
ハルピンまでも攻め入って
クロパトキンの首を取り
東郷大将万々歳
学校で発表した時の、ササーっとクラスメイトが引いていった空気、
今でも忘れせん。
まぁ所詮小学生なので、すぐに、
黒鳩ってなんなん?
6人しか生きてないって怖〜!と、
和気あいあいとした雰囲気になりましたが。
祖母が亡き今、周りの誰も、家族さえもこの歌を知らず、私がしっかりと覚えていたからこそ30年近くの時を越えて今ここに書き残せている訳です。
日露戦争は明治時代だから、昭和生まれの祖母もきっとおじいちゃんかおばあちゃんに教えて貰ったんだろな。
ちなみに検索してみたら、他にもこの歌を知っている方がちらほらといらして、
(インターネットって本当すごいね。私も今日は検索をする誰かの為にタグ付けしておこう。)
ランパンとは談判の事だそうです。
とにもかくにも、
せっかく大好きな祖母から受け継いだこの歌、
今のご時世コンプラ的にどうかは置いといて、
私も今日ここで、
この歌を歌い継がせて頂きます♪
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