新しい一週間が始まるぞう。Vol.20

画像1 息子に、「ネットで買い物するけど、まとめて買った方が送料もお得やし、なんかいる?ノーズスプレーとか香水とか、足りないものあるね?」と尋ねると、「おれも自分でアカウント持ってるけん大丈夫よ。仕事忙しいけん、いつもネットで買いよるばい。今度先輩とあれこれ買い物にも行くけん大丈夫よ!わざわざありがと!パパ」そう返事が返って来ました。随分と頼もしくなったなぁと、少し嬉しくなりました。
画像2 息子は高校生の時、学校に行けない時期があり、病院へ通っていました。人に会うのが怖いと、毎朝頭痛と腹痛を訴えていました。私も正社員から短時間勤務の契約社員へと異動をお願いし、息子と一緒に勉強したり、料理をしたり、映画を観たりしながら心の回復を目指しました。息子本人にとっては辛い期間だったと思いますが、人生においては大切な時間だったとも考えられます。長い人生では、道草も寄り道も大事な宝物だと思うからです。
画像3 この子が小さい時、妻は病気で天国へと旅立ちました。ママならどんな言葉でこの子を励ましているかな?自分のやってる育児は独りよがりじゃないのかな?そんな風に自信も誇りも持てないバタバタの子育てでした。台風の後は夜空が綺麗だとか、朝焼けがいつもより素敵だよとか、そんな詩的な言葉がただの偽善に思えるほどに荒んでいた私の心を救ってくれたのは、息子のいろんな言葉でした。私の心と体の栄養になっていました。それは今でも変わりません。
画像4 息子が成人した時、「しっかりしてない頼りないパパでごめんね」と言うと、「パパ、ひとりで頑張ったの知ってるばい。それにさ、完璧なパパより、『うちの父ちゃん、行方不明でいつ帰るか分からん!』て友達に言える方がなんか人間的に面白いと思うよ!」と笑ってくれました。生まれ変わっても、もう一度この子のパパでありたいし、たとえ悩んだり苦労をしても、もう一度、いや二度でも三度だって子育てをしたいなと思っています。出来れば夫婦で。台風の後の朝焼けはこんなにも綺麗だよと、天国の妻にも教えてあげたいです。笑ってくれるように。

私の記事に立ち止まって下さり、ありがとうございます。素晴らしいご縁に感謝です。